K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

1991

Paul Bley Plays Carla Bley (1991) レコード再生装置を通して流れ出る音の「甘さ」のようなもの

Paul Bley(p), Marc Johnson (b), Jeff Williams(ds) Recorded December 1991 at SteepleChase Digital Studio

高柳昌行: Dangerous (1991) 高柳昌行のLast date

高柳昌行(g, electronics) 1991年3月

Paul Bley, Tiziana Ghiglioni: Lyrics (1991) 弛緩しつつも煌めく音が

Paul Bley(p), Tiziana Ghiglioni(vo) Engineer [Sound Engineer]: Giancarlo Barigozzi Producer: Peppo Spagnoli Recorded at Barigozzi Studios, Milan, on March 6/91

(ECM1463) John Surman: Adventure Playground (1991) ECMはやっぱりこうだったよな

John Surman (bs, ss, b-cl), Paul Bley(p), Gary Peacock(b), Tony Oxley(ds) Engineer:Jan Erik Kongshaug Layout: Sascha Kleis Photograph: Jørn Sundby Producer: Manfred Eicher Recorded September, 1991 Rainbow Studio, Oslo

高瀬アキ,David Murray : Blue Monk (1991) 跳ねるような木の響き、に

高瀬アキ(p),David Murray(ts, b-cl) Engineer: Willy Schmidt Mastered by Christoph Stickel Producer: Horst Weber TRIXI Studio, Munich, Germany Rec. Date: April 23rd, 1991

IMABARI MEETING 1991 LIVE〜瀬戸内海音楽祭 VOL.1 (1991) 忘れられない「3つのミーティング」(さようなら近藤等則)

KONDO IMA Desa Sunda ネーネーズ with 知名定男 Ginger Baker Band Rankin' Taxi & The Tropical Kings Bill Laswell Drop Zone 1991年8月17/18日 愛媛県 今治市 波止浜 唐子浜海水浴場

菊地雅章, Gary Peacock, Paul Motian: Tethered Moon

ここ数日、菊地雅章を聴き続けている。面白いのだけど、何か腑に落ちないような感覚、が常に残る。この音は何だろうか、と。強い内向きの印象を与えるのだけど、必ずしも嘆美的、陶酔的でない。かなり覚めている。覚めているのだけど、熱いわけでもなく、冷…

Tethered Moon(菊地雅章, Gary Peacock, Paul Motian): First Meeting(1990,91) 得体の知れない深みに

不思議なアルバムだ。聴けば聴くほど、得体の知れない深みに入っていくような、そんな感覚になる。3人でソロを渡しながら延々と続く。起承転結がない、循環する音を聴いているような錯覚を覚える。音をぶつけ合っても燃えない。昂奮もない。かといって、ECM…

菊地雅章:六大(地・水・火・風・空・識) 映像作品

菊地雅章のシンセサイザ・ソロ。ススト後の時期にあたる。所謂「環境映像」にシンセサイザ、それもリズムがない、環境音的なもの。電子音、今で云うドローンのような音。プロデューサの稲岡氏が解説しているが、即興的な要素を大切にした演奏、らしい。 既に…

高田みどり:Ton-Klami/ In Moers (1991) ピアノと打楽器の濃密な音空間に対するサックス

先日、twitterでkyon氏の呟きで存在を知った: セールで掘り出したトンクラミを聴く。 pic.twitter.com/gY2zBP9V5W — kyon (@YesTHKlW9yxchDY) 2018年1月8日 ネットで調べると安価なものがあって、即、入手。今年は何故か高田みどりのアルバムが気になるのだ…

Kronos Quartet, 高橋アキ: Morton Feldman/ Piano and String Quartet (1991) 日本的な翳り

フェルドマンのFor John Cage は案外高価で、結局、最安値のamazon UKから購入した。そんな購入のための探索のなかで、このアルバムを発見。高橋アキとクロノスカルテットの組み合わせなので、迷わずクリック。やれやれ。 期待と違わず、かなりツボ。フェル…

飯島晃: Combo Rakia's (1990-91) 正確な揺らぎ、のようなもの

CDをトレイに入れた瞬間から、穏やかな水の流れ、のような中にいる。だけど、その流れは、岩だらけの渓流のように、水面を見ているとまっすぐに流れているのではなく、そこかしこと滞留していたり、逆流していたり、渦巻いていたりする。気持ちをそんな穏や…

宮澤昭: 野百合 (1991)眼前に紫煙とともに浮かび上がる

浅川マキプロデュースの「Zero hour」という3枚のアルバムがある。1991年の録音。ピアノは渋谷さん。(多分)販売枚数は少なく、入手も少し難しい。LPレコードはone and only的存在なのだけど、CDのようなディジタル音源の場合、再発で揃えばよい(マスタリ…

Rickie Lee Jones: Pop Pop (1991) 年の瀬はapple music

年の瀬はapple musicで気になっていたアルバムを探索。 このアルバムは村井本でみて気になっていたもの。とてもアコウスティックな音の造りで、しっかりとした音源で聴かなくちゃ、と思った。 チャーリー・ヘイデンのベースとか、ロベン・フォードのギターだ…

Tristan Honsinger: From The Broken World (1991) 空間に形を与えるような音

昨夜、帰宅したら届いていたアルバム。チェロ弾きであるトリスタン・ホイジンガーのCD。Free Jazzを解体したような、Improvised Musicを生業としている。その彼が1991年に渋谷毅と近藤等則と吹き込んだアルバム。 1980年過ぎに、ホイジンガーを2回聴いてい…

富樫雅彦,菊地雅章:Concerto (1991) 恐ろしく、素晴らしく、美しい

ボクが日本のジャズを熱心に聴いていたのは大学生の頃。随分、レコードも入手した。30年以上前のこと。 当時は街中にレコード屋が何軒もあって(大阪の中都市だけど)、そこで日本のジャズも結構売っていた。今からじゃ考えられない昭和の頃。気に入っていた…

植松孝夫: Come from with (1991) 歌謡曲とも云える

最近、植松孝夫のアルバムを揃えた。全部で3枚。これは最後のアルバムで1991年。その頃、東芝で浅川マキがプロデュースしたZero hourシリーズの1つ。丁度その頃、浅川マキと共演していたからだろう。彼女のヴィデオに 植松孝夫がしっかり出ている。 ボクが…

Miles Davis: 1991年のParis Concert 時間の流速が止まってしまったこの瞬間

未だ正規盤は発売されていない。この海賊盤CDは最近多いSound Board音源流出モノではなくて,会場録音。だから会場のざわめきが入るが、臨場感を高める程度。かなり音質は良く、ある意味で正規録音より楽しめるような気がする。