K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

2013-11-01から1ヶ月間の記事一覧

11月がお仕舞いになる朝、遠くへ出かける朝

今年は予定を入れすぎた。金沢で遁世を、の感覚だったのだけど、張り切りすぎた。まだまだ生臭い、のだろうか。 朝5時に目覚ましを鳴らせて、小松へクルマを走らせた。夜明け、の頃に着いた。 深夜の国際便につながる夕刻のフライトの予定だったのだけど、…

Ortofon SPU Mono G MKII: モノラル専用カートリッジで古いモノラル盤を

Ortofon SPU Mono G MKII、先週のモノラル・レコードの熱狂の勢いで入手。

車谷長𠮷:贋世捨人(2002,新潮社)純度の高い感情が汚泥と紙一重、という面白さ

この車谷長𠮷の本は、つい最近、書棚から取り出して、近所のNちゃんに貸したもの。「ヘン好き」だから、「コレ」かなって選択。それを機に、10年ぶりに再読した。内容はまるで忘れていて、強烈なエグ味だけ覚えていた。

窓の外の墨流し

月曜から金曜まで、一日として晴れた日がない。雨、雲、霰、雷。雨冠、そして淡い消えそうな光の日々。時々刻々と主役を変え、分単位で目まぐるしく空の表情を変える。

古いモノラル・レコードを聴く朝

古いモノラル盤を随分と買い込んだけど、音に満足する場合、そうでもない場合、がある。モノラル盤の魅力は、「音の密度」のようなものが高く、要はハイ・テンションな迫力。スピーカから一歩も二歩も前に出てくる感じ。それを味わえる盤とそうでもない盤が…

Robert Glasper: Black Radio2 (2013) 空港に向かうクルマのなかで

The three sounds: Moods (1960) Blue Note Soundsの楽しさ、そして

最近、格安で入手した1枚。オリジナル・プレスのモノラル。例の「耳」マークも入っている。ジャケットはコーティングされた厚め、インナーには数々の名盤の写真。盤のスクラッチ・ノイズも少なく、くすんだ感じの「Blue Note Sounds」を楽しむことができる…

伏見川のこと

あまりに運動不足。体が気持ち悪い。 そんなことで、時々刻々変わる空模様を楽しみながら、傘を差して徒歩通勤をした。大通りを避けて、静かな路を歩く1時間。 途中の伏見川の景色が何となく気に入っている。四季折々、派手じゃないけれど、はっとさせられ…

Ben Sidran: The cat and the hat (1979) 休めなかった休日の安息に

土曜日の朝にヴェトナムから帰って、そのまま職場に。日曜日も出勤。休めなかった休日の安息に聴いているのは、ベン・シドランのアルバム。1979年の発売。ボクがジャズを聴きはじめた年のアルバム。当時のスイングジャーナル誌に広告が出ていたことを微かに…

村上春樹:走ることについて 語るときに 僕の語ること(2007、文藝春秋)を再び読む

昨年だったか、丁寧に老眼を補正するレンズを作ってもらい、新しい土地での新しい仕事にも慣れた、そんな時分から少しずつ本を手に取る時間が伸びている。

サイゴンのジャズ・クラブ

宿泊したホテルの横、ル・ロイ通りにジャズ・クラブを発見!されど疲れも頂点。残念だけど入店意欲が全く沸かなかった。ヴェトナムのジャズって何となく期待があったのだけど。また今度、って云っても、次にいつ行くか分からないけどね。さて、これから仕事…

サイゴンのジャズ・クラブ

宿泊したホテルの横、ル・ロイ通りにジャズ・クラブを発見!されど疲れも頂点。残念だけど入店意欲が全く沸かなかった。ヴェトナムのジャズって何となく期待があったのだけど。また今度、って云っても、次にいつ行くか分からないけどね。さて、これから仕事…

乾期の印度支那で夕暮れを迎えた

街をぶらついた後、戻ったホテルの窓から見えるサイゴンの夕暮れ。 沸き立つ水蒸気のような雲に残照が投影されていた。そのグラデーションを楽しめたのは、ほんの10分くらいだった。 熱帯の夕暮れ、をはじめて見たような気がした。

サイゴンの朝に考えたこと

何度も起き、何度も寝て、遅い朝食に向かった。空調の効いた室内でなく、外で風に吹かれながら乾期の印度支那を楽しむ。

サイゴンの夜

ボクから上の世代はホーチミンといえば、北ベトナムの指導者。ホーチミン市を思うことはない。やはり、サイゴンである。ヴェトナム戦争の遠い記憶の中にある。遠い、というのは、時間であり、そして日本からの距離。米国と戦う悲惨さ、を知っていた日本人が…

南へ向かう朝

遅い夜明けの前から、南に出かけるための荷物をつくっていた。部屋の中に溜まった冷たい空気の中で貧弱なイマニネイションが喘いでいた。 淡い墨のような闇から灰色の朝が明けてきた。 強い光が部屋の中に射し込んだのは僅かな間。 眩しい景色が広がっていた…

冠雪した峯をはじめて見た朝

この景色を眺める5度目の冬がはじまる、ことを知った。

大阪・日本橋筋:Rubic RecordsとDisk JJ

韓国から帰って、極く短い時間、金沢に滞在した後に仕事で大阪へ。全くもって疲れる。 宿は上本町。元来は大阪の外郭にあたるような場所で千日前の近く。要は悪所だった下町。沖浦和光さんの著作を読むと、そういった場所に興味を覚える。かつての生活圏から…

韓国の古典芸能をみた

ソウルから本日帰国。あっという間に終わった。 昨夜は仕事のパーティ。ホテルのバンケット・ルームで大がかりなもの。同じテーブルには、韓国や台湾の方々と同席し、懇談。毎度のことながら、中華系のヒトと筆談と英語取り混ぜで、政治や歴史の話をするのは…

ソウル・江南「Tokyo Jazz」東京にないTokyo Jazz

今日は会議が21時まで。ソウルは仕事(強調)。とても眠たかった。 会議場を出ると、道の向こうに「Tokyo Jazz」の電飾が見えた。 一緒にいた研究者(実はギタリストの)Sさんと突撃。大丈夫かなあとも思ったが、ジャズの店にぼったくりもあかろうと安心感も…

ソウル・江南「Tokyo Jazz」東京にないTokyo Jazz

今日は会議が21時まで。ソウルは仕事(強調)。とても眠たかった。 会議場を出ると、道の向こうに「Tokyo Jazz」の電飾が見えた。 一緒にいた研究者(実はギタリストの)Sさんと突撃。大丈夫かなあとも思ったが、ジャズの店にぼったくりもあかろうと安心感も…

ソウル・江南のあたり:黄色い光のなかへ

小松から羽田へ。そしてお昼のフライトと金浦空港へと向かった。仕事で4日間ソウルに滞在する。数年前に知人が居る太田へ行って以来だから、2回目で久しぶりの韓国。彼の地の反日報道を聴くにつれ(あるいは朴大統領の積極的な反日言説)、割と「穏健な(だ…

Robert Glasper: Black Radio2 (2013) 新しいのも聴いているよ、ということで

出張ででかける前に届いた。自宅から小松の間、クルマのなかで聴いていると、なかなか具合がいい。 乾いた音、乾いた空気、車窓に色づいた樹木が流れる。 新しいのも聴いているよ、ということで、とりあえずpost。 そろそろ搭乗時間なので。続きはあとで。

湘南マラソン:懐かしい場所で初めての42.195km

自称関西人なのだけど、今までで一番長く住んでいたのは大船。1983−97年、2008-9年。16年弱。金沢に来る前は湘南海岸で走っていたので、今回のコースは馴染み深い。懐かしい。 そんなことで、湘南マラソンにエントリした。初めてのフルマラソン。 10月に入っ…

11月の気分

夜明け前に目覚めたら漆黒のなかに光が浮かぶ綺麗な星空。東の細った月が浮かんでいた。 数年前の或る朝を思い出した。ヘッドランプを灯し、オリオン座のもと、尾根に取り付いた朝のことを。吐く息が白かった。 山に行きたくなったが、それは叶わない。だか…

Wayne Shorter: Speak No Evil (1964) オトの世界の迷い子(ディスクユニオンの復刻盤)

結局、オトの世界の迷い子なのだと思う。迷う、ということが好きなのだと思う。だから、いつも迷路のなかにいる。いろいろなプレスのレコード盤を手にすることは面白い。だから迷う、のだ。 この半世紀前のショーターの旧譜は、ディスクユニオンの復刻Blue N…