2011-01-01から1年間の記事一覧
ミュンヘンにあるECMレコードのプロデューサーMansfred Eicherを中心としたドキュメンタリー・フィルム。
Rioを聴いてすぐに感じたことは、かつてのFacing youのような世界に戻ってきたような感覚。
弦楽器とピアノのデュオ。ブラジルの音楽。最近、SNS上でメーマリを教えて頂いたのだけど、とても今の季節に合う比較的若い世代の奏者。
雪の日々にはいった金澤なのだけど、そんな日に聴いてみたいと思ったのはジスモンチやタウナーのギター。
そんな静かな雪の日曜に聴いてみたくなったのは、アレクサンドル・メルニコフが弾くショスタコーヴィッチの24の前奏曲とフーガ。
先日、知人から頂いたアルバム。手元に届いた小さな封筒のようなジャケットのなかの「蝶々在中」。得体の知れぬ蠱惑に打たれるような感覚の毎日。困惑してしまった。何だろう。
先般、ディスク・ユニオンに出かけたときに見つけて、小躍りして買ったアルバム。大編成なのだけど、あまりそんな感じはしない。裏RTFのようなサウンドで、マッチョなテナーがブロウ。それに彩りが綺麗な打楽器が沢山。しっかりと熱い演奏になっている。だけ…
LPレコードプレーヤーはKenwood KP-9010。22年前に入手したモノ。
毎回こちらに来て思うのは、食べ物と酒の美味しさ。金澤に負けじ劣らず、なのだ。もっともSさんに云わせると、金澤には一大消費地としての華があって、そ の点、宇部は詰まらないそうなのだけど。瀬戸内の魚の旨さは関西に居ても味わえるのだけど、山口の良…
これは少し古いアルバムで、アルゼンチンの「ボサノバ系奏者」Agustin Pereyra Lucenaが渡欧時に吹き込んだもの。だから、小編成で小粋な感じで巧く仕上がっている。
そんな借り物のような身体感覚のなかで、なんとなく聴いているのはパット・マルティーノのWe'll be together again。70年代中盤のフュージョン(クロシオーヴァーと云われてたけど)隆盛の頃に、そっと奏でられたギル・ゴールドスタイン(案外好きな奏者)の…
これは最近入手したアルバムなのだけど、カルロス・アギューレがピアノを弾き、チリのフランセスカ・アンカローラが唄うデュオ・アルバム。
彼の地から、朝方に帰ってきた。日曜の午後に大切な用事があったので仕方がない。早々に済ませて、金沢駅まで出た。なんとなく金澤でゆっくりしたかったので、まずは駅にある「黒百合」で一杯。夕餉の時間までまだ随分あったので、日曜のそんな時間で思い出…
12月のバンコクは2度目なのだけど前回(4年前)よりもクリスマス・ツリーが目立つのは何故だろうか?あちこちに置いてある。
木曜の夜、日付が変わる寸前にスワンナプームに降り立った。機外に出ると、穏やかな熱気に包まれた。いろいろなヒトにタイのことを喋るのだけど、機外に出 たときの香草の淡く・甘い香りの魅惑、これが一番。彼の地に着いたという幸せな気持ちで一杯になる。…
一曲目のふらついたような連打音でおやおやと思っているうちに惹き込まれ、最後まで意識を掴まれたまま、全てが終わり、気がつくと静寂のなかに置き去りにされたような感覚。
そんな時候にあわせたのか6年振りにリリースされたケイト・ブッシュの新作が50 Words for Snow。
ディスクユニオンでは、ジャズ、クラシック、南米モノあわせて十数枚のCDを手にしてご機嫌。やっぱりレコード屋は楽しいね。Brad MeldauのLargoは格安だったので、テキトーに買った一枚。
冬の日本海側の気候は、いまだボクにとって物珍しい。昨夜も夜半前から遠雷が聞こえ始めると、そわそわしてしまった。休日というのに、夕食も食べずに仕事をしていたのだけど、冬のシグナルが届くとそれだけで楽しくなってしまう。誰も通らない休日の深夜、…
もう終わってしまった夏の日々、ほぼ1週間を印度支那半島ですごした。
今宵聴いているのは、アルゼンチンのカルロス・アギューレ。昨年はじめに話題になったとき、神楽坂の大洋レコードで、入手可能な4枚を手に入れた。それから繰り返し聴いている。
このCDはいつだったか、随分前からの友人でSan DiegoのFM曲KSDSで素人DJをやっているBirdmanことNormからもらったもの。
今、金澤では秋から冬へ急旋回し、沿海州そう安西冬衛がいう韃靼から吹いてくる湿気を帯びた大気が引き起こす乱れるような雲の乱流のなかに放り込まれる。だから、空をみているといつまでも飽きない。また湿気を孕んだ風の官能的な感触にうっとりしてしまっ…
片町に呑みに行く時には、鶴来街道を歩いて蛤坂を下り犀川大橋を渡るか、櫻木通りを歩いて櫻坂を下り櫻橋を渡るか、気分で選んでいる。昨夜は鶴来街道、古い町並みが綺麗な往還を歩いた。そのときのことを、酔い覚めに、ふっと思い出した。
このところ走ることよりも、歩いている時間が断然長くなってきた。
金澤を楽しみたいときは、少しだけ遠回りになるのだけど、竪町、新竪町を通って、櫻橋で犀川を渡り、櫻坂をあがって寺町台地にあがる。そして櫻木通りを 伝って帰っていくのだ。犀川大橋から蛤坂を通るより、河岸段丘が大きく競り上がるから、歩いていると目…
去年の今頃はバンコクの街角に立っていた。麗しい乾季のバンコク。夜半過ぎの爽やかな風に吹かれて呑む酒。例の洪水騒ぎでそんな時間を過ごすことが難しく なっている。で、なんか気がついたら降り立ったような感じで博多にやってきた。この数日、気忙しく用…
聴いてみると、期待に違わず、良い感じの違和感にすっかり痺れてしまった。主に、超絶技巧の流麗なピアノを聴くことからはじめているのだけど、この方は違う。音の隙間から匂ひを流すような、不思議な味があるのだ。だからECMの音盤の惹句「沈黙の次に美しい…
「昼下がり」という枕詞には「情事」が続かないといけないのだけど、これは「ジャズ」なのだ。暫く休会中だったジャズ会を昼間に。改めてこの2年あまりの メニューを見直してみた。ボクが好きな音楽が透けてみえるメニューで、何回も同じアルバムをかけてい…
飛行機が太平洋のうえを旋回しながら高度を下げていった。きらきら光る海をみながら、その下にいまだ眠る人々が沢山居られることを思い出した。 海行かば 水漬く屍 山行かば 草生す屍 (大伴家持の歌、それを題材とした軍歌) その夜、仕事での集まりの幹事…