Carlos Agurre Groupo: Disco Rojo(2004)
1. La mu'sica y la palabra
2. Estampa de ri'o crecido
3. En la vi'a
4. Un pueblo de paso
5. Suen~o de arena
6. Clara
7. Confesio'n del viento
8. Atajo
9. Mar adentro
10. Hace tiempo
11. Zamba por vos
12. Vidala que ronda
昨夜から冷たい小雨が降っている。こんな日々が春先まで続く。元来、引きこもり体質なので、さほど気にならない。昔で云う腺病質のような気質を未だ引っ張っている。だからボクのように他所の土地から金澤に移ってきたヒトが憂鬱そうに云う「暗い冬」が心地よく感じる時すらある。それでも独りでいるときに、雨音を聴いていると、温かみのある音楽が欲しくなる。
今宵聴いているのは、アルゼンチンのカルロス・アギューレ。昨年はじめに話題になったとき、神楽坂の大洋レコードで、入手可能な4枚を手に入れた。それから繰り返し聴いている。その4枚の中で、最新作のVioletaは地域的な音楽というより汎世界的であり、とても透明度の高い音が流れでる。そして、水とか光、風や木々が透けて見えるような清浄感に溢れていた。旧作のこのアルバムDisco rojoは、むしろフォルクローレ的な色彩があり、最初は少し臭みを感じてしまった。改めて聴き直すと、臭みというより、少しだけ温かみがある、人肌の音楽であると感じた。人の声が醸しだす暖かさ。
こんな冷たい小雨が降る夜には、人肌の温もりのような音を聴いていると、丁度良いのかもしれない。風が吹いて、窓に雨が当たっているのをぼんやり見ながら。
やはりアギューレはいいなあ、と思っているのだけど、4枚のリーダ作以外のCDをHMVのサイトで見つけて注文した。4枚。もうすぐやってくるのだけど、とても楽しみ。寒い日々がはじまったからね。