K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧

早春の源流域へ

今年はいろいろな谷に入りたいと思っている。それにしても残雪が多い。また急速な融雪に伴う水量の増加もあり、なかなか釣り難い。 今日、夜明け後、暫くの気温は−1℃。凍っていた。放射冷却のようだ。 入った谷では、まだ残雪が豊富。完全に雪が落ちてなく…

桜咲く

朝、通勤路で桜が一気に開いていることに気がついた。笠舞大通り、泉野の競技場など。 日中、開花宣言が出たようだ。金沢に来て9回目の春だけど、3月の開花宣言ははじめて。 夜半過ぎ、酔っ払って歩いていたら、朝ちらほらだったのに一気に開いて驚いた。 こ…

春の夜

今シーズンの岩魚を食べる。 内臓は河畔で抜く。帰宅後、水気を取りながら鱗を削ぐ。 河で取り損なった血を丁寧にとる。キッチンタオルの上に並べ、ラップをかける。 近所のバーで焼いてもらって、仕上げ。

Rolf Kühn: Solarius (1964) 鉄のカーテンの向こう側なのに

CAFE INCUS/月光茶房の二店から、キューン兄弟1960年代攻撃を受け、ツボに嵌ってしまった。日本も欧州も独自性は1970年前後以降という思い込みがあって、聴いていなかったからだ。 このアルバムは1964年に東独で録音されたもの。鉄のカーテンの向こう側なの…

TVに毛布をかけると劇的(かなあ、だけど)音質改善

最近はオーディオのことが気にならない。普通に聴いて、普通に楽しむ。しかし先日のCAFE INCUS/月光茶房詣で気になったのが、低い音量でしっかりした音像があるという点。うちは甘いなあ、このあたり。 思い出したのは、工藤家のセッティング(工藤さんは以…

水温む源流域

年度末が近づいた。代休がまだ残っていたので、休暇を。 ここ数日の好天で気温が高まっている。雪の林道を越えて、前回より、もう少し源流に入ろうという魂胆。今年から初めて入った沢なので、楽しい。 源流域の残雪は依然多い。しかし、しっかり固まってい…

Lee Morgan: Taru (1968) 撃たれなければ

apple musicでジョン・ヒックスの参加作を適当に探していて、気に入ったアルバム。1980年代のテレサ・レーベルでのファラオ・サンダースのアルバムの魅力のかなりの部分が、ジョン・ヒックスの弾けながら突撃するピアノに負っている、と思っている。しかし本…

先週(3/22)のフライト(小松・羽田)

先週3/21はとても寒い1日だった。CAFE INCUSの外にも、月光茶房の外にも、下町・山手の区別なく雪が降っていた。 その翌日のフライトも悪天の中であったが、松本上空で雲が切れた。盆地が雪景色。 梓川沿い、上高地あたりが見えた。 3/22

Misha Mengelberg Piet Noordijk Quartet: Journey (1966) ICP一派を聴く快感

先日、CAFE INCUSでマスターと話をしていたら、やはりICPではなくINCUSである理由があって、空間構築的な部分が格好いい、そんな話であったと思う。 ボクがINCUSのアルバムを聴きはじめたのは最近。欧州のimprovised musicでは、ICPが好きだった。ICPでの活…

Steve Reich: Pulse/Quartet (2018) 偉大なマンネリ

偉大なマンネリ、だと新譜を聴くたびに思う。繰り返されるフレーズを構成する音の部品に過去が投影されている。そのマンネリ感が、聴く音の多幸感を高めている。そして新しい旋律がそっと上書きされ、幸せなマンネリ感との差分に美しさ、が投影される。 ジャ…

Rolf & Joachim Kuhn Quartet: Re-Union In Berlin (1965) 欧州のアヴァンギャルドの萌芽をみる

再発盤のLPレコード。キューン兄弟は全く聴いていなかった。何となく敬遠(理由はない)していて、聴いていなかったのだ。 先日、CAFE INCUSと月光茶房をまわったとき、両店ともにキューン兄弟のアルバムがかかり、やられた感が強かった。内容の良さ、と虚を…

東京から帰宅後に届いたレコード

東京から帰宅後に届いたレコード。実は東京滞在中から注文。CAFE INCUSと月光茶房で聴かせて頂いたアルバムを探してみた。 結果的にCAFE INCUSの未聴盤は高価で、月光茶房で聴いたものを入手。実に良いのだけど、同じような匂いの空間、からは遠い。仕方がな…

Sam Amidon: The Following Mountain

サム・アミドンはフォーク系のSSW。音が流れた瞬間、空間が構築され、その隅々にピンが打たれるような感じ、ディヴィッド・シルヴィアンと同じような。 おおっ、と思うと、月光茶房の原田さんが静かに、好みだと思いますよ、って云った。やられた感満点。こ…

渋谷毅+廣木光一(ゲスト:阿弥梨沙子)@新宿ピットイン:濃密なジャズ・ディの果て

渋谷DUの後は新宿へ。 吉田野乃子さんのライヴで交叉したKYさんと軽く一杯やった後にピットインへ。渋谷毅+廣木光一(ゲスト:阿弥梨沙子)。昨年、渋谷さんは「もっきりや」に来られなかったので欠乏症。最初の一音で、ああ彼の音と満足。廣木さんのアコウ…

ディスクユニオン渋谷Jazz/Rare groove館:ロルフ・キューン

CAFE INCUS、月光茶房の後は渋谷へ。目眩を起こしそうな人混みのなかを進む。苦手だなあ。 ディスクユニオン渋谷Jazz/Rare groove館へ取り置きのレコードを取りに行く。「回遊ルート」から外れているので、はじめての訪問。 CAFE INCUS、月光茶房ともに推奨…

東京・表参道「月光茶房」空間のつくり

CAFE INCUSには2回、お邪魔をした。ボクのいつもの回遊ルート(新宿・御茶ノ水間)の外縁で、とても気安く訪ねることができるからだ。 その後は表参道の月光茶房へ。随分前から行きたかったが、回遊ルート外なのでなかなか伺えなかった。渋谷方面は何十年も…

東京・御茶ノ水「disk union Jazz TOKYO」仕事の後は

仕事の前はCAFE INCUS、仕事の後はJazz TOKYO。友人との会食とのスキマ時間活用。今回は新譜(再発)を少々と大量の安レコード。殆どが1000円未満である。 ベイリーの再発2枚。まあ安いからなあ。。。。音質はどうだろう。 ミシャ・メンゲルベルク買いのケ…

今更ながらの花粉症に(浅田飴ののど飴)

石川県の山間部はブナを中心とする広葉樹林が主体で、針葉樹が多い関東や関西と比較し、花粉症の問題はない(小さい)、と考えていた。事実、金沢に引っ越してから、全く問題はなかった。 しかし今年は喉の不調、咳、鼻の痛みなど、関東・関西時代に懐かしか…

東京・御徒町「CAFE INCUS」その怖ろしい名前とは違って

昨日は仕事前にジャズ喫茶。なんと午前8時から開業している店がある。しかも、その名はCAFE INCUS、分かる人には分かる、亡きディレク・ベイリーとエヴァン・パーカーの即興音楽レーベル。(多分)ジャズですらない。 Blue NoteとかPrestigeとか、マイルス…

暫し東京

昨夜、東京へ。仕事で出張。お決まりの行動パターンに呆れるが、変える理由もパワーもない。 聖橋 いつもの寄り道 ぼんやりカウンターのうえの金魚を見てた。

金沢「レコード・ジャングル」数年ぶりに来てみると

金沢駅の近くのホテルで宴会があったので、数年ぶりに「レコード・ジャングル」へ。金沢では街に出ない生活をしているからだ。久しぶりに覗くと、店頭の商品に妙に活気があるのだ。数年前の滞留感がなくて、フレッシュというか。この後に呑んだA君は「新幹線…

Buell Neidlingerの追悼記事を見かけて

twitterのtime lineで懐かしくも希にしか見かけない名前が流れた: ビュエル・ネイドリンガー、だ。追悼記事だな、と思った。 ボクはセシル・テイラーとの共演盤で知るのみ。上記記事でも同じトピックス。半世紀以上前の活動がピークだったのか。 Buell Neid…

Marcos Valle: Escape (2001) フェンダー・ローズのグルーヴ感

マルコス・ヴァーリの2001年のアルバム。CDでも出されているアルバムを2枚組のレコードで出したもの。UKプレス。レコードに添付された店のPOPが良くて購入。聴いてみるとすこぶる良い。音も良いし、内容も勿論。 ジャンル的にはMPBなのだけど、かなりフュー…

年明けからの体調不良(加湿空気清浄機とハッカ油)

昨年は、白湯を飲んだり、お粥食べたりで、体調に気を使ったためか、楽に一年を過ごした。 しかし今年は、年明けに発熱してから、どうも体調がよくない。何しろ今冬はとても寒く、零下が続いたのは金沢に来てからはじめてではないか。 仕事場でも空調を十分…

Mtume: Kiss This World Goodbye (1978) レジー・ルーカスとエムトゥーメへの興味

少し、マイルス・デイヴィスのファンク時代、1973年から1975年のリズム・セクションが気になって、聴いている。ギターがレジー・ルーカス、ピート・コージー、ベースがマイケル・ヘンダーソン、ドラムはアル・フォスター、パーカッションはエムトゥーメだ。…

Reggie Lucas: Survival Themes (1975) これぞ裏マイルス決定盤と思ったが

マイルスのアガルタ・パンゲアのファンクが好きで、もう少し聴きたいという「アガルタ・パンゲア欠乏症」向けの(ボクのことなんだけど)、裏マイルス盤をゆっくり探している。ピート・コージーの流れからのシカゴの音なんかは、直球で近いように感じている…

山女魚と蕗の薹を

今日は休暇(といっても代休だけど)をとって、渓流に。ここ2日の金沢の気温が15℃以上。水温も上がってくる、と判断。 いつもは犀川あたりではじめる。前回、犀川に入った感じでは残雪多く、面倒な感じがした。 そこで今回は手取川の支流へ。残雪は多かった…

鈴木清順の孤愁、彼の話

いつだったか、あのバーの片隅に置いてあった綺麗な、和風の装丁の本が気になった。 母校の不肖の先輩でもあった彼に聞くと、嬉しそうに、というよりは得意顔で鈴木清順の、その本を教えてくれた。丁度、ツゴイネルワイゼンの撮影後の本。映画と同じ脈略がな…

金沢・ひがし茶屋「藤乃弥」はじめてのお茶屋

昨日は尾張町のジャズ喫茶「穆然」で一服してから、東茶屋街へ。 J君に誘われて、はじめてお茶屋に。雇われの勤め人風情が行く場所ではなかろうと、関心もなかったが、気がつくと案外関係者の知り合いがいたり、で気にはなっていたのが本音。 準自営のJ君も…

晴天の午後

今日の午後、金沢駅前で用事。明るいうちから一杯。 風邪と花粉?で体調がしっくりこない。 夜の予定まで時間があるので。尾張町で一服中。