K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

2013-06-01から1ヶ月間の記事一覧

赤兎山から別山への日帰り縦走

今日午後の白山周辺は曇り。ただ真っ白な霧の中を歩いていた。御舎利山でチブリ尾根を下降するまえに、せめてその姿を見せて欲しいと思い、ちょっとお願いしてみた。それから一分も経たずに雲が流れ、山容が現れ、また消えた。

夏の食べ物

写真は今日の買い物。仕事を終えて、近所の農協の店で並んでいた地物の野菜を適当に。 今年は少々事情が違ったが、多雨であるこの地の野菜は瑞々しく、気温が高まり蒸せる候になると、野菜も日々美味しくなる。冬の魚に劣らず、素晴らしい季節の味。 この3…

Bill Evans: How My Heart Sings (1962) 今更ながらのエヴァンス狂い

今更ながらのエヴァンス狂い。 LPレコード蒐集の過程で、Riversideの美音を知った。ならばビル・エヴァンスじゃないか、ってことで気になりはじめた。貧乏性なので気がついたらオリジナルのモノラル盤は1枚だけで、あとは意図した訳ではないのだけど、River…

Silvia Iriondo: Ojos Negros (2006) 曇り空のもとボンヤリと

ボクにとってもアルゼンチン音楽の入口はシルヴィア・イリオンド。amazonでCDを沢山注文していると、お勧めのCDが表示される。時折、関心を引くようなモノが出る。ジスモンチのECM盤から芋づる的に出てきたのがシルヴィア・イリオンド。ジスモンチをブリッ…

Keith Jarrett: Somewhere (2009) 梅雨の合間の仕事場で

今、自宅では昔のLPレコード、そう半世紀くらい前にプレスされたレコード盤を聴いている。楽しんでいる、というより憑かれたように、の世界。いずれ聴き比べについて書いてみたいのだけど、中音域の分厚さには圧倒されていて、録音当時の空気が盤から沸き上…

ディスク・ユニオンでの猟盤:ボロボロの古レコードを格安で入手

シアトルの100倍ぐらい満足した。某中古レコード店主も下手な買い付けするならユニオンと云っていた、ことが実感として分かる。さて上の写真はRiverside系の古レコード。全て1000円前後。ジャケットがボロボロだったり、前の所有者の書き込みが激しいもの。…

栗本斉:アルゼンチン音楽手帳(2013、DU BOOKS)ココロを跳ばすという意味において

ココロを跳ばすという意味において、知らない場所に出かけてみる、あるいは知らない音楽を聴いてみる、は同じようなことのような気がする。毎日同じようなことが繰り返されることに飽いてきたとき、遠くに行きたいと思う気持ちで何かしら音を聴いている。 普…

Lyle Mays: Solo Improvisations For Expanded Piano(2000)

もう夏がはじまった、と思っていたら、梅雨になった。そして肌寒い朝。音をたてて時間が逆流するような感覚を覚えた。 そんな時、ほんの少しだけど現実的な感覚から、現実が離れてしまうような不思議な時間を過ごす。独りで事務所で仕事をしていると、何処か…

別山(2399m)雲沸き立つ夏のはじまり

雲沸く一日だった。白山も見えたり隠れたり。

別山下部・チブリ尾根のブナに魅了されて

11月、別山が冠雪した頃に登ってからだから、実に半年ぶり。あの美しいブナの木々に会いに行った。盛夏とも云えるような日々、降雨の後だから森は賑やか。木々の力が漲っていた。新緑というには遅いのだけど、力が溢れる緑、もあるのだとハッキリ分かる。木…

ジャズの黄金時代(Jazz会#27) − Miles Davis in late 50s and early 60s

ボクは居酒屋でジャズがかかっている、のには違和感がある。なんかオシャレ音楽のような扱いで、有線放送垂れ流し。だけど、「和食にも合う」くらい音楽の完成度が高いのも事実で、BGMとして使えるレベル。殆どが1950年代後半のハード・バップ期のもの。その…

富樫雅彦,加古隆:Valencia (1980) 純度が高い失われた音

純度が高い失われた音、富樫雅彦がこの世を去って何年だろうか。1970年頃の佐藤允彦のアルバムで聴かせたキレのいいドラム。そして透明なシンバルワーク。その彼が両足の自由を失ってから録音した数々の打楽器奏者としての録音。ブラシ・ワークの繊細さにゾ…

色彩が溢れ出る夕暮れの頃

この季節の金沢は好きだ。梅雨前線の遙か北に位置し、また険しい山岳を盾に湿気を拭う、この地で稀な爽やかな日々。ちょうど5月から6月にかけて。 日照時間が極大まで延伸しているなか、ゆっくりとビールを呑みながら味わう夕暮れは格別。西の色、南の色、…

Vladimir Horowitz: 25th Anniversary of his American Debut (1953) 音の暴力

久しぶりに聴いた。2年振りくらいかな。最近は古いジャズが多くなっているので、クラシックを聴くことが少ない。旅行中はiPODに音源を詰めて、宿ではアクティブ・スピーカ、移動中はヘッドフォンで聴いている。ヘッドフォンで聴く音って慣れていないのだけ…

Seattleの朝

JET LAGなのか何なのか。睡眠が不規則なのだけど、疲れるのか日本であり得ないくらい寝ている。8時間くらい。だから随分と夢をみた。この20年くらい、あまり夢を見ていないのだけど、それは睡眠時間が足りないから、なのだろう。昔の友人、今の知人がボクの…

Seattleの昼下がりに走る

もうすぐシアトルでの仕事はお仕舞い。その前に走ることにした。地図を見ながら走る道筋を決めるのは楽しい。ニューヨークのときはセントラルパーク、シカゴは五大湖沿い、ボストンはビーコン・ヒルからチャールズ川沿いへ。サン・ディエゴでは海沿いに走っ…

Vinyl records@Seattle なんともまあ

西海岸だけあって、Contemporaryの古いプレスが安価に出ていた。My Fair Ladyは和盤、古米盤モノラルに続いて、古米盤ステレオで3枚目の入手。好きな盤とは云え、アホ。ポール・ウィナーズの一枚がとても嬉しい。ライオンもいいでしょ。 ------------------…

Seattle: Nijo 米国で食べる寿司

米国に年数回訪れるようになって20年弱になる。今は学会だけなのだけど、米社と共同でプロジェクトをやっていた時は10回/年の年もあった。嫌いじゃないのだけど、強い動機が足りない状態で来る米国は、そんなに楽しい所じゃない。ジャズを聴くという観点では…

Great jazz artists play composition of Richard Rogers/Jerome Kern (Riverside) シアトルの買い物

仕事で来たシアトルだけど、空き時間はレコード屋。あんまり楽しいレコードが沢山ある訳でもなく、ぼちぼち。Blue NoteとかPrestigeは見かけなくて、Contemporaryでやや収穫ってことで、まあ西海岸なんやね、と改めて思う。あと何故かCharles Lloydの60年代…

Seattle:トロリーバスが走る街で薄明のなかに

いつも時差に悩まされる。眠たい。だけど、その眠たさに慣れてくると、眠たいこと自体が心地よい。そのまま居眠りをしながら過ごす時間。 夕暮れに眼を覚まして街を歩いてみた。寝ぼけた視界を横切る架線。地面に軌道が通っていないから、トロリーバスが走る…

Seattle: Northwestと呼ばれる地

例のボーイングの電池事故の影響か、日本のフライトがとれなかった。本当に久しぶりにUAに乗ってやってきたのだけど、成田からの直行便ということもあり、案外快適だったように思う。期待もなければ失望もない。・ 何回目かも分からないほど、米国には随分来…