K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

2016-01-01から1年間の記事一覧

今年のサイトアクセス

etc

サイトをHatenaに引っ越してから、google, yahooによる検索ヒット数は激減し、ほぼ日々の読み手の数がアクセス数の模様。通常は100PV・日/記事 程度。これはgoo時代とほぼ同じ。200〜400IP程度の読者。これも変わらない。 記録のため、7月に引っ越してからの…

2016年という一年、いや九ヶ月を考える(ECMを後衛とした構図)

ボクは時系列に興味を持ったものを飛び跳ねているだけなので、とても今年のベスト、を語ることができるような纏まった何か、はない。外の方々の「まとめ」を有り難く読み、漏れを拾っている。 ただ4月に聴いたEvan Parkerの影響は甚大で、あのような「広範…

米濱泰英: 日本軍「山西残留」―国共内戦に翻弄された山下少尉の戦後 (2008)

日本軍「山西残留」―国共内戦に翻弄された山下少尉の戦後 作者: 米濱泰英 出版社/メーカー: オーラルヒストリー企画 発売日: 2008/06 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 4回 この商品を含むブログ (5件) を見る 映画「蟻の兵隊」で知られる日本軍の山西…

Henry Grimes, Rashied Ali: Spirits Aloft (2009) 生きてゐるグライムス

ヘンリー・グライムスが存命で、活動していると知って、驚いた。ボクが知っているのは1960年代まで。アルバート・アイラーとマッコイ・タイナーのアルバムでの演奏が、印象的な半世紀ほど前の奏者なのだ。 長く隠遁していたそうだ。早速聴きたくなったので、…

原武史: 「昭和天皇実録」を読む(2016, 岩波新書) 祭祀の面から読み解いた

「昭和天皇実録」を読む (岩波新書) 作者: 原武史 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2015/09/19 メディア: 新書 この商品を含むブログ (11件) を見る 常々、宗教的存在(あくまで日本的なアニミズム的な意味での宗教)として重みを増している皇室の凄み、…

里に雪が再び

雪の朝は暖かく、光りは柔らかい。レコードを聴いていると、静物のようで饒舌なアームのゆったりとした動き、が心地よい。

Jim Hall: Jazz Impressions Of Japan (1976) ダイレクト・カッティング盤の音

趣味の悪い漫画風ジャケット。これって当時の青年漫画誌もこんなのなかったかなあ、とか思ったのだけど。ジャケット買いならぬ、ジャケットで買わない選択もあったが、まあジム・ホールなので。 このアルバムは当時流行った「ダイレクトカッティング」。演奏…

Jinchūriki: Kyūbi (2016) 美しいということ

この一ヶ月、体調を崩していて、音を意識に当て、その反応を探り、楽しむような遊び、はできなかった。音を意識に当てる、感覚になる前に、感情に刺さって激痛が走るような感じ、だったような気がする。 つい数日前に復旧したと同時に、ある種の「余裕」(メ…

KEITH JARRETT: Solo Live in VERMONT (1977) かつてレーザーディスクで持っていたソロ

1977年のバーモントでのソロ。レーザーディスクで持っていて、昔は本当に良く見た。バーモントの湖沼の傍ら、季節は晩夏から初秋ではないか。心地よい大気が画面から流れ出る。夕刻のまだ明るい時間からはじまった演奏会は次第に夕闇のなかに沈んでいく。 キ…

Donny McCaslin: Beyond Now (2016) ちょっと変化に乏しい印象

新作Black Starリリースの後に急逝したデヴィッド・ボウイ関連銘柄で急騰、の趣があるダニー・マキャスリンの新しいアルバム。かなりBlack Starの空気で統一された感じ。それが、やや退屈な印象を作るのだけど、ドラムに気持ちを持っていくと、相変わらずメ…

River-Walk あの時間を思い出すタネがあれば嬉しい時季、にかなった雑誌

新しい渓流釣りの雑誌が出たので、通販で購入した。 RIVER‐WALK First Issue 出版社/メーカー: RIVER‐WALK 発売日: 2016/09 メディア: ムック この商品を含むブログを見る 10月から2月の禁漁の間、何となくほっとしたような、寂しいような無聊の時間を過ご…

NHK名盤ドキュメント 矢野顕子「JAPANESE GIRL」を観た

一年を通して、ほとんどテレビを見ないが、これは見た。随分前、荒井由実のデビューアルバムのドキュメンタリーが意外なほど面白かったから。西条孝之助が入ったボッサのトラック、とか。マルチ・トラックを腑分けすると、思わぬ音が飛び出る様、が楽しい。 …

Brad Mehldau: Blues and Ballads (2012-14) 録音の良さと裏腹に

レッドマンとのデュオでレコードを入手し、思いの外、その録音の良さを楽しめたので、メルドー・トリオもレコードで入手。病んでいるなあ。 やはり録音は良く、ピアノの音がいいなあと思った。今し方、creditを見たらECMのニューヨーク録音と同じ。アヴァタ…

明るい部屋から

熟睡の後、明るい部屋の中で目覚めた、と思ったのは束の間。低層雲が流れ、雨が窓を叩いた。

(ECM2473) Meredith Monk: On Behalf Of Nature (2015) 幾たびも幾たびも同じ手で騙されると知っていても

つい手が出てしまうなあ。 聴くと、悪く云うとマンネリ、聴いたことがあるヴォイスや打楽器やピアノが流れる。だけど、その音世界は懐かしくも手が届かず、追いかけても消えてしまうような、儚い蜃気楼のような、ありもしなかった過去を覗いているような感覚…

(ECM2401) Elina Duni: Dallëndyshe (2014) 綺麗に再構築された彼女の故国の音楽

今年の来日でその存在を知った亡命アルバニア人の歌い手と、そのアルバム。 アルバニアはオスマン帝国治下であった影響で元来イスラム教徒が過半の国であったが、第2次大戦後は孤立した社会主義政権に。ソ連にも叛旗を翻した毛沢東主義の国でった記憶がまだ…

強い南風が吹く前後

強い南風が吹く前の朝。暖かく、また不思議なほど色彩が溢れた朝だった。 昼頃から、南風が吹き続いた。夕刻から雨。 夜明け前には風は止んだようだ。暗い朝、6時40分。

mac OSX10.12 Sierraにアップグレード、さらに10.12.2にアップデートしたが

Mac OSX10.12 Sierraにアップグレードして困ったのは、かなりシステムのフリーズの頻度が上がったこと。特にネットワーク接続が不安定なとき、固まることが多い。昔の漢字Talk7以来の感覚。強制終了、の頻度が上がった。 過去のタイムマシンのディスクには相…

毛沢東の対日戦犯裁判 - 中国共産党の思惑と1526名の日本人 (中公新書) 著者が締めに述べた「深謀遠慮」の深さ

[2016-12-23] 追記 著者のインタビューが掲載されていた。やはり政治的立場との距離感がいいなあ、と思った。昭和史が歴史になる、瞬間を見ているような感覚がある。 [2016-12-04] 記載 一日籠もっていたので、久しぶりにゆっくり本を読んだ。蒋介石の「以徳…

毛沢東の対日戦犯裁判 - 中国共産党の思惑と1526名の日本人 (中公新書) 著者が締めに述べた「深謀遠慮」の深さ

[2016-12-23] 追記 著者のインタビューが掲載されていた。やはり政治的立場との距離感がいいなあ、と思った。昭和史が歴史になる、瞬間を見ているような感覚がある。 [2016-12-04] 記載 一日籠もっていたので、久しぶりにゆっくり本を読んだ。蒋介石の「以徳…

(ECM2474) Ches Smith: The Bell (2015) 現代音楽的な音響とジャズ的な躍動が交叉するような驚き

実は秋頃からとても忙しい。金沢では、引き籠もりながら、山に登ったり、走ったり、釣りをしたり、音楽を聴いたり、そんな生活のために来た筈なのだけど、どうも違ってきた。まずい。忙しくして年収が増える訳でもないので、なおのこと困る。どうしたものだ…

Frank Ocean: Blonde (2016) LPレコードを入手したが

何となくレコードが出ていることを知って入手。基本的にはダウンロードのみである。公式盤は僅かな期間だけCD/LPが販売されたようなのだけど、流通数は僅か。かなり高値がついている。 そんな訳で安価だったこともあり、手に入れたのだけど、それがどうもBoo…

インフルエンザのワクチン接種のあと

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この一ヶ月近く、体調が悪い。発熱手前で寝込んだり。休んでも復活するようで、復活しない。昨夜も体調が急降下し、咳き込んだ。今朝、出勤に不安を覚える状態だったが、なんとか一日を終えた。あまり何も食べられない。 11/21に、はじめてインフルエンザの…

夜明け後

12月とは思えない穏やかな朝。犀奥の山は積雪が増し、雪が消えた里からの距離が次第に遠のいていくように見える。

Charles Mingus: The Complete Bremen Concert (1964) ドルフィーを聴くつもりで

ドルフィーを聴くつもりで、1964年のミンガス・バンドのCDを入手。でも、ドルフィーは3管のうちの一つに過ぎなくて、その積もりで買うと、違うなあと思った。 むしろドルフィーにソロを「パーツ」として組み立て上げた、上部構造としてのミンガスの音の凄み…

フライトでの山岳展望

今朝の羽田・小松便の展望。タブレットでの撮影なのでショボイがご容赦を。すっかり展望を楽しんだ。

積もり出した金沢

Paul Motian: Europe (2000) 今、改めてモチアンを

今、改めてモチアンを聴いいている。ヴィレッジ・ヴァンガードでElectric BeBop Bandを聴いた後、このアルバムを買った2000年過ぎ、聴き直した2011年頃と比べ、上手く書けないのだけど、このアルバムの「意味」のようなものが、より見えてきたような気がする…

雪が里に降りてきた朝

雪の白さ、が眼に飛び込んできた。雲が流れる、流れる。 雪、晴、雨、霰と時々刻々移ろう空を暫く眺めていた。

カフカ鼾: nemutte (2016) 液状化する世界を

夏頃、名古屋で買った坂田明のCDでアイルランド系米人奏者ジム・オルークを知った。その彼が気になって音源を追いかけたが、カテゴリーのようなものか見ると、全く捉え所がない。 このアルバムはCD1枚分で1曲。3人のとりとめもない会話のような、音響的な…