K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

1982

Kenny Barron: Imo Live (1982) 音の強さ、に押し切られた

Kenny Barron(p), Buster Williams(b), Ben Riley(ds) Coordinator [Production] : Ken Inaoka, Masa Marumo Producer: 悠雅彦 Recording: 及川公生 Recorded Live at IMO HOUSE, Tokyo, June 9, 1982

MARIAH: うたかたの日々(1982) レコードで聴く

MARIAH: うたかたの日々(1982, Better days)A1. そこから…… A2. 視線 B. 花が咲いたら C1. 不自由な鼠 C2. 空に舞うまぼろし D1. 心臓の扉 D2. 少年清水靖晃(ts,key), 笹路正徳(key), 土方隆行(g), 渡辺モリオ(b), 山木秀夫(ds), ジュリー・フォーウェル(vo)…

Lee Konitz, Michel Petrucciani: Toot Sweet (1982) ベタベタに甘くなりかねないデュオなのだけど(コニッツ追悼)

Michel Petrucciani(p), Lee Konitz(as) Recorded at Centre Musical Bosendorfer, Paris on May 25, 1982.

James Blood Ulmer: Black Rock

例のミュージックマガジンでのウルマーの高評価には驚いた。そこがさすがミュージックマガジンと云うべきか。オーネット門下ではあるが、本人の強烈なインパクト以上の影響を後には残していない、ように思うので。ボクのなかでは、Rough TradeのAre you....…

Colored music(橋本一子, 藤本敦夫): Individual Beauty (1981-83) Colored Musicの「新作」

昨年、レコードとCDで発売されたアルバム。勿論、レコードを購入。ほぼ40年近く前に発売された橋本一子と藤本敦夫のColored Musicの「新作」。1981年から83年に録音された未発表トラックを集めて作ったもの。まさか今頃にそんなものが、という驚きだった。清…

Herbert Henck : John Cage/ Music Of Changes (1982) アイヒャーの残響という添加料に馴らされた耳には

最近もアップしたのだが、ECMでのヘンクのピアノが好きだ。硬質の音であり、その心持ち冷たい音の静かな快感は、今ぐらいの季節に気持ち良い。 そのヘンクのECMではない、ケージの曲のレコードを入手した。ジャケットには「録音優秀賞?」的なECMでおなじみ…

Bob Neloms: Pretty Music (1982) 麗しいジャズの薫り

こないだ聴いヒュー・ローソンのレコードと同じ匂い、1980年頃の空気に溢れている。当時、ロフト・ジャズからIndia Navigationあたりの音を聴いて、少し難しいなあと思ったのが不思議な程、ジャズの王道だなあと感じる。その後、王道にはなっていないのだけ…

Woody Shaw: At Onkel Pö's Carnegie Hall, Hamburg 1982 (1982) 眼前で響く

最近、発掘音源の発売が続くショウ。ショウのもとからゴードンのもとへ去った母親に連れられたショウの遺児(Columbiaのジャケットに写っている子供)が頑張っているようだ。 これは絶好調のColumbia期のお仕舞い方の時期のライヴ。CDとレコードがあるが、レ…

Rolf Kühn: Don't Split (1982) ハズレのなかにも、しっかり聴かせる処が

東京のカフェで立て続きに1960年代中頃のキューン兄弟を聴いて、その素晴らしさに驚愕。ということでレコード、CDを聴いてみたが、いささかがっかり。1960年代の東欧に陰花の如く、ひっそりと存在したジャズ。その張り詰めた音空間に淡いアヴァンギャルドな…

Benny Golson : Time Speaks (1982) 昔のジャズ喫茶に居る気分

例の「話題の本」のなかで、一番笑ったのは、ベニー・ゴルソンの曲はいいが、演奏はつまらん、云々。全くそうだ。確かに面白いと思ったことはない。近年、金沢にケニー・バロンと来たが、タラタラの垂れ流しで、あれまあ。 一番良かったのは、ナレーション。…

Chick Corea: The Trio Live From Country Club (1982) チックを久しぶりに

910さんの記事を読んで、なんだか懐かしくなって入手。 ボクがジャズを聴きはじめた1970年代の終わり、コリア、ハンコック、ジャレットは3大ピアニストと称し大人気。今では考えられないくらい聴衆を集めていた。はじめてのコンサートは、1979年夏の大阪で…

Cecil McBee: Flying Out (1982) ジャズ弦楽三重奏的な

好きな時代の好きなレーベルのジャズ。1980年前後、そしてIndia Navigatonとくれば、好物。しかし、当時はこのレコードの存在は知らなかった。こんな色合いのアルバムって、ちょっとIndia Navigatonぽくない。だから気がつかなかった、のか。 マクビー中心に…

Misha Mengelberg and ICP Orchestra: Japan Japon (1982, ICP/DIW/IMA) ハサミを宙に向け

このアルバムは1982年の記録。近藤等則が招聘したもの。ゲーテ・インスティテュートが後援だったような記憶がある。特にB面は近藤色が強い、ように思う。 Incusでの英国勢は音響空間の構築、FMPの西独勢は凶暴な破壊力を想起するが、ICPは突き上げるリズムと…

渋谷毅: 渋やん(1982) 何時も変わらぬピアノ

何時も変わらぬピアノ、なのだ。 明日、金沢にふらっと現れ、柿木畠のライヴハウスのピアノの前に座って、勿論その前に蕎麦屋で一杯やっている訳だが、弾いた演奏が、このアルバムに収録されていてもおかしくない、ような印象がある。およそ、彼の時間という…

渋谷毅:渋やん(1982)まずは届いたので

まずは届いたので家のソファーに置いて、写真を撮ってみた。長く欲しかったアルバム。なかなか高価なので手が出なかったが、ボクの購入基準(当時の新品価格の2倍まで)に割と近いモノが出たので購入。3年越し、くらいの話。 少し聴いてみて、思ったのは、…

Elvin Jone, McCoy Tyner : Love & Peace (1982) Rudy Van Gelderのこと、そして冷めたスープのような

早朝、ルディ・ヴァン・ゲルダーの逝去、が伝えられた。91歳。シールマンスと同じ世代で、大往生である。数年前にBlue Note, Prestige, Verveなどの古いプレスを集めたのも、彼が録音し、カッティングしたレコードに「素晴らしい音場のものが含まれる」とい…

富樫雅彦: Contrast (1982) ジャズ・ドラマーという根

これはライヴ録音で、ピーター・コヴァルト(b)、ロウレン・ニュートン(voice)の三人による即興的な演奏。 昨日と同じく80年代はじめのキング・レコードだけど、あまり録音の良さは感じない。ライヴだからか。 ボクは近藤等則との共演で聴いたピーター・コ…

恫氤(どういん) Kenny Drew Meets Red Mitchell Live At Hizumidama-tei(歪玉亭) (1982) 昨日お茶の水で

昨日は仕事で東京へ。打ち合わせの合間にお茶の水へ。先日会ったばかりのワニ氏とぶつかるんじゃないかなあ、とかニヤニヤしながらディスクユニオンJazz Tokyoへ。勿論、そんな鉢合わせはないのだけど、以前、知り合いと鉢合わせになったことはあるので、い…

Radka Toneff, Steve Dobrogosz: Fairytales(1982) 森閑とした闇のなかで

ふっとしたことで存在を知って、スウェーデンのsellerに注文したレコードが届いた。事前に聴いた、youtubeの音源だけで十分とその音の予感があった。 この数日忙しく、自室に戻ったのは既に夜半過ぎ、1時をまわっていた。ポストに射し込まれていた箱、切手…

Charles Lloyd:Montreux 82

僕はCharles Lloydが案外すきだ.なかなか綺麗な音を出すリズムセクションを編成し,そのうえで気持ちよいブロウを続けるから.そのなかでもスイスのモントルーでのライブMontreux82が僕的ベスト.PetruccianiとDanielsonが奏でる欧州風味のうえのLloydはと…

Pharoah Sanders:LIVE

Pharoah Sanders:LIVE (Theresa) Pharoah Sanders(ts), John Hicks(p), Walter Booker (b), Idris Muhammad (ds) 1982 年 San Franciscoでのライヴ 今夜も熱い熱いジャズを聴かずには寝られない,といえば暑苦しい,と云えなくもないPharoah Sanders. 亡く…

Lee Konitz: 日暮,蛙,蛍,そんな夏のはじめに聴きたくなったデュオの2枚

今日も,雲が垂れたあいまいな夕暮れを眺めて時間を過ごしている. 何を聴こうか考えるよりも,iPODで順不同に再生し,気に入ったものを取り上げると,今日はLee Konitz (as)のDuo.かつてCool派と云われたそうだが,夏のはじめに合うのは,寒いから?熱いか…