MARIAH: うたかたの日々(1982, Better days)
A1. そこから……
A2. 視線
B. 花が咲いたら
C1. 不自由な鼠
C2. 空に舞うまぼろし
D1. 心臓の扉
D2. 少年
清水靖晃(ts,key), 笹路正徳(key), 土方隆行(g), 渡辺モリオ(b), 山木秀夫(ds), ジュリー・フォーウェル(vo)
録音:1982年 ROCKELL STUDIO&日本コロムビア・スタジオ
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再発で入手。オリジナルもそうなのだけど、45回転2枚組。
音が柔らかく、音圧が高い。贅沢な音。すぐ終わっちゃうのが難点なのだけど。
清水靖晃のヘンな音はいいな。
[2019-02-14] その後の作品につながる「エスニック」な曲調が好物
清水靖晃参加のバンド「マライア」の最後のアルバム。マライアの過去作よりは、清水靖晃のその後の作品につながる「エスニック」(当時はやったなあ、このコトバ)な曲調がとても好物。その後の清水靖晃の過剰なエキゾティシズム(それが魅力)と比べると、そこはやや淡い感じで、それはそれで良い。
ミニマルな楽想も取り入れているが、楽器の音響の変節点の認知、が生む心象面での効果を狙ったライヒの巧みな造りとは別物。むしろ単調な繰り返しが生む軽いトランスを狙ったような感じ。
当時の「フュージョン」で多くあったような早弾き自慢とかグルーブ自慢的な昂揚とは全く無縁な曲造りの巧さが光る。ジャズ性は薄いが、そんなことは、どうでもいいかな。
レコードでは発売当時に見かけた記憶はなく、そのためか流通枚数は少ない。レコードも2枚組で再発されているので面倒。CDで聴いている。