K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

2010-01-01から1年間の記事一覧

Duo Crommelynck: French Masterpieces for Piano Four Hands

このベルギー人と日本人のデュオDuo Crommelynckは1974年から1994年に活躍したピアノデュオ。

Joni Mitchell: Court and Spark

何回も何回も繰り返した僅か37分足らず。とても短く感じた。中身は素晴らしいに決まっているから語らない。ジョニの若い声、とても完成度の高いバックバ ンド。とても聴かせる。その後のShadows & Lightのジャズ演奏者(Pat Metheny (g), Jaco Pastorius (b)…

Chet Baker : Twilight Ennui

いつ頃から、こんなにChet Bakerを聴くようになったのだろうか?それもアムステルダムの屋上から落ちて落命する少し前のあたり、つまりボロボロ(の筈)の晩年の作品ばかり。別 にそんな物語性を覗きながら聴いている訳じゃないのだけど。トランペットのトー…

FunkyでBluesyな夜をゆったりと。過ぎゆく一年の日々を想いながら聴くブルース。

先日はこのJ君と、最近スキー話題で知り合ったJ君と同じような「匂い」がするYさんも誘って、3人で呑むことにした。好きな音源持ち寄りの会。J君もY さんもなかなかの強者で、彼らが持参したブルース系のCDにすっかり魅了された。全く同じ匂いのするブルー…

金沢・片町「倫敦屋酒場」年の瀬のふたり忘年会は年季が入ったバーから今年最後のジャズ会へ

昨夜の金澤はこの冬はじめての冬景色。倫敦屋酒場を出た夜半前に、やっと白くなっていた。

Silvia Iriondo: tierra que anda

。フォルクローレってあまり好きじゃないのだけど、ECMと同じような音空間

Steve Kuhn: Motility (1977) サックスが入ったOcean in the skyもいいじゃないか

ボクはSteve Kuhnは好きで、ブログでの紹介は3枚目。でも面白いコトに、Kuhnって普段はほとんど意識していなくて、はずみのような感じでふっと音を聴いてみた くなるような存在。意識のなかの存在感が大きい、ジャズだとKeith Jarrett、Bill Evans、Herbie …

小僧蔵 三冊文庫のイベントに追加した単行本4冊のこと

ボクの金澤の友人Kさんが中心となって、本のイベントを行っている。知人たちが本を三冊づつ持ち寄り。テーマは石川県に関する本。展示場所は金沢・尾張町「壽屋」。ボクは3冊提供したのだけど、更に単行本のリクエストがあり,追加の4冊を提供した。

金沢・尾張町「壽屋」での本棚イベント:小僧蔵 三冊文庫

ボクの金澤の友人Kさんが中心となって、本のイベントを行っています。知人たちが本を三冊づつ持ち寄り。テーマは石川県に関する本。展示場所は金沢・尾張町「壽屋」。是非,出かけてみてください。ボクは3冊+4冊(追加)を提供しています。

Lyubov Bruk & Mark Taimanov: Great Pianist of the 20th Century vol.15 

偉大な20世紀のピアニストシリーズはとても素晴らしくて、複数のレーベルにまたがる名演,それも入手困難なテイクを多く含んでいるので、とてもお買い得 なオムニバス。そんな訳で、御茶ノ水にでかけたらいつも何枚か購入している。そのなかで何枚かは当たっ…

金沢・東山:月も照り、雨雪降って遠来の客をもてなす師走の日々

この数日は素敵な具合の荒れ模様だった金澤。獅子起こしもあれば、雨降るなかにも月が照らしたりする。雨模様の東山の上を照らす月は明るい。

Blossom Dearie:Once Upon A Summertime (近所の酒場への進物3)

最近になって案外良くヴォーカルを聴くようになったのだけど、昔から良く聴いていたのはBlossom DearieのOnce Upon A Summertime。英国生まれ、だからLHRのAnnie Rossと同じような経歴なのだけど、低い音域のAnnieとは正反対の、高いキュートな唄声。とても…

Herbie Hancock: Secrets (近所の酒場への進物2)

横浜滞在での楽しみは例によって関内のディスクユニオン滞在。ここはクラシックは少なくて、ジャズはまあまあ。という訳でジャズのLPアルバムを22枚も 買ってしまった。といっても単価は500円/枚以下なのだけど。そのうちの3枚は金沢・泉野出町Galetasso(…

横浜・伊勢佐木から本牧あたりまで:スカンと開いた街のなかを走った

金澤と横濱、まるで正反対の街。湿った密やかなる閉じた街と、乾いたあっけらかんとした開いた街。正反対なのだけど、どちらも気持ちの良い疎外感を感じさ せ、糸の切れた凧感覚が、そこはかとなく旅情のようなモノをボクに与え続ける。金澤のヒトとの距離感…

旅のような金澤での日々、読み終わらない三冊(小僧蔵三冊文庫)

なんかふわふわした旅のような金澤での日々だけど、と云おうか、 そんな日々だから、何か本を持ち歩かないと気が済まない。でも三冊、というのは厳しい選択。なかなか優柔不断な性格だから。いつも持ち歩いている本、なぜ持ち歩くのか、なぜなら読み終わらな…

山口:獺祭(だっさい)をぶら下げた友人がやってくる

金澤に住んで金澤の美味しいモノ、美味しいトコロを楽しんでいる日々。なかなか大した場所だと思っているのだけど、侮れないのは山口。フグは定番と しても、瀬戸内と玄界灘を擁する海産物の美味しさはなかなかなのである。だから数年前に山口の友人から、山…

横浜・石川町「Wind Jammer」から野毛「萬里」へ徘徊した夜

最後の夜なのでなんとなく行きたくなったのが久しぶりの「ウィンドジャマー」。石川町の中華街の入口にある店。だいたいがジャズのピアノトリオが入っていて,会話の邪魔にならない程度に,でもシッカリと弾くような店でボクの好み。知人を数人誘って出かけ…

横浜・伊勢佐木町:ブルースは聴こえないのだけど

この頃は横浜に所用があるときは伊勢佐木モールの奥にあるホテルを使うようになった。このあたりの猥雑な空気がとても好きなことに気がついたのだ。

横浜・関内「ディスクユニオン」近所のバーが2周年記念だそうなので

開店2周年のお祝いにアノ場所に似合う,そしてボクが好きなジャズを持って行こうかな,と思ってディスクユニオンでLPレコードを選 んでみた。3枚。女性ヴォーカル1枚,ピアノトリオ1枚,ファンク1枚。ジャズなのだけど素敵なエンターティメント(の積り…

小松空港:ほんの一瞬仄かにひかった冬の白山の頂き

金澤に住んで、残念なことが無くはなくて、白山の山容がよく見えないこと。ときどき若宮大橋まで出かけるのは、白山をみるため。でもそんなに大きくはなくて、神々しい感じ、はよく伝わらない。

金沢・片町「赤城」一年ぶりに行ったけど、やっぱり好みの店だった

呑む週のスタートは片町ラブロの裏に広がる新天地にある赤城。昨年に引っ越してきたときに、評判を聴いて出かけた呑み屋。そのときも美味しい山菜の天ぷらが未だに記憶に残る程で、また行こうと思いつつも行けていなかった。だから今回は丁度一年ぶり。

金沢・若宮大橋のあたり:雨交じりの大きな空

若宮大橋のうえには、雨交じりなのだけど、金澤の大きな大きな空が広がっていた。これを見たいから、犀川沿いに下流へ向かうのだ。

L.Armstrong, D.Brubeck, Lambert,Hendricks and Ross: Real Ambassadors

Lambert,Hendricks and Ross(LHR)と いうのは半世紀前,そうボクが生まれた頃のジャズヴォーカルグループ。ジャズのヴォーカリーズとは器楽の音をなぞる唱法なのだけど、LHRはヴォーカリー ズのコーラスグループ。白人男性(L)、黒人男性(H)そして英国…

Lambert, Hendricks & Ross: High Flying

Lambert, Hendricks & Ross: High Flying (1961, Columbia)Gildo Mahoneys(p), Ike Isaacs(b), Jimmy Wormworth(ds)Annie Ross, Dave Lambert, Jon Hendricks(vo)--------------------------------------------------------------------------------------- …

金沢・笠市町「こいで」 こんな風に日々を過ごすことができるならば

さて「こいで」はウワサには聴いていたけど、「こいでにおいで会」貸切り宴会のド迫力は凄かった。ある意味で全く金澤的ではありません。器のうえの小宇宙 的な、箱庭的な、繊細な料理の醸しだす空気,ナーンてところからは、とても遠いトコロで料理を楽しん…

Jazz会#11:Jazz忘年会はボクが好きなジャズを

今年の1月,記録はしていないのだけどKさんとジャズを聴き始めて、それが#0。だから12月で丁度12回目のジャズ会。ボクの自宅外の番外1回も入れると 13回を数える。よく続いたものだ。途中から自宅にマッキントッシュの真空管アンプやMCカートリッ…

チョコレイト色の秋桜と暮らすこの頃

先日,齢を重ねた。もう随分な回数,そのようなことがあったから、自分の意識の中では流れる時間のなかでの小さな印のようなものだった。だから思いのほか、ほんとうに思いのほか、いろいろな方に祝意を頂いて正直驚いてしまった。勿論のこと,嬉しい見当違…

Joni Mitchell: Shadows & Light

Jazzファンがジョニミッチェルの存在をジャズのコンテクストのなかでの位置づけを気にしだしたのは1980年の頃だろう。アルバム「ミンガス」で、そ の頃に亡くなったミンガスへの追悼盤を出して、ジャコパストリアスとかウエィンショーターと共演したから。ジ…

Lionel Hampton: Stardust (1947)

晩秋から冬にかけての金澤と縁遠いタイトルなのだけど、ライオネルハンプトンのスターダストはボクにとって素敵なアルバムの一つ。ノーマングランツのJATPと同じく,ただのジャムセッションのライヴなのだけど。場所はロスアンジェルスの郊外,パサデナ。

猟盤の徒然:Heinrich Neuhaus :Scriabin, Rachmaninov, Prokofiev, Shostakovich

Rchterを起点にShostakovichのピアノ曲を調べていくなかで、24の前奏曲が聴きたくなった。Richterは24の前奏曲とフーガ,別の曲。という訳で探してみて出てきたのが、表題のHeinrich NeuhausのScriabin, Rachmaninov, Prokofiev, Shostakovich集。