音楽を聴いている時間は麗しく、そんな時間を一緒に過ごす友は愛おしく、そして呑む酒や酒肴は甘露。この地に来てから出会った音の数々との暮らしは本当に豊か。遠い大学時代以来の刺激に満ちた日々を過ごしている。
随分長い間,もっぱらジャズばかりを聴いていたこともあって、そろそろイロイロ聴きたい気持ちになっていた。昨年の東京ジャズでのGeorge Clintonに痺れてParliamentやFunkadelicを聴いてみた。今年になってから近所の酒場での浅川マキやDonny HathawayのLPとの出会った。そんな感じでブルースだとかファンクの方向に入れ込む流れだったのだけど、契機があってピアノ曲を中心としたクラシックの通路が開いたので、一気にそっちへ走った一年(というか半年)だった。
ジャズを聴きたい友人Kさんとの付き合いから知り合った(モト)ロック野郎J君もとても音好き。呑み・聴くような付き合いがとても楽しい。先日はこのJ君と、最近スキー話題で知り合ったJ君と同じような「匂い」がするYさんも誘って、3人で呑むことにした。好きな音源持ち寄りの会。J君もYさんもなかなかの強者で、彼らが持参したブルース系のCDにすっかり魅了された。全く同じ匂いのするブルース系のアルバムの披露合戦となって驚いた。多分,初対面なのだけどね。楽しかったなあ。とてもFunkyでBluesyな夜。野郎3人のホワイトクリスマスなのだけどね。
という訳で、全部ではないのだけど、記録した範囲でのYさんとJ君紹介のアルバムを並べる。ボクが大好きな70年代ジャズと交差している部分もあって、なかなか痺れるラインナップ。リアルに70年代を経験したYさんが胸を張ること張ること。羨ましかったなあ、Late commerとしては。
そんなノリにノッた一夜となって、翌月の再会を期したのでした。またね!
Yさん持参のアルバム:
Tower Of Power: Back to Oakland(1974)
これはなかなかファンキーなアルバム。リズムギターの刻みに痺れた。
http://www.youtube.com/watch?v=2fDOsNIUH-Q
Taj Mahal: Phantom Blues(1996)
仄かな哀感が素敵なブルース。遠くで故郷のことを考えているような味わいが渋い。
http://www.youtube.com/watch?v=OZ4N25sNNS8
Robert Cray: Midnight Stoll(1990)
ジャケットがCoolなのだけど、音もとても骨太なブルース。こんなベースラインが気持ちいいなあ。
http://www.youtube.com/watch?v=1IrdMyQSKr8
ここからはJ君持参のアルバム
Jerry Garcia & David Grisman: So What (1998)
ギターとマンドリンのデュオ。マイルスデイヴィスの曲をカヴァー。スタイルもジャズを踏襲しているように見せかけて、気持ちはカントリー的な世界。すごく格好がいい。ボクの真空管アンプから聴こえてきた弦の唸りに酔ってしまった。
youtubeはライヴで音も今ひとつなのだけど:http://www.youtube.com/watch?v=00zpD-zl7T0
Hot Tuna: Hot tune(Live)(1970)
アコーティックなギターの音に痺れるブルースの一枚。
http://www.youtube.com/watch?v=mjfhsLuOEWI&feature=&p=271EFC991A0F01C3&index=0&playnext=1