K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

2018-12-01から1ヶ月間の記事一覧

(ECM2587) Elina Duni: Partir (2017) 欧州のジャズと共通する普遍的な音楽性

前作ではアルバニア出身の唄い手であるが、その出自をあざとく使うような感じが一切無く、その自然体のような音が良いと思った。 前作ではコリン・ヴァロン・トリオが伴奏していたが、今回は本人のみ。多重録音もあまり使っていないように(いや全くか?)、聴…

雪景色

今年はまだ雪景色が珍しい気持ち。 夜は仄かに明るいし、暖かい。iPadのカメラでも写るくらい。 夕刻の景色も柔らかい。

(ECM1569) Herbert Henck: Alexandr Mosolov/Untitled (1996) 20世紀はじめの周縁のクラシック

好きなピアノ奏者。冷ややかな音がECMによく合っている。現代曲も良いが、20世紀はじめの「周縁のクラシック」も嬉しい選曲。 モソロフはショスタコーヴィッチより少し早く生まれたソ連期の作曲家。厳しく迫害を受けている。 アレクサンドル・モソロフ - Wik…

つげ義春に掴まれた頃、雑談

ボクの世代の上下10年くらいか、つげ義春ファンが多い。書きながら気がついたが、美大系が多いのは、彼らの「必須科目」なのか? そもそもがM美を卒業して、杉浦康平事務所に勤めていたデザイナーのHさんに教えてもらって、ヤラれた。釣りの師匠で骨董のKさ…

Sunny Murray: Live At Moers-Festival (1979)  フェイヴァースのベースが気になるこの頃

1979年のメルスでのライヴ。この頃はNETなんか勿論ないから、SJ誌の副島メルスレポートか、このレーベルが最新情報。 録音のバランスもあるのだけど、サニー・マレイは少し引っ込んでいる印象。デヴィッド・マレイのアルバムのようだ、勢いがある、粘着な感…

金沢・辰巳・Cowry coffee:年の瀬のECM談義

仕事納めの後。仕事場が冬休みになった後、3日間、雑務消化。やれやれでレコードを聴きに。スピーカー端子をF名人に修繕してもらったそうで、透明度アップ。今年も美味しい珈琲と音をありがとう。 新旧ECMを聴き比べると、最近のECM盤の残響処理の行き過ぎ、…

金沢・辰巳・Cowry coffee:年の瀬のECM談義

仕事納めの後。仕事場が冬休みになった後、3日間、雑務消化。やれやれでレコードを聴きに。スピーカー端子をF名人に修繕してもらったそうで、透明度アップ。今年も美味しい珈琲と音をありがとう。 場所: cowry coffee 残響が強すぎる感あり。臨場感を少し損…

降雪前の囲炉裏端で

今週は皆様に誘って頂き、忘年会週となった。ありがたや・ありがたや。 昨日は山奥の猟師の店へ。ゆったりと時間を過ごした。 それにしても血抜きが完璧で、臭いが全くない。獣肉独特の臭み、なるものは血抜きの技術が足りない店・猟師の問題であることがよ…

Kahil El' Zabar Ritual Trio: Renaissance Of The Resistance (1993) 一度で幾通りの味がする美味しいアルバム

一度で幾通りの味がする美味しいアルバムだ。エルザバールを知ったのは1981年のメルスでのライヴ・アルバム。 グループ名にもあるような民族音楽的な、色彩感が豊かな打楽器とベースによるミニマルな旋律。跳ねるような打楽器、胴のを存分に響かせたベースの…

新天地の景色(パブ ディラン)

今年は本当に忙しくて、人を誘って遊んだり、呑んだりすることを考える余裕がなかった。特に上半期は酷かった。自然、独りで遊べるようなことを短時間、となった。下半期は随分とマシになったが。 それでも誘われたら、極力、出かけるようにしている。何もア…

齋藤徹: 朱い場所/Space for Vermillion(2008) タグ付けの紐のようなものから解き放たれた

往来トリオでの演奏に惹かれ、入手。ECMの諸作のようなジャンルや地域が融解した音楽であって、そのような「何ものかであること」というタグ付けの紐(restriction)のようなものから解き放たれた音。何かであって、何でもないような、その感覚が与える開放…

荒天の前

晴天から横殴りの霰まで、短時間で変化する様が面白い。雲が流れると、南面の山が姿を現し、谷から水蒸気が沸き上がっている。

Globe Unity: Compositions (1979) その昔の予習用のレコードで復習すると

その昔、ほぼ同じ時期にICPオーケストラとグローブユニティ・オーケストラを聴いた。大阪とか京都で、1980年頃だと思う。ICPオーケストラは後から出たライヴ・レコードで復習、グローブユニティ・オーケストラは、このレコードで予習。そのときは圧倒的にICP…

12月24日

復調の兆しか

朝、空の半分が青空、半分が曇天だった。まだらに雨が降るような日々で、山の方は雪。いよいよ標高1000mに満たない峰も白くなってきた。見飽きない。 気持ちが良いので走った。久しぶりに快調で、気持ち良く走れた。ここ一ヶ月、憑きもののような感じで体調…

Robert Glasper/R+R=NOW: Collagically Speaking (2018) spotifyで聴いているアルバム

グラスパーのアルバムは耳あたりが良いので、spotifyで良く流している。この新しいアルバムもトランペットを入れたり、キーボード奏者を複数配置したり、それでも煩くならないのは巧いなあ、と思う。 そんな感じで軽く聴いていると、時折聴こえる風景がジャ…

自宅での忘年会(能登豚・牛しゃぶ)

昨年まで行っていたバーの客同士で忘年会。一昨年までは12月に周年のパーティーがあったな、と少しだけ想い出す。遅くまで呑んでいたな。店主があの世へ逝って、それも記憶のなかで、少しずつ沈んでいくような感じ。夕方4時前から呑みはじめる。焼酎を空け…

一体同じレコードが何枚あるのか

昨日、近所のバーご一行様と弊宅で呑んだ。ビル・エヴァンスのワルツ・フォー・デビー(初期のモノラル・プレスだよ)を聴いているとき、Kちゃんから表題の質問。 即答できなかったので、調べてみた。 初期のモノラル盤、セカンド(オルフェイス)のステレオ…

夕暮れ

昨日は休養日。掃除洗濯散髪だけ済ませ、レコードを聴いていた。 夕暮れが迫ると雲が鮮やかに染まってきた。時々刻々と彩度が変わっていく。 この後、近所のバーの御一行様がきて、夕闇のなかでワインとレコード三昧。楽しゅうございました。

吉田隆一: blacksheep (2008) バリトンサックスとトロンボーン

最悪の組み合わせ、じゃないか。ボクが苦手の楽器、バリトン・サックスとトロンボーンの組み合わせ。 多分、これが発売された頃だと、そう思ったと思う。いや未だに、これらの楽器を聴くのは苦手感はある。 しかし吉田隆一と新垣隆のN/Yを聴いて、その感覚が…

やっと大好きな冬の光景が

昨夜は夜半過ぎまで仕事をして、その後、近所で一杯。猫を撫でながらゆったりとした時間を過ごした。店を出る頃は雨。 朝、ゆっくりと起きると、雨があがったようだ。犀奥のほうが光で一杯になっていた。ようやく、大好きな光景になってきた。週末はゆっくり…

富樫雅彦/Spirits Trio: Jazz (1994) 打音の余韻や奥行きを

2000年頃だったか、ある時期、面白いジャズはないかと少しだけ熱心に猟盤した時期がある。幾つかのガイドブックをみたのだけど、吉祥寺のジャズ喫茶のオヤジ本によれば、ヴィーナスがお勧めらしい。ということで何枚か購入したが、良かったのはザイトリンく…

新天地・赤城

何とか発熱したり、悪寒がしたり、喉が痛かったりせずに、今年の最終コーナを回りつつある。そこはかとない、過労感、徒労感に留まっている。。。。という状態で、とぼとぼ香林坊のバス亭から、仕事での呑み会へ。今回の幹事、久しぶりの赤城へ。 キノコのバ…

(ECM 2575) Barre Phillips: End To End (2017) 音の宇宙を込めた静謐にして饒舌な音楽

LPレコードをまとめ買いするために随分と待ったレコード。 まずレコードで聴きたかったから、ストリーミングでも聴かなかった。そして、それが良かった。針を落とした後の、音が音としての強度を主張し、それに圧倒された。ジャンルとか、即興だとか、そんな…

ECMの新譜(レコード)

ECMに注文していたレコードがようやく届いた。米国と比べ、欧州は送料が安い。またECMではレコード20ユ−ロ、送料は枚数にかかわらず一律10ユーロなので、数をまとめると国内で買うより、ぐっと安くなる。 そんな訳で早く欲しい気持ちを抑えて、まとめ買い。 …

Kate Bush remaster再発

ケイト・ブッシュのアナログ・リマスター再発。 ジャズのレコードの前に買ったのは、ケイト・ブッシュの最初の2枚。1979年のはじめの頃(だったか)。13年前、仙台のレコード屋で新譜だったAerialを見かけ、健在を知った。 180gのアナログ再発を入手。確か…

Alexander Von Schlippenbach: First Recordings (1972) シュリッペンバッハのレコード

今年は頑張ってライヴに出かけたが、白眉はシュリッペンバッハ・トリオだった。 シュリッペンバッハは苦手、1980年頃に聴いたグローブ・ユニティのライヴでそう感じた、ことを今まで引っ張っていたが、間違いであることが分かった。 ということで、少し聴き…

Booker Little: Out Front (1961) ドルフィー目当てで入手したが

これもDU大阪で購入した安レコード。加齢で耳が弱っている事実があって、日本盤の角の取れた音(シャキっとしない)であっても、以前ほどは気にならなくなっている。良いことなのか、どうだか。 ドルフィーが入っているレコードをゆっくり集めている。何れも…

Linc Chamberland: A Place Within (1977) 買う必要もないが、買っても悪くないアルバム、は楽しい

今日、DUで買った安レコードを早速聴いてる。キングの廉価盤で700円くらいだったかな。この頃の日本盤は概ね質が良いので、まあいいかな、と思う。このキングレコードの廉価盤は少し泣かせるシリーズ名「MUSE原盤−隠れた秀作シリーズ」。1983年の発売。 伝説…

ディスクユニオン大阪店

典型的な、ついふらりレコード。 気合いも入っていないのだけど。ブッカー・リトルのキャンディド盤。日本盤の安レコード。ドン・チェリーとガトーのアルバムは再発。あとよくわからないギター奏者は、ミューズ最盛期なので期待。脇にリーブマンが入っていた…