K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

音楽

佐藤允彦: Swinging Poem & Child's Garden Of Verses (1971) その魅力がピアノの音響そのものであること

佐藤允彦(p), 荒川康夫(b), 小津昌彦(ds) Lois Bickley(voice)

Face records@札幌駅

旭川から札幌に列車で移動。富良野はラベンダーの盛りらしいが、車窓からは見えない。 札幌のホテルに荷物を投げ込んだ後、札幌駅ビルのレコード店へ。 さすが札幌、福居良のサイン盤が。 昨夏、札幌ではエディ・ヘンダーソンを購入。今年も出てきたが、ジャ…

佐藤允彦1969-1972

佐藤允彦トリオ、メンバーは佐藤允彦(p)、荒川康男(b)、富樫雅彦/小津昌彦(ds)。富樫の「負傷」でドラムは代わっているが、どちらも素晴らしい。 1969年の日本のジャズの節目、と同時に最高峰のピアノ・トリオが飛び出した、と思っている。作品はPalladium(1…

Dawn Of Midi: Dysnomia (2013)  とにかく音場の仕上がりが良い

Dawn Of Midi: Dysnomia (2013, Thirsty Ear)A1. Io (Aakaash Israni) 6:03A2. Sinope (Aakaash Israni) 6:53B1. Atlas (Aakaash Israni) 6:37B2. Nix (Aakaash Israni) 3:39C1. Moon (Amino Belyamani) 5:04C2. Ymir (Aakaash Israni) 4:27D1. Ijiraq (Amin…

John Taylor: Fragment (1975) 演奏は好みの真ん中

John Taylor (p, el-p), Kenny Wheeler(tp), Chris Pyne(tb), Stan Sulzmann(ts,ss), Chris Laurence(b), Tony Levin (ds) Original Recording Engineer: Mike Sykes Remastering: Christophe Martyn Producer: John Thurlow Recorded live in London, Janua…

小沢昭一:日本の放浪芸(1970-)切り捨てられた猥雑さを可視化する

うっすらと記憶している。小沢昭一のラジオ放送。親父世代、昭和一桁。猥雑な感じが嫌で、すぐ消したなあ。 平成に入って沖浦和光「幻の漂泊民・サンカ 」のなかで、著者が幼少の頃、箕面の街道筋で商家だった実家に立ち寄る旅芸人の話が印象的。街道や川筋…

1970年代が回顧のなかへ(伊藤潔とEast windレーベル)

ボクは大学に入った1979年からジャズを聴いている。記憶力が乏しくなった今、その頃から聴いて良かった、と本当に思う。この頃の記憶は芯まで染みているのでね。 その頃、East windレーベルの再発があって、何枚か買った。貧弱な音響装置でも、Hank JonesのT…

浅川マキ・プロデュースのZero hourシリーズ(宮沢昭、Tristan Honsinger、植松孝夫)

米国から帰ったら届いていたレコード。 浅川マキ・プロデュースのZero hourシリーズだ再発された。CDに加え、新たにレコードが出た。CD嫌いだった浅川マキだったので、ようやく、である。 これらのアルバムの芯は渋谷毅。素晴らしい。 モノクロームがよく似…

Immanuel Wilkins@Village Vanguard (6/20)

牡蠣を食べたあと、南下。 今夜はImmanuel Wilkins。 今時の良く練られた演奏。曲は実に良くできていて、60年代中頃の奇妙な雰囲気がある曲を、現代にアップデートした印象。しかし ウィルキンス自身の熱量と、管の音の振幅が足りない印象。ダイナミックレン…

日本フォノグラム・East Windのディスコグラフィー(未保有CDを手配した!)

改めて聴き直しているが、良いアルバムが多い。

Jazz Record Centerへ

旅にレコードはつきもの、というか憑き物なので、以前行ったJazz Record Centerへ。 まずは呼び鈴を鳴らすと、ビル一階のドアが開く。 8階が店 コロナ期を挟んで久しぶりに訪れたのだけど、残念なのは中古レコードの在庫が手薄になって(スカスカ)、最近の…

Fred Hersch Trio@Village Vanguard (6/15)

今宵のVillage VangurdはFred Hersch Trio。病魔から復帰した頃よりも力強い演奏が印象的。モンクを2曲が印象的であったが、それ以上に早い曲のスリリングな感じが、晩年のエヴァンスを彷彿とさせ、印象的であった。また、そんな気分にさせた助演者であるDre…

函館のジャズ・バー(jazz spot Leaf)

落ち着いた良い店だった。ラスト・オーダー前の入店だったので、短時間ではあったが。 昼間からやっていて、ジャズ喫茶+ジャズ・バー、そして食べ物のいろいろ、という業態のようだ。金沢にあったらいいなあ、というタイプの店。 音量が控えめであったが、…

函館・PLUS・1A.D:端正な中古レコード店

ちょうど良かった。昼食をとった寿司屋から、市電への乗車駅のところにレコード屋。とても端正な中古レコード店、だった。旅先での選盤は愉しい。 画面、全部ジャズ。丁寧にコメント付きで並べられていた。 佐藤允彦と益田幹夫を入手。いずれも案外見かけな…

日本のジャズ蒐集の果て(山下洋輔、佐藤允彦)

先日届いたレコード、。いずれも1000円ちょっとなんだけど、多分、聴かないだろうなあ(苦笑)。 佐藤允彦や山下洋輔をはじめとする日本のジャズのレコード盤を緩々と蒐集している、その果て。山下洋輔はポーランド盤でのライヴ、佐藤允彦は1970年前後のトリ…

Three Blind Mice (TBM)レーベルのディスコグラフィ(新着メンテナンス)

市川秀男が好み。水野修孝は怖いもの見たさ。 やっとオラウータン入手。あと日本フィリップス盤だったBlow upとBlue cityのTBM時代盤(オリジナルと云って良いのか。。。)も入手。 [2022-12-31] 新着メンテナンス [2022-9-14] 新着品メンテナンス [2022-7-1…

Hal Willnerが絡んだアルバム(音の玉手箱)

小島智「アヴァン・ミュージック・イン・ジャパン」は大好きなディスク・ガイドで、随分と変なアルバムを購入する契機になっていて、でも楽しい: 概して、ヘンな味の音が好きだ、ということになるが、ジャズだとやはりセロニアス・モンクがヘンな味、アヴァ…

(ECM2373) Paul Bley:PLAY BLUE - Oslo Concert (2008) ECMの美音は紙一重なんだけど

Paul Bley(p) Recorded live August 2008 at Kulturkirken Jakob, Oslo Jazz Festival

Blue Note Discography: 再発のピッチが早いなあ

Tone poetは意味なく厚い。収納の邪魔。

友人事務所での飲み会でのプレイリスト(ソロ・ピアノ)

友人事務所での飲み会でのプレイリスト 角の上にて - playlist by K’s Jazz Days | Spotify (1)Keith Jarrett加藤さんが好きなピアノ・ソロということでケルン・コンサートから。完全な即興ということだが、そこは昔から物議がある。数々のソロがあるが、個…

(ECM2799) Fred Hersch: Silent, Listening (2023) プリペアド・ピアノ的な打音から柔らかい弱音までの様々な美しい打鍵を聴かせるアルバム

Fred Hersch(p) Design: Sascha Kleis Engineer: Stefano Amerio Producer: Manfred Eicher Recorded on May 2023 at Auditorio Stelio Molo RSI, Lugano

大谷能生:20世紀ジャズ名盤100(2024)読むレコードもまた

ボクはレコード・ガイド本が好きだ。読むレコードもまた好きなのだ。 いや、耳の継戦能力が衰えつつあるなか、だんだん読むレコードも好きになってきた。要は沢山のアルバムを知りたいのだ。

Geri Allen, Kurt Rosenwinkel: A Lovesome Thing (2012) すべてが美しく麗しい

Geri Allen(p), Kurt Rosenwinkel(g) Mastered by Alan Silverman Producer: Jana Herzen, Kurt Rosenwinkel Associate Producer: Ora Harris Recorded live at Jazz à la Villette, Paris on September 5, 2012.

Herbie Hancock: The Piano(1978) ハンコックのピアニズムとダイレクトカッティングの美しい邂逅

Herbie Hancock(p) Engineer: Brian Bell, David Rubinson, Fred Catero, Tomoo Suzuki, Hirohiko Yamanaka, Mikio Takamatsu, Takeshi Sukegawa Recorded on 25-26 October 1978 at CBS/Sony Studios, Tokyo

粟村政昭:ジャズ・レコード・ブック改訂新版(1975、東亜音楽社)ようやく手に入れた小さなガイドブック

ジャズ・レコード・ブック―キング・オリヴァーからアルバート・アイラーまで (1968年) (TOA Popular Library〈6〉) Amazon ようやく手に入れた小さなガイドブック。噂には聞く名著である。流通している本の数が少ないようで、入手に難渋。 私がレコードを買…

Herbie Hancockを聴く(Blue Noteを中心に)

ほとんど10年ぶりくらいに、しっかりとジャズのレコードをかける会を行いたいと思った。 ジャズを聴きはじめたのが1979年だから、早くも45年も経ってしまった。当時、人気があったピアノ奏者は、キース・ジャレット、チック・コリアそしてハービー・ハンコッ…

Tommy Flanagan: Lonely town (1959) OverCsの2年後、Elvin Jonesとの共演盤の謎

Tommy Flanagan(p), Joe Benjamen(b), Elvin Jones(ds) Producer: Kenneth Karp Recorded in New York City, March 10, 1959. Released: 1979

夜桜の後はThelonious himself

夜桜の後、金沢城を出ると南町の近く。バス停近くのミカヅキへ。普通にドルフィーがかかっていたりするので、たまに伺う店。最近は外人客が多いそうだ。 昨夜はThelonious himselfが。思いの外、良い音で驚いた。グラスに共鳴するのだろうか。 ということで…

Florence Chitacumbi (フロランス・チタクンビ)@もっきりや(3/30)

スイス大使館後援でのオフィス大沢の巡業。ありがたい。 Florence Chitacumbi フロランス・チタクンビ(vo)Matthieu Llodra マチュウ・ヨードラ (p)Cyril Moulas シリル・ムラス(b)Maxence Sibille マクソンス・シビル(ds) スイス在住のアンゴラ出身の歌手。…

Thelonious Monk: Celebrating 75 years of his first recordings revisited (1947,51,52)ブルーノートのコンピレーション

Blue note sessions