牡蠣を食べたあと、南下。
今夜はImmanuel Wilkins。
今時の良く練られた演奏。曲は実に良くできていて、60年代中頃の奇妙な雰囲気がある曲を、現代にアップデートした印象。しかし ウィルキンス自身の熱量と、管の音の振幅が足りない印象。ダイナミックレンジが足りなくて、音が突き抜けないのだ。ある時代のジャズが持つ高い熱量を保持し得る曲のフレームワークがしっかりできているのに、肝心の奏者がそのフレームワークの中に籠もっているような印象からはじまった。ドルフィーくらい吹き抜けないかなあ、と思いながら聴いていたのだ。言い過ぎだとは思うが。ライヴの終盤に向けて、熱量はあがって行ったが、音域のレンジの狭さは最後まで気になった。土台がいいから、余計に気になったように思う。今後に期待。
さて斜め横の席に居た女性はエスペランザのように思ったが、どうだったかな。