K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

2015-11-01から1ヶ月間の記事一覧

今朝の山並み

ほとんど曇りか雨、そして先週ははじめての積雪。まれに晴天。そんな暗いduty ratioの日々が続く。 今朝は明るい日差しで眼が覚めた。遠い山並みが見え、積雪の様子もぼんやり浮かんでいた。 山並みの移ろい、が楽しみになってきた。

冬の前に

冬の前に、柔らかな光が注いでいる休みの昼下がり。 さて何をしようか、と思うこともなく、レコードを回し続けている。

Brad Mehldau: 10 Years Solo Live (2015) ジャズの奏者なのだと

長い間、メルドーは苦手で聴いていなかった、トリオのアルバム。今もあまり聴かない。何故だろうか。 急激に身近に感じるようになったのは、ケヴィン・ヘイズとのmodern music。メルドーのピアニズム、というかピアノの響きの美しさに魅せられた。そのあとの…

11月末のお茶の水・ディスクユニオンJazz Tokyo・クラシック館

昨日は横浜に出張。途中でごく短時間、お茶の水に寄った。本当に久しぶりなのだけど、前は何月だったのだろうか。 まずJazz Tokyoに行ったが、店頭にECMコーナーがない。全般的にレコードが少なくがっかり。年末のセール向けなんだろうが、タマにしか行けな…

Anatoly Vedernikov: Galynin, Shostakovich (1971) 少し憑かれているような、そして北陸の空に

少し憑かれているような、感じで旧いソ連のレコードを聴いている。とにかく、音が良い。困ったことに、ボクのなかでECMの音場が少し褪せている。それくらい、素晴らしく、またmagicalな音のように感じる。CDで聴いたときは、少し曇ったような、音自体が陰翳…

本多町の奥でのこと

先日、金沢の路地や坂での不思議なこと、について少し書いた。路迷いに誘い込むような何か、戯れてくるような何か、そんなものを感じることがある、という話。いわゆる霊感、のようなものが全くないボクであっても。 昨日は東京から再びやってきたSさんと金…

Vladimir Sofronitsky: A. Scriabin/Preludes (1964) 名盤と云われるが

[追記] 一晩経ってから聴き直すと、cowryの美音の呪縛が解け、我が部屋でも美音が楽しめる。全く異なる種類の音。勿論、PCとyoutubeでも音楽は楽しめるし、ボクも楽しんでいる。だけど全く違う次元で、戦慄を覚えるような音空間への扉があるということ。重い…

こちらの空

11月の北陸には珍しい晴天、連休の最終日。昨日まで、印度支那半島にいた記憶が薄れるほどに、ここの空気に馴染んでいく、感じ、が気持ち良い。 夕暮れ時に独り部屋で空を見ていたのだけど、こちらの空、の淡い色彩感に気持ちが引っ張られた。一瞬、西の方…

金沢に同期を迎える

1週間ほど前の話。 金沢に隠遁気分で住んでいる。だから他所と係わる仕事をお仕舞いにして、渓流釣りをしたり、呑んだり、という日々を過ごしたいのだけど、往生際が悪い。日々、現役感との相克のなかにある、といってもいい。まずは海外に出かける仕事から…

乾期のバンコク(DAY-3)Do nothingの一日

三日目は休養。それが全ての短い滞在。いつものことだけど、Do nothingの一日、を過ごす。部屋でビールを呑む、体を揉んでもらう、長足と夕食を食べる。それだけ。どこも行かないで、仕事少々と、本を読む。今回は日本時間で過ごし、深夜、酒をあまり呑まな…

バンコク・アソーク「North East Family」イサーン料理店

バンコクのホテルで、仕事をしながら息抜きに写真を整理。 昨夜はアソークの交差点にあるイサーン料理店で食事。小さな店なので、居心地は良さそう。イサーンはバンコクの東北部。 さすがに同じ店ばかりなので、少し探してみた。基本的にスパイシーだった。

乾期のバンコク(DAY-2-2)second half of the day

乾期なのに雷鳴まで聞こえた日中。モノクロームの雲が沸き上がるように見えた。陽が沈むと、原色の光景が染み、のように広がりはじめた。 19時頃のASOKに立っていた。喧噪はこれからだ。

乾期のバンコク(DAY 2)雷鳴が聞こえた日

乾期のバンコクで雲が出ているのを見た記憶がない。湿度が高い。流れる汗に驚いた。仕事の帰りには、雷鳴まで聞いてしまった。 昼前から仕事に出かけ、来年の行事の見直し。この5年余り成功裏に行ってきたのだけど、少し難しくなりそうな予兆が見え隠れして…

乾期のバンコク(DAY 1)

朝、暗い時間から家を出て、時差2時間分だけ昼間が長いのに、投宿したときは夕暮れだった。 乾期のバンコクに着いた。いつものSkumbit soi 11の喧噪の中。 翌日が仕事なので、宿の近くにある屋外の食堂Suk11で軽い夕食。 いつもは夕食の後、なじみのbarでだ…

今朝の光景

今日から暫く出かける。暗い時間から小松へ。雲が多い空だけど、北陸らしく美しい、ように感じた。 飛行機の向こうに見える白山 白山 富士山が見えてきた 横浜沖から

Nikolai Kapustin : Kapustin plays Kapsutin/Eight Concert Etudes (1985) LPレコード聴くカプスーチン

カプスーチンを聴くと、その豪腕というべき強烈な打鍵と速度感、を思い出す。安らぎ、よりも昂奮。それでいて美音。すさまじい世界。 今回、ソヴィエトのメロディア盤を注文するときに、ヴェデルニコフのつぎに探したのはカプスーチン。さて、どう聴こえるや…

昨日届いた旧ソ連のメロディア盤

昨日ロシアのメロディア盤が届いた。確かに音はとても良い。ドイツ盤とは全く異なる潤色のない透明な音。 キリル文字のジャケットと格闘中。ベデルニコフ、ゲンリヒ・ネイガウス、カプスーチン、ソフロニツキーが弾くピアノ。 美しい。 ゲンリヒ・ネイガウス…

秋の残照のような、一日

金沢マラソンの翌日、強い光の下で目覚めた。走った後、前の職場の同期、知り合って30年以上の知己、と痛飲したので馬鹿なんだけど。 11月の金沢は冷たい雨。日々、陰鬱に寒くなっていく。それが好きなのだけど。それが10月のはじめのような陽気で、犀奥の山…

(BLP4022) Duke Pearson: Profile (1959) 揺れる美音

今年欲しかったレコードはいろいろあるが、デューク・ピアソンの初期のピアノ・トリオが2枚、勿論ブルーノート。モノラル盤が欲しい、と思っていた。随分前に新宿のディスク・ユニオンのセールで見たのだけど、2枚とも6万円台。ということで手が出なかっ…

岩魚・山女の炭火焼き

昨日は友人達が集まって宴会。持ち寄り材料の炭火焼き。 遠火で炙った岩魚・山女はうまかった。夏の釣果を秋のお仕舞いに頂いた。 金沢の郊外だったので、空を見上げるとオリオン座がくっきりと。 夜半過ぎ遅く、冬の空を眺めて散会した。

11月の金沢

昨日は名古屋から来客があった。かつては異なる会社の技術者同士。また、ともに第二の人生。彼の会社は後から追いかける我々にとって遠く、巨大な存在であった。そんな30年以上前のことを思い出しながら、今は新しいことをやろうかという相談。とても楽しい…

旧ソ連メロディア盤の音を大きなタンノイのスピーカで聴いた夜

珈琲豆が一週間ほど切れていた。いつもの店に豆を取りに行ったついでに(取りに行く口実に、か)、大きなタンノイのスピーカで、札幌で手にした古いロシアのレコード盤の音を聴いてみた。 焙煎人ともども驚いた。無色透明で歪みのない音。誇張も潤色もなく、…

Anatoly Vedernikov: バッハ・英国組曲(1985) 札幌で入手したソ連Melodia盤

札幌のクラシックレコードの店で旧ソ連のMelodia盤の良さ、を教えて頂いた。なんとなく東西冷戦下のソヴィエトの録音技術は??だったので、勝手に音が良くない、と思っていたのであるが、違う、らしいのである。カッティング装置がトランジスタ化される時期…

この1ヶ月ちょいとで入着したECMレコード

ECM

だいぶんとゆっくりになりながらも、ECMのLPレコードを集めている。ゆっくりになったのは、国内での新たな入手が難しくなっている、あるいは法外な価格が増えている、そんな理由。オークションはダメすぎる値付けが多いように思う。ボクのなかでの適正価格は…

久しぶりの札幌

今週末は金曜から日曜まで札幌に出張。なかなか人遣いが荒い。 まあ金曜日は移動日、土曜は日曜イヴェントの待機、なので楽なのだけど。現在は金沢までの長い帰途。 札幌は晩秋から初冬。中心地から微妙に外れた路地裏に砂塵が舞っていたこと、光の色彩感が…

札幌・すすきの「Jamaica」久々のジャズ喫茶

ジャズ喫茶に行かなくなって、久しい。何故だろう。やはり、知らないレコードと行き当たる、素晴らしい音と知り合える、それが魅力だと思うのだけど、酒場の要素が強くなると、ソチラに意識が行かないからだと思う。だから、結果的には酔狂な焙煎人がやって…

札幌・Echoes(エコーズ) 久しぶりにクラシック音源をレコードで

知らない場所のレコード屋を訪ねる、ことが楽しい。良い印象があれば、その土地の景色のなかに溶け込む。古本屋と中古レコード屋は欠かせない風景の一部なのだ。 今回はレコード屋。久しぶりにクラシック音源をレコードで入手した。ジャズには、ピンとこなく…

Kindle paperwhite: 本を読むということ

ボクにとって本を読むということは、紙の質感を掌の中で感じる、ようなもので、電子本は全く馴染まない。そもそもが検索性が悪い(斜め読みができない)。 ボクの習慣の一つに、旅行(全てが仕事だけど)に本を沢山持って行くこと、がある。読みたい本が手元…

田中康弘:山怪 山人が語る不思議な話(2015) 森への畏れ

1週間ほど前、FBの広告欄に出てきてから気になっていた本。あまり怪談には興味が無い(子供の頃は怖かったが、どうも、そのようなものを感じる感性がない、と分かったので)のだけど、レビュー(だったかな)に「現代の遠野物語」とあったので、眼を引いて…

Gil Evans, Steve Lacy: Paris Blues(1987) レコードで聴いて感じたこと

密やかに好きなアルバム。だからレコードが欲しかった。しかし1988年に発売されたアルバムは既にCDが主流であり、レコードでの入手が難しいものが多い。本盤も決して希なレコードではない筈なのだけど、この数年、入手できずにいた。海外サイトを確認すれば…