K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

1999

Isotope 217°: Utonian Automatic (1999) マイルスの影がちらりと

Dan Bitney(key), Jeff Parker(g), John Herndon(ds), Matthew Lux(b), Rob Mazurek(cor) Recorded By, Mixed By: Bundy K. Brown, John McEntire

(ECM1670) Paul Bley: Not Two, Not One (1999) ニュー・ヨーク録音の魅力

Paul Bley(p), Gary Peacock(b), Paul Motian(ds) Recorded January 1998 Avatar Studio, New York

Barbara Casini, Enrico Rava: Vento (1999) マイルスの甘さのようなものが純化

Enrico Rava(tp), Barbara Casini(vo, g), Stefano Bollani(p), Giovanni Tommaso, Nicola Jannalfo(b), Roberto Gatto(ds)

(ECM2642) Paul Bley: When Will The Blues Leave

ポール・ブレイのピアニズムを余すところなく、いや崇高とも思える部分を完全の捉えている。人の官能を揺さぶる音の輝り、のようなものに痺れている。ピーコック、モチアンが与える律動も純化したような美しさのなかにあって、もう何がなんだかの素晴らしさ。

近藤等則, Eraldo Bernocchi, Bill Laswell: Charged (1999) IMA解散後のこの辺りのアルバムが

記憶に引き続き近藤等則のChargedをレコードで入手。記憶と同じベルギー盤。DJ Krushがcreditされている記憶より、随分安い。ボクのなかでは記憶とドッコイの名盤。IMA解散後のこの辺りのアルバムが好きだな、と思う。

坂本弘道: 零式

かなり忙しくて、少し荒んだような気持ちのなかにある。だから、こんな感じの音に惹かれるのだろうな。Hacoのアルバムを聴いて、チェロの音が気になる。で、引き続き入手。 暫く何回も聴いている。チェロの音もさることながら、CDに限界まで詰められたような…

(ECM1726) Herbert Henck: Conlon Nancarrow, George Antheil/ Piano Music (1999) どんな作曲家かと調べたら、CDから流れる音よりも面白すぎて

ヘンクの硬質なピアノの音は好み。熱心ではないが、少しずつ買い足している。モンポウやジョン・ケージの初期作品集は良かったな。どんな作曲家かと調べたら、CDから流れる音よりも面白すぎて、惹き込まれた。 コンロン・ナンカロウ - Wikipedia 1912-1997 …

Francisco Mora Catlett: World trade music (1999) 「ちょっと古くさい」作曲の良さ

適当にかき集めたクレイグ・ティボーンが入ったアルバムの一つ。 1999年のフランシスコ・モラ・カトレットのアルバム。このドラマーは初めて聴く。調べるとサン・ラ・アーケストラの人、だそうだ。やや軽い感じのドラマーで、悪くはないが印象は薄いかなあ。…

Arto Lindsayの近作を聴く(apple music)微毒の快感

ラウンジ・リザーズの頃から、微妙に気になっているのだけど、聴いてこなかったアート・リンゼイ。最近、ジム・オルークなんかも聴くので、ますます気になってきた。 近頃、新作が13年振りに出たとのニュースにまたもやビミョーに気になっていたら、apple mu…

Paul Bley with Masahiko Togashi: Echo (1999) 威嚇して終わった勝負であっても

随分前から、この録音の存在を知ったが、SACDという高分解能オーディオということなので、そもそもCDとして再生できるのか、またPCオーディオとして再生するので、コピーガードなどのややこしい処置はどうなのか、などなど気になって手が出なかった。最近に…

Derek Bailey: Playbacks (1999) 芯のように畳み込まれるベイリーのビート

デレク・ベイリーを聴いていると、いつも「微分された音」だと感じる。だから、音のはじまり、とか、音のおわり、のような区切りに鋭いトリガのようなもにが走る。結果的には、それが韻律のような働きとなって、暗黙のビート音楽、のような認知がなされる(…

近藤等則, Eraldo Bernocchi, Bill Laswell: Charged (1999) 2000年前後ではこのアルバムがいいなあ

昨日に続いて近藤等則。1980年頃から聴いているから長い。最近のソロ路線には付き合っていないから、実質は21世紀に入ってからは、そんなに聴いていない、ように思う。 improvised music、IMAのようなbeat music、そしてElectronicsを多用した2000年前後のも…

Alex Blake and Pharoah Sanders: Now Is The Time (1999) 偉大なB級奏者

金沢には「B級グルメ」と称するカレーとか餃子とかあるけど、「B級」は了解できるが、どこが「グルメ」なんだか分からない。B級と称することによる、人間の官能の深い部分を刺激するような「語感」があるが、肝心の食べ物の「食感」が官能の深い部分を刺激し…

Derek Bailey: Mirakle (1999) ファンクなベイリー

] ベイリーに興味を持つようになるなかで、このアルバムの存在を知った。凄い、のは、かつて(30年以上前)熱心に聴いた、ウルマーのリズム隊であるタクマとウェストン*1が、ベイリーと演っているのだ。水と油、のように感じるのだけど。 アルバムを入手して…

Derek Bailey, Han Bennink: Post Improvisation 2 - Air Mail Special (1999) 永遠に

永遠に分からない、分からなくてもいい、音であったベイリー。全く関心がなかったのだけど、(くどいが)生エヴァン・パーカーで(ボクの)何かが変容し、惹き込まれてしまった。面白いものだ。前回、Improvised musicに惹き込んだのは、トリスタン・ホイジ…

Joe Sample Lalah Hathaway:The Song Lives On (1999)ちょっと疲れたときには

このアルバムはクルセイダーズのキーボード奏者ジョー・サンプルとレイラ・ハザウェイの共演。レイラはダニー・ハザウェイの娘。ちょっと唄声が気になった から入手した。基本的にはJoe Sampleのアルバム。まあなんと30年以上前のCarmelとかRainbow seekerと…

Enrico Rava and Stefano Bollani: Rava plays rava

このコンビは、この10年ほどデュオで巡業していて、日本にも来たそうだ。先般,橋本一子さんのライヴでお会いした方が厚木で観たそうで、とても良かったそうだ。