K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧

Franklin Kiermyer, Pharoah Sanders: Solomon's Daughter (1994) 直球で勝負する様子、真っ向から挑む様子

10年前にシカゴで入手したCD。何故かファラオが充実していた記憶がある。ファラオがリーダではなく客演盤を2枚、フランクリン・キアマイヤ盤(コレ)とアレックス・ブレイク盤を入手。 アレックス・ブレイク盤はテレサでの吹き込みの雰囲気に近く、豪放なフ…

モノクロームの記憶

大日岳から立山・室堂へ:下りのない登山 (DAY2-2:雷鳥平から室堂まで)

晴天のなか稜線を進み、昼頃には雷鳥平へ。天が広々として、まさに天蓋の下に居るようだ。随分前にマウナ・ケアに登ったとき(2007年に天文台を見学)、非現実的な宇宙に連接したような空の蒼に驚いたが、ほんの少しだけそんな気分。 そのうちに午後の雲が沸…

大日岳から立山・室堂へ:晴天の稜線を歩く(DAY2-2:新室堂乗越まで)

行路もさほど長くなく、晴天。休憩、写真撮影ばかりの、のんびり山行。たっぷりと絶景の稜線歩き。狙った通りで、実に楽しかった。 久々に北アルプスの稜線歩きを楽しんだ。 大日岳と大日小屋 稜線から見る剱。刻々と姿を変える。 稜線の登山路 立山カルデラ…

大日岳から立山・室堂へ:晴天の稜線を歩く(DAY2-2:新室堂乗越まで)

行路もさほど長くなく、晴天。休憩、写真撮影ばかりの、のんびり山行。たっぷりと絶景の稜線歩き。狙った通りで、実に楽しかった。 久々に北アルプスの稜線歩きを楽しんだ。 大日岳と大日小屋 稜線から見る剱。刻々と姿を変える。 稜線の登山路 立山カルデラ…

大日岳から立山・室堂へ:夜明けの頃(DAY2-1)

今回の山は天候に恵まれた。大日小屋から剱は西側なので、夕暮れは美しいが、朝は影。それでも時々刻々と変わる彩りを眺めるのは楽しい。随分と長い時間、小屋の外で空を見ていた。 剱 白山 白山の上には、まだ月が高く 日が昇ったあとの白山 富山湾

Mac OS High SierraでのDirect mode (Audirvana plus 3.1) あかん!

Mac OS High Sierraのアナウンスが出ている。期待は、Sierraで蓋をされた、オーディオ系のDirect mode復活。その情報を待っていたが、Aurirvana plus 3.1.5のヴァージョンアップ情報を見て、残念なことに。 Audirvana plus 3.1.5でDirect mode対応が書かれて…

大日岳から立山・室堂へ:眺望の稜線に(DAY1)

いささか前になるが、10月8日から9日に大日岳から立山・室堂へ縦走した。知らなかったが大日小屋の最終営業日で、うまいタイミングであった。絶好の天気と楽しいメンバーに恵まれ、楽しい山行となった。 大日には残雪期に来たことがあって、それも楽しい山だ…

様々な別れのカタチ

今年はそんな年だ。 夏頃に尊敬する先達が他界された。もう数年前から癌。両親より少し下の世代で戦後すぐに小学校に入るくらい、70代後半であった。だから癌の進行は、治療の甲斐もあり、極めて緩慢。最期は自宅でゆっくりと眠りに入られた。 2年前の春に…

Omar Sosa, Adam Rudolph: Pictures of Soul (2002-2003) さらにキューバ

キューバ出身のデイヴィッド・ヴィレレスが、そしてキューバが気になりだした。 ボクはキューバの奏者はあまり知らない。イラケレのパキィートとかチューチョ・ヴァルデスくらいか。ヴァルデスは米ケンブリッジでライヴを聴いて、度肝を抜かれたが。2000年前…

眼鏡のこと

眼鏡を変えた。何年ぶりだろうか。免許証の更新が年末にあり、視力に自信がなかったのだ。 検査をすると意外なことに近視は進んでいなかった。扱いが手荒なのか、レンズの表面処理が劣化していて、それが良くなかったようだ。夜間の視力にも不安があったので…

Chick Corea: The Trio Live From Country Club (1982) チックを久しぶりに

910さんの記事を読んで、なんだか懐かしくなって入手。 ボクがジャズを聴きはじめた1970年代の終わり、コリア、ハンコック、ジャレットは3大ピアニストと称し大人気。今では考えられないくらい聴衆を集めていた。はじめてのコンサートは、1979年夏の大阪で…

(ECM2526) David Virelles: Gnosis (2016) 21世紀のジャズのなかに感じること

近所のyuccaさんのtweetで少し気になった。 David Virelles "Gnosis"めちゃめちゃいい。最近語彙はめちゃめちゃいい、しか使えてないけど、これは良い。Afro CubanとECMの見事な融合。融合というか抱擁?かっこよすぎ。こんなルンバやられたら惚れるしかない…

気温が急降下のときに

台風一過、気温が急降下している。早朝、10℃を切った。一気に冬が迫る感触。白山は冠雪したようだ。 体がついていかない。寒い。こわばる感じがする。外食も続いたので、昨夜は独り鍋。食品スーパーの店頭も、ネギ、大根、白菜、キノコと冬の彩り。それらに…

10 Ans De Saravah/サラヴァの10年 (Saravah) 浅川マキと同時代的の

ここ1週間ほど、クルマの中とか仕事場で流しっぱなし。まさに、「ラジオのように」流しているアルバム。1960年代後半から10年間のサラヴァ・レーベルのオムニバス・アルバム。古い音源だけど、CDで十分楽しめた。音はカラっとしていて、小気味良い。好み。…

Paul Motian: Misterioso (1986) 聴くほどに

Soul note/Black saintの廉価BOX。このシリーズはまずまず音が良く、まあレコードでなくていいかな、という感じ。 内容なのだけど、2曲がモンクの曲で、あとはモチアンの自作曲。ミステリオーソで、あのモンクの曲が持つ奇妙な味を十分味わうことが出来る。…

(ECM2385) Glauco Venier: Miniatures (2013) 打楽器が醸し出す空気感

このような強くmanageされたような「沈黙の次に...」には随分飽きがきていて、ECMはもういいかな、の感覚が強くなっていた筈だ。だから1970年代を思い出させるような最近の意欲作に驚いているのだ。 しかし、このアルバムはあざとい程のECMイメージの中に…

Fred Hersch: Open Book (2016, 17) 硬質の美音(レコード)

レコードが届いた。CDを聴いて、すぐに注文した。CDでも十分音質は良いのだけど、つい手が出た。聴いてみると、硬めの響きが実に美しい。無音時に気になるレコード固有のトレース音を差し引いても、聴く価値はあると思う。 深い奥行きに引き込まれるようだ。…

Blue Note All-Stars: Our Point Of View (2017) 強くジャズを感じさせる瞬間

昨夜遅くに帰宅。ポストに投函されていた包みの封を切って、CDをトレイに入れた。ウェイン・ショータのようなテナーが響き、驚いた。カヴァーにしてもよくもまあ、と。何のことはなくて、2枚組と知らなくて、2枚目からかけたので、ショーターとハンコック…

金沢中央美食街で一杯

昭和が色濃く残る「金沢中央美食街」の寿司屋を借り切って一杯。もと青線の新天地の裏手のバラック、その風情たるや満点。 狭い店内なので、友人達で気兼ねなく呑むのは愉しい。そのあと、やきとり横町経由でガルボ。かなり深酔い(またか)してしまった。

ショローCLUB: from 1959 (2016) 初老、なのか?

1959年生まれの3人、によるセッション。同世代なんだなあ。 前から気になっていたアルバム。昨日、友人達と寿司屋で呑んでいたのだけど、還暦前のボクが「初老」を使ったら遮られ、「老人」と云われてしまった。コトバの本来的な定義からすると正しいのだけ…

Kamasi Washington: Harmony Of Difference (2017) 予定調和とは云え

前作は3枚のCDで長大というか、ちょっとヤリスギの感があったのだけど、今度はミニアルバム。ちょっと足りないくらいなのだけど、LP世代には丁度かも。 前作と同じく、聴けばファラオ・サンダースのテレサ時代(1980年のJourney To The Oneから)を思い出すよ…

Enrico Pieranunzi, Paul Motian: Flux And Change (1992) 前に出たときのモチアン

モチアンのsoul note box setの1枚。これが実に良い。ボクは所謂「現代ジャズ」って、今ひとつピンとこないから、それが何を指して、その輪郭がどんな印象なのか、それが分からないので、ぼんやりしている。 だからエンリコ・ピエラヌンツィのピアノも悪く…

大口純一郎トリオ@もっきりや、それと少しだけあの話

10月15日の夜、もっきりやでのライヴ。昨年に続き、大口純一郎(p)、米木康志(b)、 本田珠也(ds)のメンバー。行かない訳にはいかない。濃密なジャズ空間に浸ることができる。 先月に続く米木康志、 本田珠也。ビートを叩き出す、その強度の強さには、毎度…

Woody Shaw, Louis Hayes:The Tour Volume Two (1976) スタンダード中心だけど攻める攻める

volume 1と違って、スタンダード中心の選曲だけど攻める攻める。1970年代ジャズの主流寄りの王道。凄い熱気。1976年の3月から4月のジャズクラブでの収録。 勿論、ショウもヘイズもいいのだけど、驚きがジュニア・クック。この時点で「過去の人」感があった…

決して語りたい訳ではないのだけど(片町・ガルボ、柿木畠・更級藤井)

彼が世を去って一週間以上経った。早いものだ。廃れかけのFBがにわかに賑やかになり、哀しみの便りが続く日々だったが、それも静まっている。普段に戻っていく。 ボクは哀しい、というよりは、あたりまえにあったものが、急になくなったような、そんな感覚。…

山下洋輔:Chiasma (1975) 西独盤を入手してみた

山下洋輔の1975年のライヴ。ベルリンだったかな。最初から最後まで熱狂するドイツ人のなかで、汗飛び散らし脈動する音楽。

内田修ジャズコレクション 人物VOL.2 宮沢昭 (1976-1987) 佐藤允彦のピアノ

8月に岡崎を訪ねたときに購入したCD。個人のアンソロジーは、宮沢昭と高柳昌行。佐藤允彦の監修、ということもあって、official bootleg的な匂いは全くなく、素晴らしいアルバムに仕上がっている。年代、録音のバラツキによる不統一感は仕方が無いが、そん…

橋本一子, 藤本敦夫: Colored Music (1981) レコードは生きている

信じられないことだけど、このColored Musicのレコード盤が入手難。タマ数が少ないのか、Discogsでも驚愕の価格。やっと、それよりは随分安価だけど、ブルーノートのオリジナル、モノ盤と同等価格で入手した。(我慢できなかった) で、早速聴くと、音が冴え…

Dinu Lipatti: Chopin/ Waltzes (1950) cowry coffeeで聴いてみた

先日、富山のレコード屋でSちゃんが買ってきた日本盤がとても良かったので、それではとUK盤を購入。大量に流通している盤なので、UKからの送料を含めてもCD1枚分。 1950年にジュネーブのスタジオで収録されたもの。当時は12インチのLPレコード普及前(だよ…