K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

橋本一子, 藤本敦夫: Colored Music (1981) レコードは生きている

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信じられないことだけど、このColored Musicのレコード盤が入手難。タマ数が少ないのか、Discogsでも驚愕の価格。やっと、それよりは随分安価だけど、ブルーノートのオリジナル、モノ盤と同等価格で入手した。(我慢できなかった)

で、早速聴くと、音が冴えない。なにかクスんだような、活気がない音。呆然としたが、気を取り直して、表裏3回づつ聴いた。不思議なことだけど、聴いていないレコードは音が駄目なのだ。レコード針の先は、(多分)摩擦で高温となるに違いない。それを何回か繰り返すと、溝の奥に隠れている音のpotentialのようなものが開いていく、ような気がするのだ。そんなことが、過去、何回もあった。

このレコードも、その甲斐あってか、昨夜聴いたら「音が開いていた」。活気とか熱気を伴ったビートが飛び出して一安心。このバンドはいいなあ。

レコードは生きている、のだ。

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[2016-12-01記事] 35年ひとむかし

  35年ひとむかし、とは思うのだけど、ボクにとっても人生の半分に相当する(実質半分以上)時間の希薄さに唖然としてしまう。なーんにも進歩していない、ように思う、人間的には。だから、アホみたいにレコードを買い漁るようなことを、35年前と変わらぬ感覚でやっている。で、こんな音楽を聴くと、そもそも35年前と壁一枚しか隔てていない自分に気がつく。

 かなり麻薬的な音楽で、今のUB-Xと直線的なつながりを感じる。あまり、この人達は変わっていないのだ。時代とか関係ない、感じで。ライナーノートには、当時のYMOとの関係云々の下りがあるのだけど、YMOは1980年のテクノロジーのにおいが強く、ボクは聴くことがしんどい。この人達は、この人達の音でしかないので、そんな印象は全くない。

  本当はレコードで聴きたかったが、数が少ないのか、人気があるのか、Blue Noteのオリジナル並。手が出なかった。で、藤本敦夫のBeat Jazzをレコードで注文してしまった。何のことやら。

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カラード・ミュージック

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橋本一子, 藤本敦夫: Colored Music (1981, Columbia)
A1 Colored Music
A2 Anticipation
A3 Ei Sei Raku
A4 Sanctuary
B1 Too Much Money
B2 Love Hallucination
B3 Third Eye - Clear Light
B4 Heartbeat
CDの9 Colored Music([BEAT JAZZ]収録ヴァージョン) :CDのみ
橋本一子(vo, key,syn, p) , 藤本敦夫(vo, g, b, sax), 村上秀一(ds), 仙波清彦(per), Anthony Johnson(b), 川端民夫(b), ペッカー(per), 木村万作(ds), 堀尾和孝(g)、酒井泰三(g) ほか

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