K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

1986

Antonio Carlos Jobim: Live in Japan (1986) 微温の音ではあるが

新年一番の音はこれ。1986年8月3日、日比谷野音でのライヴ。真夏の昼間の映像が相応しい。 再生できなくなる前に、30年以上前のLDをDVDにコピーし、その音だけ抜いて聴いている。最近になってBoot紛いの音盤も出ている:、 open.spotify.com が、これで十分…

Derek Bailey: Drop Me Off At 96th (1986,87) ベイリーのソロは楽しい

Derek Bailey (g) Tracks 1-3: London 12 May 1986. Guitar: 1936 Epiphone Triumph. Tracks 4-7: Berne 3 June 1987. Guitar: Martin D18.

Billy Bang: Live in Germany (1986) ブロウするヴァイオリン

Billy Bang(vln), Roy Campbell jr (tp), Oscar Sanders (g), William Parker(b), Zen Matsuura(ds) Live at Jazztage Leverkusen, Nov.1, 1986.

高橋鮎生: Nova Carmina (1986) なんだろう、この懐かしさは

高橋鮎生: Nova Carmina (1986, School)A1. Guide Us (高橋鮎生) 2:06A2. Sound Of You(高橋鮎生) 4:38A3. Silent Springs(高橋鮎生) 2:05A4. Across The Seasons(高橋鮎生) 3:54A5. Half Moon / Full Moon (高橋鮎生)2:43A6. Veris Leta Facies(Carl Orff) …

Steve Grossman: Katonah (1986) 前進あるのみのグルーヴ感

Steve Grossman(ts), 本田竹曠(p), 河原秀夫 (b on A3, B1), 米木康志 (b on A1, A2, B2, B3), 吉田正広(ds) Recorded February 4, 1986 at Avaco Studio, Tokyo.

高橋悠治 : Erik Satie – Pièces Pour Piano (1986) 硬質な音で聴くサティ

高橋悠治(p/Steinway) 28-29 January 1976.

Lyle Mays (1986) さようならメイズ

Lyle Mays(key), Nana Vasconcelos(perc), Marc Johnson(b), Alejandro “Alex” Acuna(ds) Billy Drews(ss), Bill Frisell(g)

Miles Davis: Rubberband (1986) Vince Wilburnの世界

このアルバムはそれなりに楽しくて、それでいいんだよ、って感じかなあ

Keith Tippett: Mujician & Mujician II [LP versions]

こんな音を何時間も聴いているのは、どうかと思うのだけど

菊地雅章:さがしていた女

連休に入って、ようやく観た(聴いた)。やはり山口小夜子の月と同じく、独特の微かなグルーヴがあって面白い。この「さがしていた女」と「月」はCD化されていないが、CD化された「六大」より面白いと思う。全部でLD8枚分のレーザーディスクを録画しなく…

Peter Scherer, Arto Lindsay: Pretty Ugly (1986, 88) compile and link, then start

先日のライヴ以来、リンゼイが気になって仕方がない。 全く変わらないギター。そこを起点とし、定点観測のようにその時代、その時代の空気のようなものを幾つも切り出し、コラージュしたような音。その対比が面白い。積み重なった音の破片が、ラズウェルだっ…

Annette Peacock: I Have No Feelings (1986) アネットをもう少し知りたい、という気持ちだけが

1960年代後半のポール・ブレイを聴いていると、カーラ・ブレイやアネット・ピーコックへの関心が芽生える。カーラはジャズ圏内での活動が可視化されている感があり、非常に分かりやすい存在だし、曲も印象に残っている。アネットはジャズの重力圏から脱し、…

高瀬アキ, 井野信義: 天衣無縫 (1986) 音で遊ぶ空間

久々に聴いた。何となく1980年代に聴いたレコードが懐かしい。このアルバムは高瀬アキと井野信義のデュオ。まさに天衣無縫に好きな音を紡いでいる。声を出したいときは声を出し、いろいろな楽器を鳴らしたりもしている。そこには音で遊ぶ空間が広がっていて…

Paul Motian: Misterioso (1986) 聴くほどに

Soul note/Black saintの廉価BOX。このシリーズはまずまず音が良く、まあレコードでなくていいかな、という感じ。 内容なのだけど、2曲がモンクの曲で、あとはモチアンの自作曲。ミステリオーソで、あのモンクの曲が持つ奇妙な味を十分味わうことが出来る。…

Milcho Leviev, Charlie Haden: First Meeting (1986) 演奏よし、録音よし

富山で入手したアルバム。ミルチョ・レヴィエフとチャーリー・ヘイデンのデュオ。1986年の録音なので、レコード最晩期。多分、そんなに沢山プレスされていないのでは、と思う。日本のアルファ・レコードの制作で、プロデュース・録音はカルフォルニアの知ら…

Last Exit - Live In Tokyo: The Noise Of Trouble (1986) インプロ新左翼みたいなメンバー

30年以上前、ラザウェル一派のレコードを随分買ったような気がする。Material, Golden Palominos、そして、このLast exit。結局のところ、案外、ラズウェル自体の音って一本調子で変化に乏しいのだけど、企画の良さ・鋭さで生き延びている人のように思える。…

藤本敦夫: BEAT JAZZ (1986) あんまり時代と関係なく活動している人達

なんとくなく重篤な橋本フアンのH松氏の影響もあり、ぼちぼち、このあたりも聴いている。これはレコードで入手。さほど高価ではない。 藤本・橋本によるカラード・ミュージックの続編的なアルバム。現在のUB-Xまで、すっと一直線的に変態を遂げながら、未だ…

Helen Merrill: Music Makers (1986) フランスのレーベルOWLも

ECMのレコードを蒐集している。CDも欲しいが、数が多すぎる。死ぬまでに聴き終える気がしない。だから好きな70年代の音が詰まっているレコードに焦点を絞った。同じように、幾つかのレーベルは気になっているので、見かけたら買う、ような集め方をしている。…

Fred Hersch: Sarabande (1986) すぐハマルのだから

先日のソロがとてもよくて、随分前に冷めた筈のハーシュ熱が少しだけぶり返した。すぐハマルのだから。そんな訳で、ハーシュをレコードで聴きたくなって、古いアルバムを若干手配した。これは、そのうちの1枚。1986年の録音で2枚目のリーダ作。LPレコード…

近藤等則:Metal Position (1986) ヒステリックで、自らを哄笑するようなシニカルな音世界

先日,ふと浅川マキのヴィデオ「幻の男たち」をみた。1984年の京大西部講堂でのライヴ。そのときの気分は、もう少し前のマキさん、萩原信義さんのギターも聴きたかったので紀伊国屋での大晦日ライヴ(1971年)に変えちゃったのだけど。 この「幻の男たち」で…

橋本一子:Vivant (1986) 昔、大好きだった橋本一子のライヴに行ってきます

今週のOFFの目玉は橋本一子さんのライヴ。ボクが学生の頃に坂田明のバンドとかで、なかなかキツイ感じのピアノを弾いていた記憶がある。その後,1986年に 出たのがVivant。いろいろな趣向の曲がぶちまけられていて、橋本一子の声が美しい。ジャズピアニスト…

Jaco Pastorious: Live in Italy (Bireli Lagreneのこと2)

Bireli Lagreneを知ったのはJaco Pastoriusの没後リリースのなかの,"Live in Italy".酔っぱらってベトナム人の警備員に撲殺されるちょっと前の欧州ツアーでの演奏. 期待していなかったが,案外いい.Jacoはこんな感じで復活して 欲しかった.このなかのBi…