K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Miles Davis: Rubberband (1986) Vince Wilburnの世界

Miles Davis: Rubberband (1986/2019, Rhino Records)
A1. Rubberband Of Life 5:43
A2. This Is It 4:36
A3. Paradise 6:10
B1. So Emotional5:18
B2. Give It Up 6:28
B3. Maze 4:11
C1. Carnival Time 4:24
C2. I Love What We Make Together 5:05
C3. See I See 4:19
D1. Echoes In Time / The Wrinkle 9:25
D2. Rubberband 6:10
Executive-Producer: Cheryl Davis, Darryl Porter, Erin Davis, Vince Wilburn, Jr.
Producer: Attala Zane Giles, Randy Hall, Vince Wilburn, Jr.
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1981にボストンのKIXだったか、でマイルスが復帰したとのニュースは嬉しかったな。きっとアガルタの進化形を聴くことができる、って思ったから。その単純な想いは、その後すぐ出たアルバムMan with the hornで、完全に裏切られた訳だけど。それでもマーカス・ミラーとマイク・スターンが作るビートの切れは好きだったな。扇町プールで聴いたのも懐かしい。

ボク自身驚いたのはMan with the hornのポップなトラックが良かったこと。当時は聴かなかったけど、ソウル寄りのフュージョンが好きになる素地はあった訳だ。そのトラックがVince Wilburnが関与していて、最晩年のバンドがその流れの音だったのは、それなりに楽しめた。よみうりランドでも2回聴いたしね。

だけど、それは所詮「それなり」ではあるのだけど。むしろ最後のDoo-Bopが「本気で」良くて、だから彼の死が残念でならなかった。

このアルバムは、まさにVince Wilburnのトラックの世界であり「それなり」に楽しい。グラスパのremixアルバムと違い、確かにマイルスのアルバム。ソロはマイルスの音そのもの。

だから、このアルバムはそれなりに楽しくて、それでいいんだよ、って感じかなあ。ボクは一体何を期待していたのだろうね。

Rubberband [Analog]

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  • アーティスト:Miles Davis
  • 出版社/メーカー: Rhino
  • 発売日: 2019/09/06
  • メディア: LP Record
 
ラバーバンド

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  • アーティスト:マイルス・デイヴィス
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2019/09/06
  • メディア: CD