K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Miles Davis: Merci Miles! /Live At Vienne (1991) いまさらの新譜だけど

Miles Davis: Merci Miles! /Live At Vienne (1991, Rhino Records)
A1. Hannibal (Marcus Miller)
A2. Jailbait (Prince)
B1. Time After Time (Cyndi Lauper, Rob Hyman)
B2. Wrinkle (Zane Giles, Miles Davis, Randy Hall, Wayne Linsey)
C1. Human Nature (John Bettis, Steve Porcaro)
D1. Penetration (Prince)
D2. Amandla (Marcus Miller)
D3. Finale (Band Only) (Richard D. Wellman)
Miles Davis(tp), Kenny Garrett(as), Deron Johnson(key), Foley(lead b), Richard Patterson(b), Ricky Wellman(ds)
Producer For Release: Ashley Kahn, Florence Joelle Halfon, Vince Wilburn, Jr.
Recorded at the Jazz à Vienne Festival, Vienne, France, July 1, 1991
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仕事の圧迫って、質的なもの、量的なもの、がある。どちらも耐えられる。しかし両方が微妙に交差した瞬間はキツいな。ささくれて音を聴き気、にすらならない。そんな数日。

久しぶりにターンテーブルに新譜を載せる。今頃、のワーナー・ブラザース時代の音源。さすがにブートのサウンド・ボードよりはまし。でも、それ以上じゃない。

1991年7月10日のパリ公演(過去の共演者を並べた大回顧コンサート)の少し前、7月10日の公演。今にして聴くと、スカスカなような気がするのは何故か。アガルタ的混沌を求めているんだろうな。いや、マイルスの音場支配が弱く、リード・ベースが奮闘、だからか。確かに、死期を感じる。

この後のパリ公演のブートを聴くと、死期は全く感じない。また死後に発売された1991年1月から2月録音のDoo Bopでは圧倒的な存在感が健在。だから9月に突然死の印象を持っていたのだが。このアルバムを聴くと死期に向かうマイルスを感じる。その意味では一つのドキュメンタリーとして意味はあるかも。

改めて聴き直しているが、録音バランスの悪さがその印象を強めているとも云える。フロントの管が低レベルで引っ込んでいる。大レーベルからの公式盤にしては疑問あり。

 

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