K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

ECM: Generation Sound Studios

(ECM1069) Kenny Wheeler: Gnu High (1975) ECMの芯のような

ボクが感じる、ECMの芯のような、そんなアルバムではなかろうか。それも1970年代の。そして次第に希薄になっていくように感じる米国のジャズの匂い。キースのトリオや、モチアン、ブレイ、キューン、そんな米国の奏者達がECMに活躍の場を得て、ある種の「抑…

(ECM1054) Richard Beirach: Eon (1974)生真面目な「ジャズの伝道者」とECMのマッチング

バイラークとECMについては、ECMに関する邦著で語られた件で、ある種の意識がついてまわる。が、そこはともかく聴いてみる。 バイラークは決して嫌いなピアノ奏者じゃない、むしろ「とても好きなタイプ」の筈。しかし、ターンテーブルに彼のレコードを置くこ…

(ECM1052) Steve Kuhn: Trance (1974) 直球のジャズのスピード感に溢れている

既に5年前に投稿していた。少し書き足す。 聴き直したが、いいアルバムだ、1970年代のジャズとして。1974年のジャレットやバートンの吹き込みは、欧州の美学と米国の美学の「Fusion」をジャズというプラットフォームに描き出した習作、すなわちECMそのもの…

Jack DeJohnette: Special Edition

Jack DeJohnetteのSpecial Edition。二管のフロントが売り出しの頃で、とても気持よい音色で吹き抜いていく。フォーマットはFree Jazz。だけど、この頃のFree Jazzの音のPositiveなtoneを予定調和のなかに織り込んで、決して奏者の感情に任せていない。DeJoh…

(ECM1048) Paul Motian: Tribute (1974) もっとオーネットが知りたくなってきた

Paul Motian(perc), Carlos Ward(as), Sam Brown, Paul Metzke(g), Charlie Haden(b) Recorded May, 1974 at Generation Sound Studios, New York City

(ECM1047) John Abercrombie: Timeless (1974) 音楽が熱かった時代をEditionする

John Abercrombie(g), Jan Hammer(key), Jack DeJohnette(ds) Recorded June 21, 22, 1974 at Generation Sound Studios, New York

(ECM1039) Dave Liebman: Lookout Farm (1973) ECMを聴いている感じがしない、という意味で不思議な一枚

Dave Liebman(ts,ss,fl), Richard Beirach(p), John Abercrombie(g), Frank Tusa(b), Jeff Williams(ds), Don Alias, Armen Halburian, Steve Sattan(perc), Badal Roy(tabla), Eleana Sternberg (voice) Recorded on October 10 and 11, 1973 at Generation…