K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

2012-10-01から1ヶ月間の記事一覧

臺北:10年ぶりに訪れて感じた事

21世紀に変わった暫く後、仕事で台湾の新竹に出かけた。世界最大の半導体生産拠点。その頃、既に多くの米国半導体会社は自社生産の打ち切り、台湾への生産委託を発表していた。その関係で台湾の半導体生産の調査に出かけたのだ。最近になって、多くの日系半…

金沢「レコードジャングル」業は深い

業は深い。随分長い間、通電されていなかった音響装置も、日々紡ぐ音が柔らかくなるとともに、LPレコード蒐集癖が熱くなってきた。なんとなく価格帯が合わないと思って、出入りしていなかった金沢のレコード屋に出かけてみた。近江町市場近くの「レコードジ…

インド・Taj Mahal周辺の街角:過剰という言葉そのものの街中を眺めていた

10月のはじめに出かけたインドでの写真。 ボクは空調の利いたマイクロ・バスのなかから、過剰という言葉そのものの街中を眺めていた。最新の乗用車から馬車、牛車まで走る。掘っ立て小屋から高層ビル。螺旋状にセリ上がっていく時間が物体として陳列している…

Art Blakey:A Night At Birdland, Vol. 1(1954) なんだか久しぶりに聴いたらいいじゃない

なんだか久しぶりに聴いたらいいじゃない、って思った。 このブログでほとんど登場しないハード・バップ。お客のリクエストが「キャッチー&グルーヴィーなジャズ」。そんなカタカナで云われてもわからないよね。まあグルーヴする元祖ジャズといえばハードバ…

Stone Alliance: Marcio Montarroyos (1977) 今につながるオトを聴く

随分前に買って放置していたLP。棚の整理をしていたら見つかった。30年程前に「第二のウェザ−リポート」と持ち上げた記事を何回かSJ誌で読んだ記憶がある。でも一般的な人気は出なかった。まあメンバーがなかなかの力量なので今でも十分聴かせるジャズ。ザヴ…

仙台「Vol.1」から連れて帰ったLPレコード

LPレコードの音に惹かれるのは何故だろう。最近、近所のS君宅のLPレコードコレクション5000枚(はないって、本人は云っているけど)級を見てから、再び火がついた。LPレコードが主役であった時代の録音をLPレコードで聴くと、何故か耳がすこぶる気持ちよい場…

工藤和彦 うつわ展(花のアトリエ こすもす 三階ギャラリー) はじめて一つ手にした

ごめんなさい。下記サイト(花のアトリエ こすもす )から勝手にコピーしました。あと2日あります。是非、行ってみてください。 http://izumi.no-blog.jp/cosmos/2012/09/2012_9c78.html 工藤和彦 うつわ展日時:10月12日(金)〜22日(月)※10/18(木)は…

Pat Martino: Undeniable(2009) 熱気が詰まったアルバムだけど

先日、小松空港から職場までの間に聴いたアルバム。昨日アップしたものと同じくライヴ盤。編成はテナー・サックスが加わったカルテット。昨年、新譜で手に入れたのだけど、どうもスッキリいいなあ、と云えないトコロがあってブログに書いていなかった。数少…

Pat Martino: Live at Yoshi's (2000) 緊縛するようなグルーヴ感

そもそも空港まで乗用車で出かける習慣なんかなかった。神奈川在住時の羽田や成田、兵庫在住時の伊丹や関空は全てバスか電車。その方が早いし、合理的。金沢に移り住んでからも小松空港までバスで出かけていたのだけど、ある日、気がついた。乗用車の方が楽…

仙台「喜助(きすけ)」 懐かしい牛タン

今週はインドから帰国して、一息入れる間もなく(いや、一息はあったか?)、仙台へ出張。10月から11月にかけて、毎年行われる恒例の行事に出席。恩師も出られる会なので、暖かな気持ちになれる出張。 小松から仙台へのフライトは1便しかなく、到着は1…

インド・Taj Mahal:心震わせる白亜のモスレム建築

仕事の後、帰国の深夜便まで時間がある。その時間を使って、ありきたりなのだけど一度は行きたかった観光地タージ・マハルへ行く事にした。仕事仲間でマイクロバスに乗って、アグラへ。ニューデリーから4時間。デリーを抜け出るのに1時間、高速2時間、ア…

インド・ニューデリー「Khan Market」堪らずちょいと出かけたマーケット

いい加減な話なのだけど、そもそも自分が何処にいるか分からない。新築の空港から無菌状態でクルマで運ばれ、保育器のようなホテルにやってきた。プチ・マハラジャじゃないけど、清潔なインドで洋食の日々という最低の仕事。食事がインド食だったら我慢でき…

インド・ニューデリー:夜明けの薄明のなか

昨夜の会食も洋食。インドに来てまともな地元食を食べていない。かなり不満が積もってきた。それはさておき、食事では四川・成都出身で香港在住の中国人と一緒。地名とか通じにくいので、固有名詞は筆談。横で米マサチューセッツのにいちゃんがキョトン。中…

インド・ニューデリー:ちょっと投げ槍な宵

ホテルに缶詰で会議。終わったら会食。そんな訳で出かけるトコロもない。なんとも面白くもないのだけど、仕事だからねえ。食事前の端切れのような時間にテレビをつけてみた。上手く探すと、なかなか面白い。すぐ泣くし、喜ぶし、踊る。キャラの立ち方が凄い…

インド・ニューデリー「Hotel Taj Mahal」無菌のインドに来た

成田からの8時間のフライトを経て、黄色い砂塵に霞むニューデリーに降り立った。午後5時。この3週間は、この渡航のためのビザ取得で気苦労が絶えなかった。 非営利団体の会合だったので、観光ビザでOKとの事前情報だったのだけど、最近、却下が多いという…

Chick Corea: Sundance(1969)これから海外だけど

これから海外。午前中の成田発フライトには金沢から上手くアクセスできないので、都内前泊で御茶の水。閉店寸前のディスクユニオンに滑り込んだ。 掴んだLPレコードはこれ。何となく興味が湧くでしょ。同時期のVortexへの重複だけ確認して購入。実はToshiya…

金沢・鱗町「料理 小松」 短い秋の長い時間

もう20年位の付き合いがある友人が金沢にやってきた。仕事を持ってきてくれた。何となく、引っ込んで生きている感じがあるので、そんな仕事が嬉しい。彼の配慮に感謝。 仕事の話もそこそこに、美味しいものを食べに出かけた。この1年くらいか、酒場で話題に…

月が気になるこの頃のこと

酔いどれの日々はいつものことだけど、この夜は卯辰山の上に月を見た。ぼんやりと火が灯る茶屋街を睥睨する月。雲を貫く強い光を放っていた。

渋谷毅:Cook note(1977) なぜ日本のジャズなのか、なぜLPレコードなのか

金曜日にお茶の水で買ったLPレコード。持って帰ってから何度もターン・テーブルに登板。MMで聴いたり、MCで聴いたり、山水で聴いたり、マッキントッシュで聴いたり。 なぜ日本のジャズなのか、なぜLPレコードなのか、そんなことを考えていた。 学生の頃から…