K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Classic

Vlado Perlemuter: Ravel Piano Works (1973) 深いグラデーションが醸す陰翳

Vlado Perlemuter: Ravel Piano Works (1973, Nimbus Records) Miroirs 26:33 Gaspard De La Nuit 21:46 Sonatine 11:22 Le Tombeau De Couperin 24:36 Vlado Perlemuter(p)

小川典子: Japonisme (1999) イザベル・バードやピエール・ロティの旅行記を読みたくなるような

小川典子(p) Recorded At – Nybrokajen 11 – Stockholm, Sweden, July 1999

小曽根真/オーケストラ・アンサンブル金沢(10月5日) マンボウ明けでコンサート

Mちゃんからタダ券を頂く。4枚もあって、Y他ご相伴にあずかる。 Mちゃんはクラシック音楽の熱心なファンで、ピアノ音楽にすこぶる厳しい見識を持つ。ジャズピアノ奏者には概ね厳しいのだけど、なぜか(?)小曽根真はOKで、以前も小曽根真のショパンコンサー…

Maurizio Pollini: Strawinsky/Petrouchka, Prokofieff/Sonate Nr. 7 Op. 83 (1972) 納涼クラシックピアノ?

Maurizio Pollini(p) Engineer: Heinz Wildhagen Photography: Paolo Gianbarberis Producer: Karl Faust

児玉桃: Debussy/ Impressions (2002) ECMでの録音に対する別の答え、のような印象

Recording date: 4-6 Nov. 2002 Recording location: Nyuzen Cosmo Hall, Toyama

ラヴェルのピアノ曲集

新しいDA変換器を入れてからクラシックを聴くことが愉しい。ピアノの音の解像度が上がったような感じで。 今日Twitterで以下を眺めたら、ロジェとかフランソアは長く聴いていないことを思い出した。 【今日の入荷から】ラヴェル:ピアノ作品全集 ロジェ(p)ht…

Roger Muraro: Ravel/L'oeuvres pour Piano (2003) 美音に揺さぶられる

ラヴェルのピアノ曲の素晴らしさをMちゃんに教えて貰ったのは10年前だったか。20世紀のはじまりの音の素晴らしさ。ドビュッシー、スクリャービン、ストラヴィンスキー、プロコフィエフ、そのような音と静かに交わる時間は愛おしい。 それにしても、このムラ…

今朝の2枚はクラシックで

昨夜はピットインのビデオで夜更かし。今朝はゆっくりと起きた。 仕事前の、今朝の2枚はクラシックで。クレーメルとリパッティ。クレーメルの同曲はECMにもあるが、録音はこっちの方が好きかな。輪郭が鮮やかな弦の音に痺れる。名古屋のオーディオ・レコード…

Arturo Benedetti Michelangeli: Ravel piano concerto in G(1957) 技巧の魅惑

Arturo Benedetti Michelangeli(p) Ettore Gracis(Conductor), Philharmonia Orchester London

今朝の一枚(イコライザで補正すると)

Columbiaの2eye.長く隠遁していたホロヴィッツのカーネギー・ホールでのコンサート。聴衆の集中と熱狂が伝わる。 管球フォノ・イコライザでコロンビア・ポジションにし、低域・高域での誇張のようなものを取る。そしてタンノイで鳴らす。蠱惑のピアノが強音…

ホロヴィッツのカーネギーホール1966年(B面)の魔界そして補正したレコードの音

ホロヴィッツの長い休演からの復帰から1年後のカーネギーホール。このアルバムのB面、スクリャービンのソナタからドビュッシーの喜びの島、この面が放つ魔界に匂い、のようなものに魅了されている。スクリャービンの曲で魔界の入り口に立ち、その秘術のよう…

アナトーリ・ヴェデルニコフの至芸(DVD) 帳の向こうから姿が現れた

あまりDVDは観ない。音で十分なのだ。しかし、このヴェデルニコフのDVDには心を捉える何か、がある。 極端に映像がなく、メロディアのレコード盤やDENONのCDから見えてくる姿は、かなり陰影の強い印象。ソ連で活動の制約が大きく、そんな話もベールの向こう…

Anatoly Vedernikov: Prokofiev/ Thoughts, Sonata No. 5, Divertissement(1973) 感情の奥の闇に差し込むような暗い美音

Anatoly Vedernikov(p)

Anatory Vedernikov: Herman Galynin, Dmitri Shostakovich / ソナタ集 (1971) ECMの音/メロディアの音

Анатолий Ведерников/Anatory Vedelnikov (p)

高橋悠治 : Erik Satie – Pièces Pour Piano (1986) 硬質な音で聴くサティ

高橋悠治(p/Steinway) 28-29 January 1976.

(ECM2342) Myung Whun Chung: Piano

既知・既体験の音から未知の音響体験を感じる

D. Shostakovich: Four Preludes, Concertino for 2 pianos / Piano Concerto No. 2 in F major

一時、音の良さからソヴィエト時代のメロディア盤にハマった。とにかくピアノの音が良い。ヴェデルニコフ、ゲンリヒ、ペトロフ、カプスーチンなどなど買い集めた。 そのとき手が出なかったのは、ショスタコーヴィッチの自作自演集。 旧ソヴィエト盤の探索は…

Gidon Kremer

ECMに関心があるならば、数々のアルバムで印象深いクレーメルが金沢にやって来た。それを知ったのは、コンサートの前日: おお!5/3-5 ギドン・クレーメル来日〜金沢・風と緑の楽都音楽祭2019 https://t.co/jXZuWBFtog — kanazawa jazz days (@kanazawa_jazz…

(ECM1825) András Schiff: J. S. Bach/Goldberg Variations(2001) 典型的なECMの音ではなく

過去、シフのアルバム(バルトークだったと思う)を聴いてピンとこなかったので、聴かなかった奏者。一昨年くらいSちゃんに教えてもらって聴くと、実に甘露。コンサートの収録らしいが、そんな空気感はなく、緻密に音が入っている、そして一音一音が粒立ち、…

Yulianna Avdeeva: Chopin. Mozart. Liszt(2015) 美音の種類がこんなに

クレーメルのアルバムで、クレーメル抜きの曲(正確には曲のアレンジに参画)に入っていたピアノ奏者ユリアンナ・アヴデーエワ。最初の数音で気になって仕方が無かった。 実にピアノの響きが美しく、快感指数が高い。ということでCD入手。最近、ディジタル音…

(ECM2538/39) Gidon Kremer: Mieczysław Weinberg/Chamber Symphonies, Piano Quintet (2015)のうちPiano Quintet

新年最初はこのアルバムのなかのピアノ・クインテット。昨年、実に良く聴いた。冒頭の甘い音色にやられた。音響的な面白さ、昂奮という意味では、クラシック・現代音楽、アヴァンギャルドなジャズ・即興音楽も同じような愉悦を生むのだけど、クラシック系の…

(ECM1569) Herbert Henck: Alexandr Mosolov/Untitled (1996) 20世紀はじめの周縁のクラシック

好きなピアノ奏者。冷ややかな音がECMによく合っている。現代曲も良いが、20世紀はじめの「周縁のクラシック」も嬉しい選曲。 モソロフはショスタコーヴィッチより少し早く生まれたソ連期の作曲家。厳しく迫害を受けている。 アレクサンドル・モソロフ - Wik…

浅井隆宏さんのリサイタル@金沢(12/4)

金沢のチェロ奏者:富田祥さんとともに演奏活動を行っている大きなピアノ奏者:浅井隆宏さんのリサイタルが金沢である。12/4。艶っぽいピアノを弾く。以前のロシアの曲が随分好みであったが、今回は得意のドイツ・オーストリアの曲。是非どうぞ

音響装置の接点掃除

どうも音にキレがないように思えてきた。ハッとするような美音が出ていない。 そういえば接点の掃除を久方していない。 レコード再生のカートリッジの接点やコネクタの接点を、接点復活剤で掃除した。見違えるように、綺麗な音になった。次は紙ヤスリで単線…

Brad Mehldau: After Bach (2018) バッハとの比較なんだから

今日、所用で金沢市内をクルマで走りながら聴いていた。先日、ライヒのアルバムなどと同時にNonesuchのショップサイトからDLしたもの。結構安価で嬉しい。 ボクは基本的にメルドーのジャズにはピンとこない。特にトリオ。いつだったかニューヨークで聴いたク…

富田祥 チェロ・リサイタル@金沢・アートホール

昨日は金沢・アートホールで富田祥さんのチェロ・リサイタル。 J.S.バッハ: 無伴奏チェロ組曲第5番ハ単調BWV.1011 ショスタコーヴィッチ:チェロ・ソナタ二単調 作品40 ラフマニノフ:チェロ・ソナタト単調 作品19 ピアノは相方の浅井隆宏さん。会場には知り…

Arturo Benedetti Michelangeli: Live in Tokyo 1973 レコードで聴く

シューマン : ウィーンの謝肉祭の道化 「幻想的風景」 | ショパン : ピアノ・ソナタ 第2番 | ラヴェル : 高雅で感傷的なワルツ, 夜のガスパール (Arturo Benedetti Michelangeli ~ Live in Tokyo 1973) (Live) (2LP) [Limited Edition] [Analog] アーティス…

Arturo Benedetti Michelangeli: Live in Tokyo 1973 究極的な音響の美しさ

ここ暫く、クルマのなかでは、これを聴いていた。最近はFree Music、南米音楽、ECM、そのどれをとっても「音響的な美しさ」に浸ろう、としているように思える。その感覚を究極的に満たす音は、これじゃないか、と思い立ったのだ。 特に2枚目のCDに収録され…

Dinu Lipatti: Chopin/ Waltzes (1950) cowry coffeeで聴いてみた

先日、富山のレコード屋でSちゃんが買ってきた日本盤がとても良かったので、それではとUK盤を購入。大量に流通している盤なので、UKからの送料を含めてもCD1枚分。 1950年にジュネーブのスタジオで収録されたもの。当時は12インチのLPレコード普及前(だよ…

Anatol Ugorski: Messiaen/鳥のカタログ(2003) 改めて聴き直す

クルマに乗っていた。iPODクラシックを車内の音響装置につないであって、ランダムに再生させている。今日、メシアンの鳥のカタログがかかった。今、アヴァンギャルドな感じのジャズを聴いているのだけど、気持ちは音響的なものに向いている。ティボーンもそ…