K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

高橋悠治 : Erik Satie – Pièces Pour Piano (1986) 硬質な音で聴くサティ

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高橋悠治 : Erik Satie – Pièces Pour Piano (1986, Denon)
A1. Gymnopédies I - II - III
A2. Gnossiennes I - II - III
A3. Prélude De La Porte Héroïque Du Ciel
A4. Je Te Veux
B1. Pièces Froides (Airs à Faire Fuir) I - II - III
B2. Pièces Froides (Danses De Travers) I - II - III
B3. Nocturnes I - II - III - IV - V
B4. Rag-Time Parade
高橋悠治(p/Steinway)
Engineer: Masao Hayashi
Producer : Yoshiharu Kawaguchi
28-29 January 1976.

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バブルの前、丁度、プラザ合意から円高不況の頃だったか、サティが急に流行った。何故だった知らない。日本の経済成長期の終焉に伴う不安感、のようなしたり顔の解説もあったっけ。軽佻な「パフォーマンスブーム」なんかと一緒にやってきたな、なんて思い出している。

サティのピアノ曲の面白さ、はそんな一過性のこととは関係なく、ああ知って良かったなあ、と思った。孤立したような、そんな気持ちに巧く寄り添う何か、があるのだ。当時は高橋アキのレコードで聴いていた。

高橋悠治のピアノは、後年のフリージャズ系の奏者との共演が好きだ。機構的な、硬質のタッチがアヴァンギャルド系のジャズ奏者とよく合うからだ。いつだったか、モンポウの曲のアルバムを聴いたが、その硬質な感じがモンポウの曲とそぐわないような気がした。ヘンクの方が透明度が高く、また弱音が美しいと思った。

だからサティの曲もどうなのかな、と思ったが、案外面白い。芯がしっかりしたような演奏よよりは、むしろ揺らぎのようなものが儚く零れるような感じが合う、と思っていたのだけど。カツカツと叩き込まれる硬質な音で聴くサティも面白い。

もうモンポウを聴いたのも10年くらい前だから、聴き直そうかな。

追記:

これはレコードなんだけど、初期のディジタル録音。47.25kHz, 14 bitだそうだ。今から考えると、ちょっと低ダイナミックレンジ。当時でも、音が綺麗だけどパワーがないような印象があったのだけど、これは完全にビット数不足。

サティ:ピアノ作品集1

サティ:ピアノ作品集1

  • アーティスト:高橋悠治
  • 発売日: 2010/09/22
  • メディア: CD