K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

1987

Houston Person: The Talk Of The Town (1987) なんか軽すぎて

Houston Person(ts), Cecil Bridgewater(tp), Stan Hope(p), Buster Williams(b), Grady Tate(ds), Ralph Dorsey(perc) Recorded at Van Gelder Studio, Englewood on Jan. 23, 1987. Engineer: Rudy Van Gelder Producer: Houston Person

René Urtreger, Niels-Henning Ørsted Pedersen, Christian Escoudé, André Ceccarelli: Masters (1987)録音はすこぶる良いが

René Urtreger(p), Christian Escoudé(g), Niels-Henning Ørsted Pedersen(b), André Ceccarelli(ds) Recordeding: Myron Meerson, Alain Joubert Mixing: Pascal Bernard Mastering: Gérard Gustave, Raphaël Jonin Producer: Jeanne De Mirbeck Recorded l…

Steve Grossman, Masahiro Yoshida: Our old frame (1987) その思い切りの良さが

Steve Grossman, Masahiro Yoshida: Our old frame (1987, O.S.C.Record)1. New Moon2. Cherokee3. 415 C.P.W4. I Can't Get Started5. I Love YouSteve Grossman (ss, ts), 米田正義(p), 河原秀夫(b), 吉田正広(ds) Recorded in Tokyo on July 2, 1987 ----…

Derek Bailey: Drop Me Off At 96th (1986,87) ベイリーのソロは楽しい

Derek Bailey (g) Tracks 1-3: London 12 May 1986. Guitar: 1936 Epiphone Triumph. Tracks 4-7: Berne 3 June 1987. Guitar: Martin D18.

Paul Bley, Paul Motian: Notes (1987) 攻めるモチアン

Paul Bley(p), Paul Motian(perc) Recorded by Giancarlo Barigozzi Mastered by Gennaro Carone Producer: Giovanni Bonandrini Recorded July 3 and 4, 1987 at Barigozzi Studio, Milano, Italy

Power Tools: Strange Meeting (1987) フリーゼルを繋ぎ止める

Bill Frisell(g), Melvin Gibbs(b), Ronald Shannon Jackson(ds) Recording at January 8, 9, 10, 1987, on Radio City Recording Studio, New York City

John Zorn, George Lewis, Bill Frisell: News For Lulu (1987) 管に粒立ち、のような表現が許されるなら

John Zorn(as), Bill Frisell(g), George Lewis(tb) Tracks 18 to 20 recorded DIGITAL two-track live at Jazzfestival Willisau on 7/30/87. All other tracks recorded DIGITAL two-track live at Soundville Recording Studio Lucerne on 7/28/87.

(ECM1379) Keith Jarrett: Dark Intervals (1987) ソロの奔放さよりも

Keith Jarrett(p) Design: Barbara Wojirsch Engineer: Kimio Oikawa Producer: Manfred Eicher Digital Recording April 11, 1987 at Suntory Hall, Tokyo.

Heinz Becker , John Lindberg, Louis Sclavis: Transition

木の肌触りが伝わるような、響きが空間を支配

Ramuntcho Matta: Écoute... (1987) 好きなHome Boy Sister Outのプロデューサーでビックリ

Cacau(bs), Ramuntcho Matta(Marimbula), Negrito Trasante(Timbales, Congas, Shekere), Guillermo Fellove(tp), Jean-Luc Bernard(ds), Jannick Top(b), Cacau(fl), Brion Gysin, Elli Medeiros, Harountioun Bezdjian, Peter Fletcher, Roberto Sebastian…

明田川荘之: Aketa Meets Takeda – I Didn't Know About You

何か「アケタ・シリーズ」になっているが、このアルバムは良い。武田和命のアルバムとしては、山下洋輔とのデビューアルバムに次ぐ内容ではないか。バラード一色だったデビューアルバムの良さは、そのバラードの滋味・渋みであり、また不満はバラード一色で…

Mulgrew Miller: Trio Transition

当時、SJ誌でキャンペーンを張っていた「新伝承派」というコトバには全く馴染めなかった。ウィントン・マルサリスなんかも、初リーダー作の面白み(ピアノレスの曲での奔放な感じ)がなくなってしまったし。その他の奏者にも興味はなかった。ブランフォード…

月 山口小夜子・山海塾/音楽:菊地雅章

月 山口小夜子・山海塾(1987)写真・映像:横須賀功光 構成・振付:天児牛大 音楽:菊地雅章 出演:山口小夜子/山海塾 ---------------------------------------------------- 勢いで菊地雅章コンプリート(但しリーダ作ね)を追っているが、ようやくお仕舞い…

Stan Sulzmann, John Taylor: Everybody's song but my own ? (1987) 穏やかな時間に

年末年始は読書。普段より本を読むようにしている。そして、買い放しのレコードを聴くようにしている。これはディスクユニオンで求めたレコード。CDでは再発されていないようだ。ジョン・ティラーとサックスのスタン・サルツマンとのデュオ。録音は1987年で…

Tim Berne: Fulton street maul (1987) 新作の訳がないかあ

最近気になるティム・バーンのBandcamp上のサイトを見ていると、アルバムが増えている。 2016年リリースと表記されている本作を試聴すると、ビル・フリーゼルが吠えている、ではないか。かつては破壊活動をしていた新左翼の活動家だったが、最近は中道左派で…

Isabelle Antena: Hoping For Love (1987) 懐かしい80年代

昨日から80年代が懐かしくなった。体調がとても悪く、臥せっているからだろう。今日は仕事を休んだ。 大概のジャズが頭の時間軸のなかにファイリングされていくのではなく、違った「ジャズ・シークェンス」のような中に収まっていくので、そんな時には流行り…

Steve Grossman: Live At Someday Vol.1 (1987) タマには直球のジャズを

たまに思い出したように聴くアルバム。そんなに録音が言い訳でもないのだけど。凄まじい存在感で管を鳴らしきり、聴く者を圧倒するブロウ。来日時にライヴハウスSomedayで行った日本人奏者との共演。バックの3人も実に素晴らしい演奏で支えている。ジャズを…

Gary Peacock, 佐藤允彦, 富樫雅彦: Wave II (1987) ピーコックの曲作り

昨日届いたCD、早速、聴いている。ピーコックの曲作り、の素晴らしさが堪能できる一枚、じゃないかなあ。 Waveと銘打ったアルバムは3枚ある。 Gary Peacock, 佐藤允彦, 富樫雅彦の3人のトリオ。Waveは富樫雅彦主導、Wave IIはGary Peacock主導、Wave IIIは…

Maria Joao, 高瀬アキ: Looking For Love (1987) 奔放な音の流れ

ポルトガル(だったっけ?)のMaria Joãoと高瀬アキのデュオ。器楽的なマリアのvoiceと、高瀬アキの奔放な音の流れ、が楽しい。仕事場で軽く流している。高瀬アキのピアノは、フリー的な演奏であっても音が濁らず、美しい。ボクは現代音楽であってもフリージ…

Gil Evans, Steve Lacy: Paris Blues(1987) レコードで聴いて感じたこと

密やかに好きなアルバム。だからレコードが欲しかった。しかし1988年に発売されたアルバムは既にCDが主流であり、レコードでの入手が難しいものが多い。本盤も決して希なレコードではない筈なのだけど、この数年、入手できずにいた。海外サイトを確認すれば…

Woody Shaw: Imagination (1987) さようならショウ

これも仙台で入手したレコード。ボクはショウのトランペット、鋭い響きをドライヴさせる様、が大好きだ。特に1980年頃のコロンビア盤はいいと思う。未だにヴィレッジ・ヴァンガードでのライヴ、stteping stone、は素晴らしいと思う。河原町今出川のジャズ喫…

Larry Coryell, Miroslav Vitous: Quartet (1987) カルフォルニアの蒼い空のもと

ラリー・コリエルとミロスラフ・ヴィトウスのデュオ。なのにQuartetというアルバム。副題をみて分かるようにビル・エヴァンスとスコット・ラファロに触発されてこさえたアルバムだから4人、Quartet

Pascal Rogé: Poulenc ほか

3枚ほど違う奏者のLPがあって、どれもジャケットに惹かれたので掴んできた。そのなかで、圧倒的にPascal Rogéの 一枚に心惹かれた。Poulencはドビュッシーやサティの後の時代の人だそうなのだけど、彼らの延長上の音。ドビュッシーほどは一曲一曲のメロディ…