K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Mulgrew Miller: Trio Transition

Trio Transition(1987, DIW)
A1. Hear A Rhapsody 8:12
A2. Shades Of Angola 8:35
A3. Up Jumped Spring 9:46
B1. No Sidestepping 6:04
B2. Like Someone In Love 6:59
B3. Two Faces Of Nasheet 11:55
Mulgrew Miller(p), Reggie Workman(b), Frederick Waits(ds)

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当時、SJ誌でキャンペーンを張っていた「新伝承派」というコトバには全く馴染めなかった。ウィントン・マルサリスなんかも、初リーダー作の面白み(ピアノレスの曲での奔放な感じ)がなくなってしまったし。その他の奏者にも興味はなかった。ブランフォード・マルサリスだけは案外好きだったが。

マルグリュー・ミラーもそんな括りの一人だったか、どうか。記憶はあやふや。レジー・ワークマンに惹かれて買ったTrio Transitionのピアノはマルグリュー・ミラー。じっくり聴くのは何年ぶりか、これも記憶があやふや。CDは1枚くらい持っていたかなあ。

よくドライヴしているし、響きも綺麗。とても端正に良く纏まったピアノトリオ。1970年代の奏者達の音の進化系のような曲想。しかし聴いているうちに、なんか熱さ、のようなものがないなあ、と思った。ピアノの上手さが熱さにはつながっていない。この温度感が魅力になり得るのだろう、と思う。1970年代の音よりも洗練されている。

だけど、ボクが物足りなく感じるのはソコで、きっと「新伝承派」と括られた人達に何となく感じた物足りなさって、コレなんだろうなと思った。

トリオ・トランジション

トリオ・トランジション

 
TRIO TRANSITION トリオ・トランジション [12

TRIO TRANSITION トリオ・トランジション [12" Analog LP Record]