K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

2014-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ほんの短い滞在をマンハッタンで

JFKに着いたのは午後4時過ぎ。ホテルに着くまで3時間以上かかると思わなかった。 入国審査を終えた5時前、何も考えずにバスを待った。空港を出るまで1時間、空港を出てから1時間以上かけて、W43rd streetに下ろされた。Times squareのあたり。 事前に少…

Kurt Rosenwinkel: Star Of Jupiter (2012) 音のスピード感

山とか渓流に気持を持っていかれたので、LPレコードへの「過度な気持の傾斜」を見事に止めることができた。お陰で、カードの請求代金が久しぶりに正常化した。 今は、ワニ氏やK君に刺激された「いまどきのジャズ」(どうもContemporary Jazzという云い方がピ…

旦敬介:旅立つ理由(2013、岩波)ただ本であることの価値

時として、モノゴトに意味を見出し過ぎること、に疲れる。仕事だけでなく、ヒトと会ったり、音楽を聴いたり、本を読んだり、体を動かし、時間を使うことの「意味」を考えている自分に気がつくことがある。そんな僅かな疲れが積み重なって、意味もなく酒を呑…

はじめて登った残雪期の別山

5月18日に白山に登ってから、完全に登山モードが点灯した。山酔いのような感覚のなかにある。合わせて、渓流モードにも組み込まれたので、何とも嬉しくも、気持が戸外のほうへ放たれた状態。で、白山の次は別山に登りたくなった。 今まで何回、別山に登った…

Bill Evans: The Paris Concert (Edition One) (1979)

明け方に目が覚める。ふっと窓の外を見たら、夏空の色を感じた。 学生の頃は京都に通っていた。暑い夏、が未だに記憶に染み付いている。室町か新町の通りを歩いていたとき、ビル・エヴァンス来日の貼り紙があった。ふうん、という軽い感覚だったことを覚えて…

Paula Morelenbaum: Berimbaum (2004) 昨日届いたアルバム

LPレコード蒐集の熱病から冷めつつある。うなされるような高熱が続いたから、楽しくもあり、しんどくなった面もある。 だから、ここ数週間はもとに戻りつつある。だから、帰宅するとポストのなかにCDが投入されていたりする。 これは昨日届いたアルバム。ネ…

Tigran Hamasyan: A Fable(2011) 中東の薫り

これはK君に教えてもらったアルバム。アルメニアというコーカサスのキリスト教国のピアニスト。ファジル・サイのPOP曲のあしらいを思い出すほど、ピアノの響きが良い。聴いていて、うまいなあ、と思う。その音で、中東の薫り立つような旋律が流れると、暫し…

残雪の山に登る(白山へ)

日曜日が快晴だと知って、道路の冬期閉鎖が解除されたと知って、それから、何日もそわそわしてしまった。 前日には、何ヶ月も触っていなかったアイゼンやピッケルを眺めてみたり、ザックに詰める衣類を入れたり、出したり。金沢に来て5回目の春なのだけど、…

Pat Metheny: Tap-John Zorn's Book of Angels(2013) John Zornのこと

John Zornはジャズを聴き始めた30年前から気になっていて、聴きたい、と思っていた。 この状態で未だ止まっている。村井さんの本を読んで、なおのこと聴きたい、と思っているのだけど。手が出ていない。 理由は簡単で、屍体写真のジャケットを見てから、ど…

Keith Jarrett: G. I. Gurdjieff/Sacred Hymns(1980) 非日常という日常

少しだけ非日常のなかに身を置きたいときに聴くアルバムを聴いている。

Nat King Cole: Instrumental Classics (1944-49) 少し力を抜いて

昨夜、職場で掘りたての筍を頂いた。夜9時半まで働いてから、米糠を買いに走った。もくもくと夜中のアク抜き。 すっかり寝不足なのだけど、なんとなく地に足がついたような感覚が良かった。少し力を抜いていかなきゃ、と思うのだけど、なかなかね。 今日の…

Jerry Garcia, David Grisman: So what (1990) 弛緩が欲しいとき

済州島から帰ってきたら、なんとも忙しい。気分的にやりきれない、こともある。気持ちに余裕が無い、のが嫌だな。 そんなときはA君に教えてもらった思わぬSo What。音を押しこむようなドライヴ感漲るマイルス、ではなく、Jerry Garciaのギターと, David Gris…

Dave Holland: Life Cycle (1982) 退屈しきった20世紀末へのオマージュ

1960年代にデビューし、1970年前後に一気にジャズの中心に躍り出た多くの奏者がいる。そのなかで未だに気になるのは欧州出身のベース奏者達。ヴィトウスとかホランド。最近になってアルバムを少しだけ集めている。下手をするとムード音楽になってしまう欧州…

楊海英:中国とモンゴルのはざまで―ウラーンフーの実らなかった民族自決の夢 (2013,岩波) 文革期の記憶

先の大地震後、自らの意見(あるいは思想)と合わない言説を持つ学者に対し、「御用学者」と攻撃する風潮に戦慄した。古くは、政府の日露講和に激高した民衆が起こした日比谷事件のなかで「御用新聞」として焼き討ちされた国民新聞社、あるいは政敵・知識階…

済州島の陰翳

今日は一日仕事。夕暮れ近くになって、会議場を出ると光が眩しかった。 昨今の日韓関係を考えると、渡韓は気が進まない。少なからぬ知己がいて、相も変わらず親しい空気は流れる。だからこそ何故、と考えるのが、もはや面倒だからだ。とかく揉めやすい安っぽ…

済州島へ

連休中はいろいろあって、いいことも、だめなことも。 だから現実の世界と付き合うことが精一杯。だからブログを書くことができなかった。良いことかもしれないけど。 連休明け早々は仕事で済州島へ。韓国には3回目なのだけど、ここははじめて。やっぱり呑…

John Abercrombie & Frank Haunschild: Alone Together (2004) 奔流のなか

奔流のなか、のような日々。といっても幸い「愛憎の」という形容詞ではない。遊びまわって、仕事も懸命の日々を過ごして、ブログの更新は暫しお休み。コメントも返せていなかった、ごめんなさい。 少し呆けて聴いているのはギターのデュオ。とても滋味のある…