K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

はじめて登った残雪期の別山


 5月18日に白山に登ってから、完全に登山モードが点灯した。山酔いのような感覚のなかにある。合わせて、渓流モードにも組み込まれたので、何とも嬉しくも、気持が戸外のほうへ放たれた状態。で、白山の次は別山に登りたくなった。

 今まで何回、別山に登ったのだろうか。下部のブナ、上部からの眺望、何よりも長大なチブリ尾根の迫力と静かな登山道。何を切り取っても、好ましく感じる。白山は崇め遙拝する山とすると、別山は懐に抱かれたいような山、といおうか。

 今まで、残雪期の白山は登ったことがあった。天気さえ良ければ、さしてルートファインディングの手間もなく、安心して登れるから。登山者の少ない別山は、登路は一本の尾根で簡単といえども、人の少なさも気になる。だから5月には登っていなかった。昨シーズンは6月から登った。上部に部分的な積雪がある状態。

 先週の白山の後、別山に登りたい気持を抑えることができなかった。晴れときどき曇りの予報で、25日の登山を決めた。そして期待通り、避難小屋の上部では、残雪をしっかりと楽しむことができた。勿論、アイゼンは不要。ますます別山に惹かれてしまった。昨年同様、山狂い、がはじまった。

チブリ尾根の下、市ノ瀬から僅かな距離でブナの巨木を見ることができる

日の出から随分経ってから尾根に陽が射してきた

やがて禅定道越しに釈迦岳がみえる

水飲み場と避難小屋の真中で、白山の眺望が広がる


チブリ尾根の中部、避難小屋の高地の下でブナ林は途切れる。積雪が見え始める

避難小屋を過ぎると残雪の中を歩く

はっきりと「山の空気」が変わることが分かる

御舎利山と別山を臨む

チブリ尾根の上部から見た白山

頂上

下降路を臨む

下降すると青空が待っていた

遅い午後の斜光は赤味がかっているのだけど、その中でのブナ林は眩しいくらい輝いていた