K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

1996

Alan Pasqua: Dedications (1996) これもまた愛聴盤

Alan Pasqua(p), Dave Holland(b), Paul Motian(ds) Gary Bartz(as, ss on 1, 2, 4, 5, 8), Randy Brecker (tp on 1, 4, 5, 8)

Lee Konitz: Unaccompanied Live In Yokohama (1996) 饒舌な静謐さ、そして今井和雄

Lee Konitz(as), 今井和雄 (g on 6, 7) Recorded live at ST Spot, Yokohama on October 24 1996.

Theo Bleckmann and Ben Monder: No Boat (1996) メンバーを見て、もう疑いなく面白いよね、というアルバムなんだけど

Ben Monder(g), Theo Bleckmann (vo), Skuli Sverrisson (b), Jim Black (ds)

齋藤徹: CONTRABAJEANDO

何とも不思議な音楽で、静かで、賑やか

Herbie Hancock: The New Standard (Limited edition, Disc 2)

ハンコック・トリオは良いが

Ornette Coleman: Sound Museum - Three Women

ジュリ・アレンとオーネットの共演盤があると知って、即刻手配し、今日届いた。そもそもオーネットとピアノの共演盤って、(あるのかも知れないが)聴いたことがないので興味が沸いた。それにジュリ・アレンもいいなと思うことも多いのだけど、何かボクのな…

近藤等則, DJ Krush: 記憶 Ki-Oku (1996) 退色した写真のような光景

昨日届いたレコード。CDと比較し、打ち込みの音が柔らかい感じがする。勿論、陰翳の強い音には変わりがないのだけど。 針のトレースが奏でる雑音が作り出す「場の音」というのか「空気感」が付与される訳だけど、そのような奏者達が意図しないものが、聴き手…

齋藤徹: PANARI

波の音が聴こえる。八重山で、それもフィールドでの録音のようだ。多重録音では、ないのだろう。波の音、ベースの重低音が唯そこにある。そんな非日常の音が、あたかも日常の音のように、そこにある。

寺下誠: Ihatov (1996) 懐かしいLPレコードの音

溢れたレコ−ドを棚に押し込める途中で見つけた。いつ買ったか思い出せない。聴いてもいない。ありゃー、である。重複盤を買ったり、未聴盤だらけだったり、困ったものだ。ということで、早速聴いてみる。180gのLPレコード。 寺下誠を知ったのはグロスマンと…

Arto Lindsay: Mundo Civilizado (1996) なんて年だ

明け方から降り出した。低くアート・リンゼイを流している。 ブラジルの音が内包する狂気のようなもので軽くラッピングした音が、内向的な快感をヒットさせていく。 日本にやってくるのだけど、全く仕事で都合がつかない。金沢に来るオルークも聴けない。な…

沖至, 井野信義, 崔善培: Kami Fusen (1996) 豊かに響くベース、豊かに響くトランペット

台湾に行く前にリトアニアのNoBusiness Recordsから届いたレコード。送料を考慮しても、販売店から購入するより安価。楽器の音響的な豊かさを楽しむ、という観点で、レコードが欲しい自分がいる。 20年前のライヴが今になってレコード化されている。トランペ…

Arto Lindsay: O Corpo Sutil: The Subtle Body (1996) 虚無的な距離感

これはもう麻薬的南米音楽の変種。ナナ・ヴァスコンセロス(参加!)やエグベルト・ジスモンチが奏でる世界、密林の奥から流れでる漆黒の音が微量だけど投入されている。 ボッサ・ノヴァは奏者と聴き手の音の近さ、と、曲が与える距離感の印象に大きな乖離が…

早川岳晴: Hayakawa(1996) 甘さや曖昧さのない

昔、昔、ドクトル梅津バンドが結構気に入って、その理由の一つがソリッドなベースの音なんだけど、それでSALTのレコード(1986)も買った。30年前の話である。 ガツガツとキツくグルーヴするベースが好みになったのは、ウルマーのバンドのアミン・アリを聴いて…

近藤等則, DJ Krush: 記憶 Ki-Oku (1996) もの哀しい

もの哀しい、夕暮れの記憶、のような淡い演奏。自己主張の固まりのような近藤も、DJ Krushのビートも、全て淡色で、気がつくとセピア色に染まっている。もう20年になるのか、と思って驚いた。割と最近のアルバムのように思っていたから。 記憶 アーティスト:…

(ECM1609) Paul Bley, Evan Parker, Barre Phillips: Sankt Gerold Variations (1996) 音の一撃に

音の一撃に、やられた。ポルトガルから帰ってきたら、ポストに入っていたCD。不用意に聴きはじめたら、暫く、何も手につかなかった。 エヴァン・パーカーの螺旋状に上昇するブロウと、美麗なブレイの音が絡まった瞬間、美しい不可思議な構造物のような音世界…

D'angelo: Live at the Jazz Cafe London (1996) 今朝のクルマのなか

忙しい。昨日は能登の方まで往復200km以上の出張。始終ハンドルを握っていたような感覚。 今朝は東京へ。自宅から小松までの間、クルマのなかではコレを聴いていた。 とても具合が良く、良い意味で70年代のソウルを彷彿とさせるような、丁寧な音のつくり。そ…

浅川マキ:あの男が死んだら(1972,1981,1996)酩酊しながら

その夜も酩酊していて、意識は断続的。とかく疲れているのだ。 他の客も消え、ふっと聴こえてきた曲が「あの男(ヒト)が死んだら」。ボクが好きな曲なので、そこですこしだけ眼を覚ました。しかし、ボクが知っているその曲よりは少し軽く、声の陰翳が少し足り…

五十嵐一生: Tokyo Moon (1996) 秋深まる月なきルナパアクで

この間,金沢某店に客として登場したトランペット奏者「五十嵐一生」氏の旧作Tokyo moon。ボクが大好きなFender Rhodesのオトがこんなに綺麗に録れているアルバムがあるなんて、とトランペットそっちのけでエレピを誉めてしまった

Nando Lauria : Novo Brasil (1996) 雨の週末に出かけるから

そんな週末なので、少し暖かい音が欲しくなって聴いているのはブラジルのNando Lauria。確か関内のディスク・ユニオンのポップを見て買ったアルバム。ブラジルの音にフュージョンのテイストが入っていて、なかなかよろしい。ト ニーニョやミルトンほど強い個…

Olli Mustonen: Prokofiev/Visions Fugitives(束の間の幻影)

実にいろいろなことがあった。

Peter Serkin:武満徹ピアノ作品集

武満徹のオトはノヴェンバー・ステップを聴いて興味をなくしていたのだけど、最近紹介いただいたピアノ曲が案外良くかった。

Nguyen Le: Tales from Viet-Nam(1996) 香草や魚醤の匂いが脳内に流れ込む気持ち良さ

このアルバムも滅法面白い。Nguyên Lê はフレットレス・ギターを弾いている、と書いてある。だからポヨーンと締まりがない、といおうか柔らかい音が出ているのか。

Stephen Hough: Piano Music by Federico Mompou

先日、大量に買ったCD/LPレコードのなかの1枚。これも20世紀の音楽家狙いで、ジャケット買いで入手したFederico Mompou曲集のCD。カタルニアのFederico Mompouは勿論、知らなかったし、Stephen Houghは名前だけしっているかなあ、という程度。

John Clark: I will

ジャズ・フレンチホルン奏者(!)John Clarkの ことを,何故,ボクが知っているかというと,多分,他のヒト90%と同じで,一時Gil Evans orchestraにかなりハマッたことがあるからだ.

Misha Mengelberg: No Idea

No Ideaを聴くとMisha Mengerbergは,Thelonious Monkのような音世界から油っぽいところを抜いて,少し饒舌にした音なんだな,と思う.欧州的な華がしっかりあるので,Monkのトツトツ感 が煌めいたような感じでヘンなGrooveを始めるので,気色悪く気持ちいい…

Francis Lockwood:Jimi's Colors

Francis Lockwoodはヨーロッパにしては綺麗すぎる音でもないし,余分な音も少なく,とても好感が持てる.ヨーロッパのジャズは,ジャズのフォーマットを借 りて独自の音を出す場合が多い.この場合は,Jimiの音楽をジャズでしっかり消化し,改めて欧州味ジャ…