K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

ECM: Stefano Amerio

(ECM 2746) Enrico Rava, Fred Hersch: The Song Is You  (2021) 予定調和のなかで

Enrico Rava(flh), Fred Hersch(p) Design: Sascha Kleis Engineer: Stefano Amerio Producer: Manfred Eicher Recorded on November 2021, at Auditorio Stelio Molo RSI, Lugano

(ECM2675) 田中鮎美: Subaqueous Silence (2019) 最小限の音の数で空間を専有していく、そのゆったりとした構築に

田中鮎美(p), Christian Meaas Svendsen(b), Per Oddvar Johansen(ds) Design: Sascha Kleis Engineer [Recording]: Daniel Wold, Ingar Hunskaar Mastered By [Mastering]: Stefano Amerio Producer: Manfred Eicher Released: Oct 29, 2021 Recorded June…

(ECM2693) Craig Taborn: Shadow Plays (2020) 最近はECMに辛口だけど、これは

Craig Taborn(p) Design: Sascha Kleis Engineer: Stefano Amerio Producer: Manfred Eicher Concert recording, March 2, 2020 Wiener Konzerthaus

(ECM2703) Nik Bärtsch: Entendre (2021) 霧の中の音だからこそ

Nik Bärtsch(p, perc) Design: Sascha Kleis Engineer: Stefano Amerio Producer: Manfred Eicher Recorder at Auditorio Stelio Molo RSI, Lugano. Released: 19 Mar 2021

(ECM2644) Vijay Iyer, Craig Taborn: The Transitory Poems

ジャズ的な匂いは薄いのだけど、しかしジャズ以外の何者でもない、そこが面白いアルバム

(ECM2549) Areni Agbabian: Bloom

Spotifyで聴いて、気に入ったので購入。ティグラン・ハマシアンに続くECMのアルメニアもの。内容もハマシアンのECM録音と同じような、アルメニアのフォークロアを淡い味付けにした環境音楽的なもの。ハマシアンのAtomosphereより、さらに淡色の音楽となって…

Tigran Hamasyan: Atmosphères (ECM 2414/15)

みで、単なるオリエンタリズムだけではない、深遠なる宗教曲の魅力に魅了された: しかし、このアルバムに及んで、ハマシアンのピアノの「キメのアルメニア旋律」のワンパターンさ、に気持ち悪くなった。そんな訳で、その後は聴いていなかった。 最近になっ…

(ECM2576) Thomas Strønen, Time Is A Blind Guide: Lucus (2017) ECMから北欧の軒続きに

実に美しい。とかく過剰残響が気になるECMだけど、これは適量。打楽器を中心に据えつつも、打楽器の乾いた美音に潤いを与える弦やピアノの煌めき。Thomas Strønenの曲、いいなあと思う。巧くジャズよりは現代音楽寄りのあたりを攻めている感じだ。 このなか…

(ECM2385) Glauco Venier: Miniatures (2013) 打楽器が醸し出す空気感

このような強くmanageされたような「沈黙の次に...」には随分飽きがきていて、ECMはもういいかな、の感覚が強くなっていた筈だ。だから1970年代を思い出させるような最近の意欲作に驚いているのだ。 しかし、このアルバムはあざとい程のECMイメージの中に…

(ECM2517) Colin Vallon: Danse (2016) ただの清澄なピアノトリオのようで、案外毒っぽい

先日、ECMから直接届いたLPレコード。最初は酔っていたこともあって、音にピンとこなかったが、音質、内容ともに、面白さを感じてきた。ここ数日、超多忙なこともあって、あまりブログも更新できていないが、こればかり聴いていた。 コリン・ヴァロンはスイ…

(ECM 2207) Craig Taborn: Avenging Angel (2010) それにしても美しい

先般から、幾つかのアルバムを聴いて、過剰ではない音、の空間的な広がりのようなものに魅了された。硬質な音が如何にもECM好み、ではあるのだけど、現代音楽とジャズの境界線にピタッと音を流していく、そして自己陶酔的な美音ではなくて、緻密に作曲されて…

(ECM2464) Nik Bärtsch's Mobile: Continuum (2015) ライヒへの強いrespect

音響装置に灯を入れて、1時間ほどで音が拓きはじめる。音響空間のなかで、楽器や奏者の定位が定まる。そこで明瞭に知ったのは、ライヒ の「18人の音楽家のための音楽」からのエコーのようなもの。打楽器が打ち続けるタイミング、バス・クラリネットが演じる…

(ECM2487) Carla Bley: Andando El Tiempo (2015) 2年半の時を経たが

(ECM2487) Carla Bley: Andando El Tiempo (2015)1. Sin Fin 10:232. Potación De Guaya 9:503. Camino Al Volver 8:294. Saints Alive! 8:355. Naked Bridges / Diving Brides 10:05Composer: Carla BleyCarla Bley(p), Steve Swallow (b), Andy Sheppard (…

(ECM2287) Carla Bley: Trios(2013) ボクにとって永遠のオネーサマ

昨日は接客だった。木倉町の「六味一滴」で会食。そのあとボクの大大先輩が興に乗って、片町にある綺麗なオネーサマ達がいる高級店へ。ボクタチ技術者世界も丁稚から務める階級世界そのもの。このトシになっても昨夜は下っ端なので、大大先輩の後ろについて…