K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

ECM: Martin Wieland

(ECM1173 )Ralph Towner: Solo Concert (1979) 音響過多の作り込み

Ralph Towner(12 String g, Classical g) Recorded October 1979 during concerts in München (Amerika Haus) and Zürich (Limmathaus)

(ECM1086/87) Keith Jarrett: Hymns Spheres (1976) ちょっとなあ

このアルバムに苦手感があって、ECMのレコード聴きを中断していた。30年以上ぶりに聴いてみると、やはり苦手かなあ。 ピアノ弾きがピアノのように弾いて、水彩画のパレットに色を沢山入れすぎて、滲んだような演奏が1枚目。2枚目になると残響を空間に置換…

(ECM1085) Keith Jarrett: The Survivors' Suite (1976) 存在したことがない音への強烈な喪失感

(ECM1085) Keith Jarrett: The Survivors' Suite (1976)A. The Survivors' Suite (Beginning) (Keith Jarrett) 27:34B. The Survivors' Suite (Conclusion) (Keith Jarrett) 21:32Keith Jarrett(p, ss, recoder, celesta, perc), Dewey Redman(ts, perc), Ch…

(ECM1076) Barre Phillips: Mountainscapes (1976) 折り重なる音の色彩

折り重なる音の色彩は、北欧から英国にかけての冬の空、のよう。重く広がる雲、希に切れ目から見える暗い蒼。 そんな土地で生まれた音楽なんだろうな、と思う。バーレ・フィリップスは長い間、欧州の奏者だと思っていたのだけど、カルフォルニア生まれ。キャ…

(ECM1073) Pat Metheny: Bright Size Life (1975) 伸びやかに音を繰り出すジャコ

これがPat Methenyの実質的なデビュー作。ギタートリオのシンプルな構成ながら、従来のジャズ・ギターに収まらない味を出している。バートンのジャズ・ロックやフォーク的な味をもっと洗練し、ジャズのフォーマットに織り込んでいるような感じ。 改めて聴い…

(ECM 1072) Gary Burton: Dreams So Real - Music Of Carla Bley (1975) 今の音、昔の音

今の音、昔の音が入り乱れたアルバム。全体的にはその後のパット・メセニー・グループやバートン自身のアルバムの音の比率が高い。1960年代を引きずるジャズ・ロック的は味は、大分減ってきた。彼らがすすめていたジャズ・ロックを今聴くと、ちょっと耐えら…

(ECM1071) Tomasz Stanko: Balladyna (1975) 何とも生彩を欠いた

何とも生彩を欠いた、Free Jazz。躍動がある訳でも、音空間が構築される訳でも、ない。 ホランドのベースを核に、点描のように管の音が加えられるが、印象が薄い。 このアルバムはそんなに珍しいものでもない、と思うが、存外にDU店頭で高価だった記憶がある…

(ECM1070) Keith Jarrett: Arbour Zena (1975) 今になって聴くと

1979年か1980年に購入して1度聴いて、それっきり。まともに対峙していない。キースの「色物」のような扱いで放置していた。当時は、ストリングスも苦手で、さらにジャズの匂いの強いものを求めていったから。最後にはキースのアルバムそのものを聴かなくな…

(ECM1069) Kenny Wheeler: Gnu High (1975) ECMの芯のような

ボクが感じる、ECMの芯のような、そんなアルバムではなかろうか。それも1970年代の。そして次第に希薄になっていくように感じる米国のジャズの匂い。キースのトリオや、モチアン、ブレイ、キューン、そんな米国の奏者達がECMに活躍の場を得て、ある種の「抑…

(ECM1066) Eberhard Weber: Yellow Fields (1975) ささやかな疑問

ささやかな疑問、がある。1979年にジャズを聴きはじめた頃にこのアルバムを聴いて、今のように楽しめただろうか。 残念ながら、そのように思えなくなっている。今、のボクが楽しめているような感覚がある。 このアルバムを聴いていると、1975年から1976年当…

(ECM1064/65) Keith Jarrett: The Koeln Concert (1975) ボクの1枚目のジャズアルバム

1975年に発売され、(多分)広くECMを知らしめた、アルバムじゃないだろうか。ボクがこのアルバムを知ったのは、ラジオとかコマーシャルで流れて、高校生の頃、惹き付けられたから。購入は1979年。今まで何回も書き綴ったので、クロニカル的なメモだけをアッ…

(ECM1063) Enrico Rava: The Pilgrim And The Stars (1975) ECMの頂点にたどり着いたような

ボクはECMの頂点にたどり着いたような感覚のなかにある。ECM1060あたりから後のアルバムには、迷いなく惹き寄せられる力が漲っている。素晴らしい。たぶん、また上がったり、下がったりしながら、進んでいくのだろうが、大きな稜線に飛び出したような感覚の…

(ECM1062) Collin Walcott: Cloud Dance (1975) 観念的過ぎない、素晴らしい浮遊感

ECM1061に続いて、いいアルバムだなあ。すっと音がはいってくるアルバム、そうでないアルバム、すっと音がはいってくる時、そうでない時。音の出口と入口の微妙な「噛み合わせ」。それが難なく通過して、体幹を音が貫く感じ、が幸せだと思う。 多分、ECM1061…

(ECM1061) John Abercrombie, Dave Holland, Jack DeJohnette: Gateway (1975) 1970年代後半のECMの魅力

アバークロンビーの前作Timelessから1年経たず、で録音されたアルバム。ヤン・ハマーのオルガンに換え、デイヴ・ホランドのベース。creditを見るとわかるが、ホランドの曲が中心。聴いてみても、ホランドが与える切れ味の良いロック的なビート、フリージャズ…

(ECM1056)Ralph Towner, Gary Burton: Matchbook (1974) 時間が伸びやかに広がる感覚

針を下ろした瞬間に惹き込まれた。強い力。それは音、ではない。針の先が捉えたスタディオの空気。張り詰めていて、そして静寂。タウナーの作り出す音は、間違いなくECMの音場そのもの。ここ数作、米国録音の米国奏者を聴き続け、違和感が拭えない部分があっ…

(ECM1055) Gary Burton, Steve Swallow: Hotel Hello(1974) 夢想、のようなものを喚起するような

ボクは何処にも行けるし、何処にも行っていない。そんな独白を誘う。ジャケットの強い印象は、音をまた違う心象に連れて行く。 大学の英語の授業で読んだアーサー・ミラーの随想、ニュー・イングランドへの強いノスタルジイを淡い写真とともに。消え去ろうと…

(ECM1053) Michael Naura: Vanessa (1974) アイヒャーではないECM

一切、アイヒャーのcreditがないECM。初期のテープ買いはともかく、本格的に立ち上がった後では、はじめてのアイヒャーではないECM。producerはリーダのナオラ。録音日時や録音技師のcreditもなく、REMIXはおなじみMartin Wieland。だから音としては、しっか…

(ECM1051) The Gary Burton Quintet with Eberhard Weber : Ring (1974) 知っているECMの空気の中へ

1974年の7月後半、西独での録音。 キース、ガルバレクと2枚吹き込んだ後、6月から7月にかけて米国で3枚、そして西独。巷では、ハンコックやマイルスのファンクが唸りを上げていた頃。そんななかで吹き込まれた、このアルバムが缶詰のように保っている空…

(ECM1049) Keith Jarrett /Jan Garbarek: Luminessence (1974) ガルバレクのwith strings

1974年の5月から6月のニューヨーク録音シリーズの前に吹き込まれたアルバム。キースは作曲だけで、ピアノを弾いていないので注意! 喰わず嫌い。どうもキース関連の創作音楽っぽいのは苦手。フォークもどき、クラシックもどきのようで、うーんと首を傾げて…

(ECM1239) Denny Zeitlin, Charlie Haden: Time Remembers One Time Once (1981) デュオ好きにとって

デュオ好きにとってヘイデンって格別の人だったのだなあ、と改めて思う。closenenessで十分聴いたつもりになっていたけど、その数は随分あるようだ。だから、まだまだ聴けていない。昨夜はエスクーデとのデュオを聴いて、改めてベースらしい、ずっしりとした…

(ECM1048) Paul Motian: Tribute (1974) もっとオーネットが知りたくなってきた

Paul Motian(perc), Carlos Ward(as), Sam Brown, Paul Metzke(g), Charlie Haden(b) Recorded May, 1974 at Generation Sound Studios, New York City

(ECM1045) Terje Rypdal: Whenever I Seem To Be Far Away (1974) 北欧の空気感

Terje Rypdal(g), Mladen Gutesha(cond), Südfunk Symphony Orchestra, Christian Hedrich(viola), Helmut Geiger(vln) Recorded 1974 in Oslo (A1, A2) and Ludwigsburg (B).

(ECM1042) Eberhard Weber: The Colours Of Chloe (1973) 本当にいいアルバムだなあ

Eberhard Weber (b, Cello, Ocarina), Rainer Brüninghaus (p, synth), Peter Giger (ds, perc), Ralf Hübner (ds on A2), Ack Van Rooyen (flh), Südfunk Symphony Orchestra Stuttgart (Strings [Cellos] ) Recorded December 1973 at Tonstudio Bauer, Lu…

(ECM1040) Gary Burton: Seven Songs For Quartet And Chamber Orchestra (1973) バートンの味

Gary Burton(vib), Michael Goodrick(g), Steve Swallow(b), Ted Seibs(ds) Michael Gibbs(cond, composer), The NDR-Symphony Orchestra Recorded December 1973 in Hamburg

(ECM1039) Dave Liebman: Lookout Farm (1973) ECMを聴いている感じがしない、という意味で不思議な一枚

Dave Liebman(ts,ss,fl), Richard Beirach(p), John Abercrombie(g), Frank Tusa(b), Jeff Williams(ds), Don Alias, Armen Halburian, Steve Sattan(perc), Badal Roy(tabla), Eleana Sternberg (voice) Recorded on October 10 and 11, 1973 at Generation…

(ECM1035-37) Keith Jarrett: Solo Concerts Bremen / Lausanne (1973) 1973年のキース

Keith Jarrett (p) Recorded at Lausanne, March 20, 1973 Bremen, July 12, 1973

(ECM1033/34) Keith Jarrett: In The Light (1973) 実質的にnew series第一作

Keith Jarrett(Cond.,p, Gong, Perc.) Sudfunk Symphony Orchestra, Stuttgartt

(ECM1032) Ralph Towner: Diary (1973) 眠れぬ夜に蝋付けの羽が飛び散る夢を

Ralph Towner(Twelve-string Guitar, Classical Guitar, Piano, Gong ) Recorded April 4 and 5, 1973

(ECM1030) Gary Burton:The New Quartet

ここで種を蒔いて、PMGで刈り上げた感じだ。

(ECM1028) Paul Motian: Conception Vessel

全くジャズの空気感ではなく、室内楽的な空気感のなかでの打音