K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Jazz (etc)

齋藤徹、沢井一恵: 八重山游行

解き放たれた音の軽やかさと、圧力の強さ

八木美知依, 本田珠也: 道場 Dōjō Vol. 1 (2014) まさに痛快、軽々とジャンルを抜けていく感じ

improvised musicとかfree jazzにハマった耳で聴くと、とても面白いアルバム。確かにfree jazzからimprovised musicの語法の音楽なんだけど、本田珠也のドラムがジャズというよりは、プログレ(?)的な躍動感に溢れていて、それがまさに痛快、軽々とジャン…

Toots Thielemans: Only Trust Your Heart (1988) Fred Herschとの共演アルバム

気がつくと、聴いているような、身近な巨人だったシールマンス。ボクの世代だと、ジャコ・パストリアスのWord of mouthあたりが一番鮮烈な印象を残しているような気がする。時代とかスタイル、が関係なく、音を音として受け止めていたと思う。 SNSを見ている…

Toots Thielemans: Live In The Netherlands (1980) 重量級メンバーのなかの軽量級

ジャズを聴いていると、日々、あの世へ旅立つ人がいる。だから、いちいち追悼しない、ということにしている。それよりも、彼らのことを忘れないように、レコードをかけている。何回かけたって、音は虚空に吸い込まれていって、帰ってこないのだけど。 シール…

オノセイゲン:SEIGEN (1983) 出発の前に聴いていたレコード

いつだったか、仕事で出かけた遠くの街のレコード屋にあったので、手にした。 それから随分と長い間、放置していたのだけど、気になってターン・テーブルに置いてみた。ほぼ同世代の音楽。 当時はやった環境音楽、の類い。ミニマルな音を多用していて、しか…

(ECM1062) Collin Walcott: Cloud Dance (1975) 観念的過ぎない、素晴らしい浮遊感

ECM1061に続いて、いいアルバムだなあ。すっと音がはいってくるアルバム、そうでないアルバム、すっと音がはいってくる時、そうでない時。音の出口と入口の微妙な「噛み合わせ」。それが難なく通過して、体幹を音が貫く感じ、が幸せだと思う。 多分、ECM1061…

Tristan Honsinger: From The Broken World (1991) 空間に形を与えるような音

昨夜、帰宅したら届いていたアルバム。チェロ弾きであるトリスタン・ホイジンガーのCD。Free Jazzを解体したような、Improvised Musicを生業としている。その彼が1991年に渋谷毅と近藤等則と吹き込んだアルバム。 1980年過ぎに、ホイジンガーを2回聴いてい…

Hip Hop Jazz; Acid Metropolis, Vol. 1 (1996) ダラスで買ったコンピレーション

よく米国に行っていた頃、ダラスで買ったコンピレーション。その頃(2000年頃)、Acid JazzとかSmooth Jazzとか銘打ったコンピレーションが格安で出ていて、よく買ったものだ。気楽に聴けるからね。 冒頭のマセオ・パーカーの曲で、電気ピアノのくぐもった…

Great jazz artists play composition of Richard Rogers/Jerome Kern (Riverside) シアトルの買い物

仕事で来たシアトルだけど、空き時間はレコード屋。あんまり楽しいレコードが沢山ある訳でもなく、ぼちぼち。Blue NoteとかPrestigeは見かけなくて、Contemporaryでやや収穫ってことで、まあ西海岸なんやね、と改めて思う。あと何故かCharles Lloydの60年代…

John Clark: I will

ジャズ・フレンチホルン奏者(!)John Clarkの ことを,何故,ボクが知っているかというと,多分,他のヒト90%と同じで,一時Gil Evans orchestraにかなりハマッたことがあるからだ.