ジャズを聴いていると、日々、あの世へ旅立つ人がいる。だから、いちいち追悼しない、ということにしている。それよりも、彼らのことを忘れないように、レコードをかけている。何回かけたって、音は虚空に吸い込まれていって、帰ってこないのだけど。
シールマンスは1922年生まれで、天寿を全う。それにしても、何歳まで活動していたのだろうか。気がつくと、演奏活動が長く途絶えていたように思えるが。
彼の名前を聞くと、やはりエリス・レジーナとの共演盤を思い出す。南米の歌い手との軽やかな共演は、彼の持ち味が美味しく感じられるのだけど、どうだろうか。
今夜は、Pabloのレコードあったよなあ、と探ったら、出てきた一枚。1980年の吹き込み。丁度、ジャコ・パストリアスとWord of Mouthを吹き込んだりしていた頃。
パス、ペデルセンという重量級メンバーでのNorthsea Jazz festivalでのライヴ 。なかなか重いスゥイング。そのなかで軽量級の彼が軽やかに吹いているのは、若干の違和感があるが、まあそんな細かいことを考えさせないのが、ノーマン・グランツの力業で、Pabloレーベルの良さ。
若いペデルセンも含め、今では皆が鬼籍。そうやって時間が過ぎていく。
- アーティスト: Toots Thielemans,Joe Pass,Niels-Henning
- 出版社/メーカー: Ojc
- 発売日: 1997/06/24
- メディア: CD
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Toots Thielemans, Joe Pass, Niels-Henning Ørsted Pedersen: Live In The Netherlands (1980, Pablo live)
A1. Blues In The Closet 10:15
A2. The Mooche 4:50
A3. Thriving From A Riff 7:53
B1. Autumn Leaves 8:56
B2. Someday My Prince Will Come 8:07
Toots Thielemans(Harmonica, g), Joe Pass(g), Niels-Henning Ørsted Pedersen (b)
Producer: Norman Granz
Released: 1982
Recorded live at Northsea Jazz Festival, The Hague, Holland by Wisseloord Studios on July 13, 1980.