K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Duke Ellington: Duke's Big 4 (1974) 忙しいときの慰み

 最近の忙しいときの慰み、のような感じなのだけど、仕事の手を止めて、いろいろな方々のブログでのディスク紹介を眺め、apple musicで探すのが愉しい。ツボに嵌まったら、ニヤリとして、その音を流しながら仕事に戻る。

 これもそんな一枚で、渋いディスクの選盤が楽しみな記事からのピックアップ。仕事場でapple musicで聴いていた。深夜、自宅に戻り、亡父のPablo盤を探してみたら出てきた、日本盤。日本盤だけど、当時のポリドール盤の音は割と硬質で気にならない。角張った、ゴツゴツした音は米盤に近いのではないかと思う。メンバーを見ると悪い訳はない。

 ピアニスト・エリントンの魅力は存在感そのもので、打鍵をはじめると彼の世界に染まる、ということ。聴き手を掌に乗せきる大きさ、のようなものだ。そして格好良さ。それにPabloの音の良さ、が加わると、文句なし。

 深夜に取り出したレコードを朝から2回、まわしてしまった。

 ボクはBig bandはとても苦手なんだけど、apple musicで聴いたGreat Paris concert (Atlantic)は、驚くほど良かった。ピアノ・ソロから管が咆吼する瞬間のゾクっとするような、スリル。あまり喰わず嫌いはアカンなあ、と思うこの頃だ。

追記:Great Paris concertのこのくだりは、Rockin' in the rythmで、はっとWRの8:30(だったか、4面のスタディオ録音)を思い出したが、今となれば、本家の素晴らしさに痺れるばかりである。

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Duke Ellington: Duke's Big 4 (1974, Pablo)
A1. Cottontail (Ellington)
A2. The Blues (Ellington)
A3. The Hawk Talks (Bellson)
A4. Prelude To A Kiss (Gordon-Mills-Ellington)
B1. Love You Madly (Ellington)
B2 Just Squeeze Me (But Don't Tease Me)
B3 Everything But You
Duke Ellington(p), Joe Pass(g), Ray Brown(b), Louis Bellson (ds)