K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

1980

Pharoah Sanders: Live At Fabrik, Hamburg, 1980 Theresa盤のLiveに迫る好演だけど

Pharoah Sanders(ts), John Hicks(p), Curtis Lundy(b), Idris Muhammad(drums) Recorded June 6, 1980 at Fabrik, Hambur

Bill Evans: The Last Waltz (1980) そんな時間をCD16枚分

Bill Evans(p), Marc Johnson (b), Joe LaBarbera(ds) Remastered by Joe Tarantino Producer: Todd Barkan Recorded at Keystone Korner, San Francisco; August 31-September 8, 1980

Bill Evans: The Final Village Vanguard Sessions (1980) その美音に気がつくのが

Bill Evans(p), Marc Johnson(b), Joe LaBarbera(ds) Original recording, remixing engineer: Malcolm Addey Recording assistant: Jon Bobenko Mastered by Master Cutting Room Original producer: Helen Keane Release producer : Bill Kirchner, Jeff L…

Bill Evans: Consecration The Last Complete Collection: ディジタル音源の魅力

Bill Evans(p), Marc Johnson (b), Joe LaBarbera(ds) The Final Recordings, Live at Keystone Korner, Aug. 31 - Sep. 7, 1980

土取利行: Ajagara (1978-80) 眼前で打音が跳ねている

土取利行: Ajagara (1978-80,D.Y.M. Records)DYM 003A1. DRUMYTHM 1 Solo Improvisation 10:00A2. DRUMYTHM 2 Solo Improvisation 4:05A3. DRUMYTHM 3 Solo Improvisation 3:55B1. DRUMYTHM 4 African Drums Ensemble 7:00B2. DRUMYTHM 5 Solo Improvisation…

土取利行: Breath- Solo Voice (1979-80) 音を聴く感触

土取利行(voice) Cover Design: 土取利行 Re-mixing: 杉山和紀 Photograph: 田原桂一

Derek Bailey: Aida (1980) 聴きながら近藤等則のこと徒然、そしてベイリーの音

Derek Bailey(g) Side-A recorded at 'Dunois' Paris on 4 July 1980 Sicd-B recorded at the ICA London on 3 August 1980

Gil Evans, Lee Konitz: Heroes (1980) コニッツのデュオをもう少し (コニッツ追悼)

Lee Konitz(as, ss), Gil Evans(p) Recorded live on January 11, 12, 1980 at Greene Street, New York City

菊地雅章: Susto (1981) ライヒの仕組みとマイルス/ギルの音を止揚したような高み

Masabumi Kikuchi(菊地雅章)(key). Terumasa Hino(日野皓正), Steve Grossman, Dave Liebman(sax,fl), Sam Morisson(wind driver), Richie Morales, Yahya Sediq(ds),Hassan Jenkins(b), James Mason, Marlon Graves, Barry Finnerty,Butch Campbell, Billy …

Gil Evans: Live at the Public Theater Vol. 2 (1980) アガルタ----パブリックシアター----スストへと見えない糸のような音が

Gil Evans (ep,p), Hannibal Marvin Peterson, Jon Faddis, Lou Soloff (tp), John Clark (frh), Arthur Blythe (as,ss), Hamiet Bluiett (bs,fl), George Lewis (tb), Dave Bargeron (tb,tuba), Pete Levin (synth,clv), Tim Landers (b), Billy Cobham (ds…

Woody Shaw: Basel 1980

Stepping stone以上の、最高の演奏じゃないかなあ

Arthur Blythe: In The Tradition

アーサー・ブライスの魅力は音の強度に尽きる、ように思える。だから録音の平均的なレヴェルが高いコロンビア盤は実に良いのだ。

寺下誠: Makoto Terashita meets Harold Land- Topology

Aketa's diskシリーズ。これは素晴らしい。耳直し。 寺下誠と云えばスティーブ・グロスマンとの激しい演奏や、時代の空気を濃厚に感じさせるリーダ作がとても良かった。

Bill Evans:  Live’80

エヴァンスのレコードを緩くフォローしているのだけど、再発がとても多く、ここ2年くらいで随分買ったような気がする。どれも演奏は水準を超えていて、その意味で購入には後悔はないのだけど、録音にばらつきがある。 Resonance recordsのものは、それなり…

Bill Evans: Consecration The Last Complete Collection: 確かにレコード最末期の良さ

Bill Evans(p), Marc Johnson (b), Joe LaBarbera(ds) The Final Recordings, Live at Keystone Korner, Aug. 31 - Sep. 7, 1980

Bill Evans: Complete Live At Ronnie Scott's 1980

Bill Evans: Complete Live At Ronnie Scott's 1980 (1980, Gambit Records)(Disc 1)1. Emily 5:332. Days Of Wine And Roses 8:253. Knit For Mary F. 6:074. Like Someone In Love 7:065. Your Story 3:566. Stella By Starlight 8:267. My Man's Gone Now…

Alberta Hunter: Amtrak Blues (1980) ブルースやジャズが未分化だった時代の匂い、なのか

少し前の新宿でレコード屋、餌箱でこれをみつけた。典型的な安レコードで800円。発売当時、話題になったことを思い出した。当時、欲しいレコードは星の数ほどあったので(今もか)、見送った記憶がある。 85歳での復活劇、的なものだったと思う。40年近く前…

Woody Shaw: For Sure! (1980) ショウは悲劇的か、そうではあるのだけど

これは先日、新宿で入手したアルバム。これでコロンビアのアルバム5枚は全て揃った。嬉しい。 当時のそのようなジャズ・サイトの一つに、ショウのディスコグラフィーのサイトがあった。ショウを「悲劇の奏者」と哀しみ、その偉大な業績を称える、といった感…

Anthony Davis: Lady Of The Mirrors (1980) 端正な音のIndia Navigation盤

長い間、アンソニー・デイヴィスの名前を忘れていた。1990年代以降、ほとんどアルバムを出していないように思う。1980年前後のピアニストを聴いていて、思い出した。チコ・フリーマンとの共演盤は聴いている筈だが、記憶がない。 レコードを入手して聴いてみ…

Byard Lancaster: Documentation: The End Of A Decade (1980) レコード整理で

レコード整理で出てきたレコード。 フィラデルフィアのアルト奏者。大昔に買ったきり、だったので聴いてみる。Bellowsは在NYの杉山和紀のレーベルで、近藤等則の最初のアルバムFuigoも出している。その関係で入手したのだと思う。 内容はオムニバス的内容。…

佐藤允彦 & Medical Sugar Bank: MSB Two (1980) 「風」のアルバム

バンコクから帰ってきて、収納できないで並べてあるレコードをターン・テーブルに載せる。 いつだったかレコード屋で見つけたので入手。この手のフュージョンは依然「投げ売り状態」なので安価。 佐藤允彦のアルバム全般に云えるのだけど、非常に出来が良い…

高橋知己, Elvin Jones : Another Soil (1980) あの時代

何とも凄い時代。音楽産業がバブルの時代。ジャズ奏者のアルバムがメジャーから溢れるように出て、しかも海外の有名奏者も加わる。1980年。ボクがジャズを聴きはじめた頃はそんな時代。ジャズ・フェスティバルは全国に乱立し、何処も数千人の入場者。だから…

The Lounge Lizards: The Lounge Lizards (1980) まさに「奇妙な味」が溢れるアルバム

当時、発売すぐに入手し、あまり聴かなかったレコード。ビル・ラザウェルとか、アントン・ファイアー、このジョン・ルリーとか、オーネット一派がファンクをやり出した時期に外野から乱入してきた印象がある。ビル・ラザウェルのようにビートを効かしたり、…

鈴木勲:自画像(1980) それは鈴木勲そのもので

当時のキングレコードから出た、レッド・ミッチェルと鈴木勲のアルバムを大いに気に入った。それから暫く、彼の新譜を買った。富樫雅彦や菅野邦彦とのアルバムなど。またTBMのアルバムも少し。 それがお仕舞いになったのは、怪作とも云えるこのアルバム。鈴…

1980年頃の思い出(リッチー・コールのこと、少しだけアーサー・ブライスも)

今日、twitterのタイム・ラインをみていたら面白い疑問、が流れた。 岩浪洋三のライナーノーツ、アーサー・ブライスとリッチー・コールが「次代を担う新鋭」的に紹介されている。他でも70〜80年代の岩浪洋三のライナーではやたらとリッチー・コールが推され…

12,617.4km 古澤良治郎の世界ライヴ(1980) これはジャズでじゃなくて

ボクがダメなコトバに和ジャスがある。次に中央線ジャズ。ただし、和ジャズは偏狭な和意識を感じるので、本当にダメ。日本のジャズでいいじゃない、と思う。中央線ジャズは、なんとなく分かっちゃうから、にゃっとしながらダメって感じ。 日本のジャズに汎世…

Toots Thielemans: Live In The Netherlands (1980) 重量級メンバーのなかの軽量級

ジャズを聴いていると、日々、あの世へ旅立つ人がいる。だから、いちいち追悼しない、ということにしている。それよりも、彼らのことを忘れないように、レコードをかけている。何回かけたって、音は虚空に吸い込まれていって、帰ってこないのだけど。 シール…

James Blood Ulmer: Are You Glad To Be In America?

これはジャズを聴き始めて2年目くらいに出てきたアルバム。出たばっかりのアルバム、UK盤を購入。当時、マレイが注目されていて、それで買ってみた訳だけど、ジャズからはみ出した部分がとても良くて、あまりFree Jazzだの何とかは、どうでもいいように思え…

Evan Parker, George Lewis: From Saxophone & Trombone (1980) 抽象的な音空間

先日、ナマEvan Parkerを聴いてから、Free JazzどころかImprovised musicのような焼け野原のような音楽(失礼!)に飛びつかれた。憑かれた、とでも書こうか。南米音楽だったり、ソウルだったり、関心事は移ろう。その移ろいのローテーションのなかに入った…

中村達也: Rip-Off (1980) 突き上げるグルーヴ感

最近は買ったCDを覚えてられなくて、慎重に慎重に確認して購入。とりあえずiTunesでライブラリ化するのも、そんな理由もある。レコードは不思議と大丈夫(な場合が多い)なのだけど。ジャケットの図案の認知、が大きいと思う。 そんな情けない昨今と違い、若…