当時のキングレコードから出た、レッド・ミッチェルと鈴木勲のアルバムを大いに気に入った。それから暫く、彼の新譜を買った。富樫雅彦や菅野邦彦とのアルバムなど。またTBMのアルバムも少し。
それがお仕舞いになったのは、怪作とも云えるこのアルバム。鈴木勲のソロ。20種類の楽器・声を多重録音して作ったモノ。ジャッケットまで描いている。ジャズとも何とも、という感じで、当時は全く受け付けなかった。
今日、30年以上ぶりに聴いてみた。それは鈴木勲そのもので、それ以外のものでなかった。実にヘンだけど面白い。この面白さ、って、やはり鈴木勲そのものの面白味、だよね。
途中、スラム・ステュアートのようにアルコとハモったのは楽しかったな。それに音がとてもいい。ベースの音がずしん、ずしん入る。
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