K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Nat King Cole: Instrumental Classics (1944-49) 少し力を抜いて


 昨夜、職場で掘りたての筍を頂いた。夜9時半まで働いてから、米糠を買いに走った。もくもくと夜中のアク抜き。

 すっかり寝不足なのだけど、なんとなく地に足がついたような感覚が良かった。少し力を抜いていかなきゃ、と思うのだけど、なかなかね。

 今日の昼休みは、茹でただけの筍をサラダのなかに入れ、あとたっぷりの香草を入れた焼きうどん、という弁当とこのアルバムで過ごした。パクチーの薫りで肩の力が抜けて、ナット・キング・コールのピアノで、古のゆったりとした時間へと、在りもしない記憶を遡行していくような感覚。

 なんか疲れたときは良く聴くアルバム。楽しく、綺麗な曲を、楽しく。綺麗に弾く。そこが徹底されていて、凄いと思う。考えに曇りもない。カチっとした出来が、ゆっくりとした感覚を生み出す。娯楽としての音楽、というジャズの原点。ピアノ、ギター、ベースって、古いスタイルのピアノ・トリオも良くスイングして、気持ちいいしね。

 30年前に買ったLPレコードをサンプリングして、職場でも聴いている。じゃまにならないからね。あんまり好きなものだから、このあいだCapitolの原盤まで入手してしまった。実はそんなに高価じゃない。この頃のCapitolのアルバムって、素敵にPopsしていて、このコールのアルバムや、エリントンのピアノ・トリオ・アルバムはよく聴く。エリントンも有名なmoney jungleなんかより、よっぽど聴く。

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Nat King Cole: Instrumental Classics (1944-49, Capitol)
   A1. The Man I Love     
   A2. What Is This Thing Called Love     
   A3. Easy Listenin' Blues     
   A4. This Way Out     
   A5. Smoke Gets In Your Eyes     
   A6. Bop-Kick     
   B1. Body And Soul     
   B2. Sweet Georgie Brown     
   B3. Prelude In C Sharp Minor     
   B4. Rhumba Azul     
   B5. Honeysuckle Rose     
   B6. Laugh! Cool Clown
Nat King Cole (p), Oscar Moore(g), Johnny Miller, Joe Comfort (b)