Bud Powell In Paris (1963, Reprise Records)
R9-6098
A1. How High The Moon
A2. Dear Old Stockholm
A3. Body And Soul
A4. Jor-du
B1. Reets And I
B2. Satin Doll
B3. Parisian Thoroughfare
B4. I Can't Get Started
B5. Little Benny
Bud Powell(p), Gilbert Rovere(b), Carl Donnell "Kansas" Fields* (ds)
Producer: Duke Ellington
------------------------------------------------------
昔から好きなアルバム。出物があったので原盤を入手。かなり安価だった、ステレオだからかな。Repriseはコロンビアと同じイコライズらしい。確かにRIAAで聴くと高音が跳ね上がって痛い。コロンビアのポジションで柔らかな音になる。録音のバランスはすこぶる良い。勿論、ブルーノートより、ずっと好みの録音。エリントンがプロデュースしている、と初めて知った。
もう1940年代後半のような突き上げるような運指も、それどころかscene chagesのような魅力的な自作曲の披露、もない。淡々と曲に寄り添う姿がそこにある。陰影が強いジャケットの絵柄とともに、「その後」を知っている僕たちは余計な想いに浸ってしまう。
だけど、そこにはどのアルバムよりも美しく響くピアノの音があって、それを愉しむパウェルを聴くことできる。そしてパリで佇むパウエルの様子の片鱗を少しでも感じることができれば、それで十分ではなかろうか。
