K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Earl Hines Plays Duke Ellington (1971) すっと入ってくる感じ

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フェニックスで買った安いレコード。

エリントン曲集は数多くあるのだけど、ボクの好みはエリントン自身のCapitolのトリオ。とてもリラックスした演奏で、曲の美しさのようなものに浸ることができる。他の演奏は、彼の「奇妙な味」を彼らの解釈で誇張したような、面白い、好きな演奏が多いのだけど、リラックスさせるようなモノではない。アヴァンギャルド大会なのだ。

このアルバムはエリントンの演奏、とは全く違うのだけど(所々派手な彩色がされている)、やはり力が抜けたような良さ、がある。それに何よりもピアノの鳴り、がいい。エリントンの曲のアヴァンギャルドな味はないのだけど、空間を埋めていくような振幅の大きな音、が楽しい。

加えて、音が自然でいい。普通のレコードの普通の良さ、がいい。誇張も何もなくて、ただ響いている感じ。ヴァン・ゲルダーやアイヒャー(あえて技師でない彼の名を)の音にはない、すっと入ってくる感じが実に気持ちがいい。第2集とかもあるみたいなので、気になった。

Plays Duke Ellington

Plays Duke Ellington

 

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Earl Hines Plays Duke Ellington (1971, Master Jazz Recordings)
A1. Love You Madly 4:21
A2. Sophisticated Lady 4:10
A3. I'm Beginning To See The Light 4:12
A4. Warm Valley 5:29
A5. Do Nothing Till You Hear From Me 3:42
B1. C Jam Blues 3:30
B2. Everything But You 4:35
B3. Mood Indigo 6:51
B4. Come Sunday 5:09
Earl Hines (p)
Design [Cover] : Art Manno
Engineer [Recording] : Roger Rhodes
Liner Notes, Producer : Bill Weilbacher

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