残雪の山に登る（白山へ）

日曜日が快晴だと知って、道路の冬期閉鎖が解除されたと知って、それから、何日もそわそわしてしまった。

前日には、何ヶ月も触っていなかったアイゼンやピッケルを眺めてみたり、ザックに詰める衣類を入れたり、出したり。
金沢に来て5回目の春なのだけど、残雪期の白山に登りはじめたのは3年前。10月末から11月初めに手が届かなくなってしまった白山が、再び身近になるよろこびを噛み締める。
まだ煌煌と大きな月が出ている4時前、自宅を飛び出し向かった。そして期待通り、いや期待以上に大きな山容を味わう事ができる、この時節の白山を楽しみ尽くした、ような気分になっている。

未だ、山酔い、のような気分だ。そして、山登りの気持ちに蹴りが入った。