これも仙台で入手したレコード。ボクはショウのトランペット、鋭い響きをドライヴさせる様、が大好きだ。特に1980年頃のコロンビア盤はいいと思う。未だにヴィレッジ・ヴァンガードでのライヴ、stteping stone、は素晴らしいと思う。河原町今出川のジャズ喫茶52番街で聴いたときの驚きは忘れられない。
コロンビアの後はミューズからレコードを出している。仙台で見かけたので、入手。調べてみると、最期のスタジオ録音。このアルバムが出た1988年の後、地下鉄事故そして病気で逝去。かなり寂しく、壮絶な最期であった、ようだ。1980年代に入って、斑尾などに来ていた(行けなかったなあ)、その活躍からは想像がつかない。ジャコだけでない、のだ。
このアルバムだけど、もうあまり聴かないだろうなあ。駄盤とは云わないが、あの鋭さはなく、意味も無く余裕で鳴らしている、緊張感のないもの、のように感じる。後ろのリズム・セクションも躍動感に乏しい。辛いなあ、最期のアルバムなのに。いや、最期のアルバムだから。ジャケット写真の感じ、なのだ、まさに。
このアルバムの録音はRudy Van Gelder。1980年代末でディジタル・マスタリング。三菱のPCM録音機を使用。往年のヴァンゲルダーの音の感じは片鱗もなく、ごく普通の録音。全く印象が残らない。CTI時代のあたり、1970年代前半、から、RVG録音の印象はゆっくりと消えていったような気がする。完全に消え去った、録音のように思え、やはり寂しさが募った。レコード盤にvan gelderの刻印がついているのを発見し、複雑な気分になった。
さようならショウ。
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Woody Shaw: Imagination (1987, Muse)
A1. If I Were A Bell 5:21
A2. Imagination 7:24
A3. Dat Dere 8:08
B1. You And The Night And The Music 5:59
B2. Stormy Weather 7:55
B3. Steve's Blues 4:46
Woody Shaw(tp), Kirk Lightsey(p), Ray Drummond(b), Carl Allen(ds)
Producer: Don Sickler
Engineer: Rudy Van Gelder
Recoeded at Van Gelder Recording Studio on June 24, 1987