K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Bill Evans, Jim Hall: Undercurrent (1962) 力強い「対話」のあり方

Bill Evans, Jim Hall: Undercurrent (1962, United Artist)
   A1. My Funny Valentine
   A2. I Hear a Rhapsody
   A3. Dream Gypsy
   B1. Romain
   B2. Skating in Central Park
   B3. Darn That Dream
Bill Evans(p), Jim Hall(g)
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[2020-01-06]

toshiya氏のブログを読んでいたら、昔のキングレコードでのLPを聴いた時の印象が書いてあって、ボクと全く一緒であることに吹き出してしまった。

http://music-music.cocolog-wbs.com/blog/2020/01/post-9cffe6.html

いや、本当はもっと素敵な録音、なのだ。


[2013-10-11]力強い「対話」のあり方

ビル・エヴァンスジム・ホールも大好き。そもそもキースのケルン・コンサートが入り口だから、耽美的ジャズ大好き。

だから、このアルバムは愛聴盤であっても不思議ではないのだけど、そうじゃない。30年前にLPレコードを買って、数回聴いただけ。あまり気に入らなかった。CDでもそうなのだけど、音が何だかくぐもった感じがして、陰翳ばかり強い、そしてエヴァンスのピアノの煌きのような冴えが届いてこないような感じがあって。

だから、先日、オリジナル・プレスを入手したときは、その印象が拭えるか、とても楽しみだった。そして、何か録音を覆っていた幕のようなものが取り払われ、くっきりとした印象が浮かんできた。それでも耽美的な感じが見えたのではなく、力強い「対話」のあり方がハッキリと見えてきた。

古いモノラル・プレスのレコード盤では中音域のエネルギーが強く、エヴァンスのタッチの力強さにアクセントが移るような印象があって面白い。耽美的な線の細さ、では決してない。このUnited Artist盤でも、そのような印象を確認したように思う。意外だったのは、ジム・ホールに対しても、そのような印象を持ったこと。本当にレコードを聴くことは面白い。

ジャケット写真はボクが撮影したもの。再発盤よりも輪郭がクッキリして美しい。そう音もジャケットも同じ、だったのだ。

 

アンダーカレント

アンダーカレント

 

 再発レコードも出ているようだけど、音質はどうなんだろうか?

Undercurrent-The Origi [Analog]

Undercurrent-The Origi [Analog]

  • アーティスト:Bill Evans & Jim Hall
  • 出版社/メーカー: Gre C
  • 発売日: 2018/11/16
  • メディア: LP Record