K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

George Shearing, Jim Hall: First Edition (1981) $3.6のConcord Jazz

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ボクが聴きはじめた頃、丁度、カール・ジェファーソンのコンコード・レーベルが立ち上がった後。ジェイ・マッケンアとかスコット・ハミルトン、およそ興味を惹くレーベルではなかった。しかしよく見ると、ギター奏者中心に、趣味が良さそうなアルバムがあって、入り口はそっち。何故か大阪・堂島のワルツ堂にいつも沢山あったのが印象的。

当時買ったのはケッセルらのアルバム(上記)とハミルトンくらいかな。

 最近になって店でギターとかのコンコードのアルバムを見かけたら、連れて帰ろうと思っている。まず間違いなく楽しめる。このアルバムは$3.6の値札が貼ってあるので、米国のレコード屋の餌箱に入っていたのだろう。コンコードはそんな扱いだけど、だから優秀な安レコードなのだ。

 ジム・ホールとピアノのデュオといえば反射神経的にエヴァンスとのアンダー・カレントなのだけど、このアルバムのシアリングも決して悪くない、いや、結構良いのだ。ホールと競り合うようなピアノを辛めに弾いている。シアリングというと、Capitol盤にありそうな甘いムード音楽風、と思ってしまうが、ここではジャズ奏者のシアリング、という意外感がある。最後まで、緩急自在の絡みつくギターとピアノを愉しむことができる。$3.6なんて、とんでもない。

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George Shearing, Jim Hall: First Edition (1981, Concord Jazz)
A1. Street Of Dreams 4:00
A2. To Antonio Carlos Jobim 3:11
A3. Careful 5:48
A4. I See Nothing To Laugh About 5:05
B1. Without Words 4:56
B2. I Hear A Rhapsody 3:36
B3. To Tommy Flanagan 5:04
B4. Emily 5:50
Jim Hall(g), George Shearing(p)
Recorded At Soundmixers, New York,N.Y, September 1981