K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧

1970年代フュージョンそして今(聴いてみたら)

好き者数人で聴いたが、夜間開始では時間切れ。というのは、時間がとても足りない。ノリが良くて、結構1枚1枚聴いてしまうのだ。Fちゃんは「休日の昼下がり」と主張するが、全くそのとおり。改めてやり直してもいいかな、と思うセットリストであった。未聴…

ここ数日で届いたアルバム

ここのところ、いろいろなこと、実は私事も多難、もあって、一種の依存症状態の自覚がある。山に2日ばかり入って、音断ちした効果があればいいのだけど。 上の二枚はECMに直接注文したLPレコード。MP3のDL付き。ベースソロ、なかなか良い。ヴィジェイはCDと…

10月9日の夜

連休を利用した登山の企画・引率(?)役だったので、通夜・告別式は失礼した。不思議なタイミングで弔問へ行く途中の友人にピックアップしてもらうことができ、通夜前日のお別れができた。(連れて行ってくれた、Kさんに感謝します) 昨夜、通夜の後に開い…

雨上がり、の光景、そして逝ってしまった彼へ

冷たい雨があがった。犀奥の遠くの峰から雲が沸き上がる。冬が駆け寄ってくる瞬間を見ている。 彼がこの世を去ったことは、とても寂しいことではあるが、49日間は、酒も呑めないオンボロになった体から自由になって、高いところからウヒョーとこんな景色を眺…

John Butcher, Thomas Lehn, Matthew Shipp: Tangle (2014) 空間の断層を貫く音

空間の断層を貫く音、を聴いたような気分だ。マシュー・シップの音源をbandcampで探していて見つけ、試聴すると即座に引っ張られた。 John Butcherという即興音楽系の奏者と、 Matthew Shippというジャズの巨人に連なる奏者の組み合わせに興味を持った。そし…

さようなら、そして、本当にありがとう

突然の連絡だった。 記憶では2010年2月頃から随分と行ったように思う。 金沢・泉野に住みはじめてから半年んばかり後のこと。 喪失感よりは、見えない皮膜の向こうが、何か違う世界に変わったような感覚がある。 さようなら、そして、本当にありがとう。

昨日届いたCD

レコード屋に行けないので、もっぱら通販。ストレスが多いのか、ドカ買い。しばらく止めよう、と思うのは、しばらくのこと。反省。 秋になって、南米回帰。パスコアールを2枚、カンタリアを2枚。カンタリアのアメリカでのライヴはジャズそのもので、実に面…

Vinicius Canta Antonio Carlos Jobim (2015) レコードで聴く音の温度

昨日届いたレコード。随分前に発売されたのは知っていた。躊躇しているうちに売れてしまったのだけど、最近、安価に見つけた。 やはりレコードの柔らかな音は、この奏者によく合う、ことを確認できた。レコードで聴く音の温度、のようなものが人肌に近い、と…

Mark Guiliana: Jersey (2017) 熱狂の後始末は難しい

2013年の年末だったか、メルドーとジュリアナのデュオ・ユニット「Mehliana」のプロモーション・ヴィデオを見たことが、彼を強く認識したときだ。Now.vs.Nowでも聴いていたが、メカニカルなシンバルの音にヤラれた。大阪クアトロでライヴも聴いたし、ジュリ…

高田みどり, 佐藤允彦: Lunar Cruise (1990) バブル絶頂の頃

思い起こすと、バブル絶頂の頃のアルバムじゃないか。その少し前に、近藤等則IMAのライヴを六本木ピットインで見た記憶があって、その数年前におもちゃのトランペットを持って、学祭会場のホールで寝っ転がっていた頃からの様変わり、に驚いたものだ。ジャズ…

渡辺貞夫: Jazz & Bossa (1966) やはりタクト盤は。。

富樫雅彦と菊池雅章が揃って入っているレコード、ということで1960年代の渡辺貞夫に手を出し始めた。 今回入手したレコードはタクト盤で、オリジナル。とても豪華で複雑な造りが災いして、ジャケットが崩壊しつつある。 これは、A面が渡辺貞夫、菊池雅章、富…

富樫雅彦, 高柳昌行: Pulsation (1983) レコードを入手した

昨日届いたCD。これの他、数枚、レコード入手の長期戦を決め、CDを入手した。最近の再発CDは音が良く、高価なレコードに固執することもなかろう、という判断。キング・レコードのPaddle Wheel盤のディスク・ユニオン(DIW)からの再発、TBMの再発はそのような…

高橋順子「夫・車谷長吉」昭和の芸術家のこと

夫・車谷長吉 作者: 高橋順子 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2017/05/12 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (6件) を見る 随分前の出張の折、大船駅で寄った本屋で購入。車谷長吉は赤目四十八瀧心中未遂が直木賞受賞で話題になったときに読んだ。…

ちゃぷちゃぷレコード編:Free Music 1960〜80 Disk Guide Edition (2017) 網羅的なディスク・ガイド

Free Music 1960 80: Disk Guide Edition 作者: Takeo Suetomi,Yoshiaki Kinno,Koji Kawa 出版社/メーカー: Tpaf 発売日: 2017/01/11 メディア: ペーパーバック この商品を含むブログを見る 前編はフリージャズに関する記事とディスクガイドが半々だったが、…

津上俊哉:「米中経済戦争」の内実を読み解く (2017)  中国を語るという仕事は

「米中経済戦争」の内実を読み解く (PHP新書) 作者: 津上俊哉 出版社/メーカー: PHP研究所 発売日: 2017/07/15 メディア: 新書 この商品を含むブログ (1件) を見る どうも、親中とか嫌中のような視点での中国議論が多く、鼻につく。鬼畜米英のスローガンと五…

9月30日の夕暮れ

9月30日の夕暮れに南の空を眺める。遠くに見える犀奥の峰が一気に遠ざかる。あの峰の下を流れる川を、竿を持って歩いたのが随分前のように思える。そうやって冷たい風に吹かれているうちに、夕闇に包まれた。逢魔の頃だ。