K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

つげ義春に掴まれた頃、雑談

ボクの世代の上下10年くらいか、つげ義春ファンが多い。書きながら気がついたが、美大系が多いのは、彼らの「必須科目」なのか?

そもそもがM美を卒業して、杉浦康平事務所に勤めていたデザイナーのHさんに教えてもらって、ヤラれた。釣りの師匠で骨董のKさんもそうだし、釣りの大師匠、T芸大出のAさんもそうだ。Aさんが弊宅に泊まったときは、寝ずに全集を読んでいて、翌朝、眼が真っ赤だった。

先日、はKさんから貰った本で、ねじ式が一種のコラージュであることが、もとの絵や写真とともに示されていて面白い。

近所のバーでも、O芸大出のIさん(全く同じ姓)、Yさんもそうだ。ワインを呑みながら、ねじ式の話が出る、のも悪くない。

近所で呑みながら思い出したのは、つげ義春が行った温泉に幾つか行ったこと。だって、もっきりやとか二岐温泉を読むと会津に行きたくなるじゃないか。

 1985年頃だから、ガロの旅シリーズから20年近く経った頃に、幾つか訪ねた。

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鈍行で上野から小出に、さらに会津へと列車の旅。そこから二岐温泉の湯小屋旅館へ。漫画の宿そのものだが、登場した老夫婦の息子夫婦が経営。小さな孫娘は成人して看護婦だったかという話だった。渓谷沿いの露天風呂が実に良かった。実は1989年頃にも行ってみたが、閉じているようだった。(まだ湯には入れるようだ)

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漫画には出てこないが、紀行文に出てくる岩瀬湯本の湯口屋。確か一階は郵便局。大きな混浴風呂だった。立派な宿。

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水上の湯宿温泉の常磐屋。ゲンセンカン主人の宿(だったと思う)。行商人向けの旅人宿で食事付き3000円。当時、温泉ブームであったが、無縁の鄙び方であった。寂しい感じ。

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周囲の裏路地だけど、天狗面を付けた男、老婆達がざわついたのは、このあたりか、なんて思った。