ここ数年、音楽のこと、山のことを中心に書いている。
あまり飲食の話は書いていない。そもそも美食好きでもないし、細かな味も分からない。それでも随分と満足するような酒席が幾つかあったので備忘のために記す。
観光客のための店と地元の呑み助の店は、概ねきれいに分かれていたと思う。だから移り住んで2年くらいは随分といろいろ出かけて、いろいろな店に入ってみた。最近は好きな店にたまに行くだけ、になっている。
基本は引き籠もり気味で、レコードを独り聴いていることが多い。若い頃の地金が出てきたのだ。特に内省的なFree jazzを聴いていると、そうなるなあ。
最近、ミシェランの北陸編が出た。全てさらえている訳では決してなくても、あれっ、というような身近な店に星がついたり、予約が難しくなりそうな予感。困るなあ、と思う。そんな店はそもそも、いつもお客で一杯、予約なしでは難しい店。それが、あんな本が出ると、どうなることやら。
そんな店の一つが路地裏の小さな寿司屋。6席しかない。2週間ほど前、東京から白山に登りにきたSさんを迎え、金沢での友人が集まった。店を借り切って(といっても6席)、随分と賑やかに呑んだ。この店の良いところは、美味しい刺身と寿司を腹一杯頂けること。酒も豊富。気さくな店主で、肩が凝らない。
昨日は、Sさんと山登りに行ったのだけど、6席に入れられなかったメンバーを連れて、もう1回。山の話をしながら杯を重ねた。勿論、美味く頂いた。飽きないなあ。最近はミシェランだけでなく、金沢案内本に掲載されたので、知る人ぞ知る、という訳にはいかないようだ。残念だけど。
きりがないので...