K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

横浜・伊勢佐木町:ブルースは聴こえないのだけど


ボクにとっての 横浜は決して横浜駅の周辺ではなくて、「ハマ」と云う響きにある種の憧憬をもった人々との付き合いで覚えた場所、だから本牧とか、元町とか、馬車道とか,伊勢佐木のあたりになる。1980年代の真ん中あたりもことだから,憧憬の対象は現のコトではなくて,もう触れることのできない過去のコトのようだった。仕事ではボクたちは全共闘世代に乗り遅れたヒトタチの背中をみているのだけど、横浜でも「半ば伝説であったハマに乗り遅れたヒトタチ」と呑んでいた。だからたいしたことは何もなくて、吉田町あたりのジャズ喫茶で呑んだり、ジャズミュージシャンを呼んでコンサートを開いたり,そんな日々。20年くらい前から疎遠になって,関西に転居してからは記憶も薄くなっていた。彼ら、彼女たちはどうしているのだろうか。

そんな横浜の記憶なのだけど,またこの頃は横浜に所用があるときは伊勢佐木モールの奥にあるホテルを使うようになった。このあたりの猥雑な空気がとても好きなことに気がついたのだ。何年か前から東南アジアでの仕事が多く、バンコクで感じる猥雑だけど安寧の雰囲気が気に入って,そしてシンガポールで感じる整然とした息苦しさが嫌になった。そう,伊勢佐木のあたりに感じるバンコクと似た空気。伊勢佐木の奥の隣、若葉町にはタイレストランなどが集中していて,彼らもそのように感じるのじゃないのかな。昔はちょっと危ない感じもあったのだけど,今は昭和の空気を濃厚に感じさせる商店街に過ぎないのだけど。

今になって,昔の新宿だとか,昔の伊勢佐木だとか,がとても気になるのだけど,仕方のないことなので今の金澤を良く良く味わうことが大切なのだと思っている。

若葉町のあたりは韓+泰


伊勢佐木町ブルースの碑


むかしからある蛇屋。きれいなビルに変わったけどね。


伊勢佐木モール。露店も出て微妙にアジアくさい感じが楽しい


食・食・食.......