K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

カナダ・モントリオール:Jazz Festival直前の仕事ってねえ


  かのモントリオール・ジャズ・フェスティバルが6月28日から行われるという。しかるに、ボクは仕事で6月24日まで滞在。なんとも残念な、としか云えない旅程。イケナイことだとは思うのだけど、出演者リストを見ると、卒倒しそうなほど悔しい。同業者で集まる大シンポジウムなので、同時期には絶対無理なんだよね。やれやれ。

 そんな悔しい思いはともかく、なんかとても遠いところだった。door to doorでほぼ20時間の旅。最近は滞在先にあまり関心が持てなくて(加齢によるものだと思う)、何となく来てしまうことが多い。今回も直前まで山登りで気持ちが一杯。

 着いてから、街を歩いて、呑み食いした印象はとても良好。北米で滞在した都市としてはトップ・クラス。これからの日々が楽しみになってきた。景観は冒頭の写真のように、新旧の混在。ボストンのような感じ。薄めた欧州の香り。ただケベック第一言語がフランス語なので、フランスの田舎町にいるような感覚が楽しい(もっとも仏語圏で第二位の都市らしいが)。このフランスの味付けが、ルイジアナニューオリンズと同じような、街の美味しさを醸し出しているのだ。

 それに気がついたのは、マイクロ・ブルワリーの絵。何となくルイジアナと同じ雰囲気。

街角のカフェやバーもこんな感じで開放的。

 ボクは街の魅力はほどほどの猥雑さにあると思う。北米の街の大半はダウンタウンが壊滅した後、再開発されている。だから無菌状態で味気ない。例外的にニューオリンズはしっかり猥雑な空気を残していて楽しかった。このモントリオールも、大通りに、ちょいHな店が顔を見せているので、まあニューオリンズと同じような空気なんだろうな。街の空気って、そんなもんだと思う。別に入る訳でもないのだけど。

 

比較的、緯度の高いところなので、夜8時でも明るい。無料のコンサートがあちこちで開かれていて、歩いていると楽しい。道でビールも売っているしね。