K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

白山(2702m):どうしても残雪期に登りたくなった


 昨年はいろいろなことがあって、そんなに沢山の山登りが出来たわけではない。だから、とても内なる欲求不満が昂じていた。6月に入って、開通した市ノ瀬別当出合のルートを使った白山登山の話がfacebookにアップされたのを見てから我慢ができなくなった。最近は欲求に素直に動くようにしていることもあり、晴天を狙った残雪期の白山を登ることにした。

 北陸がいいなあ、と思う理由のひとつは、入梅してからの気候が良いこと。梅雨前線から遠く、雨が少なく、また安定している。とても登山向きの時期だと思う。雪と戯れる最後の機会だしね。

 仕事が手空きとなる週の後半、天気予報が快晴を告げていた。早速、休暇届を出して山行を準備した。硬くてキック・ステップが容易な革の登山靴(25年前に買ったザンバラン)、20年前に買ったカジタのアイゼンを本当に久しぶりに取り出した。

 装備の確認に手間取り、金沢を出たのが遅くなって6時頃。別当に着いたのが7時半。別当出合からの出発は8時。素晴らしい晴天。こんなときの胸の高まり、が嬉しい。

 

登り:

別当出合 8時、中飯場8時半、甚の助ヒュッテ9時半、黒ボコ岩10時半(休憩20分)、山頂11時50分。

 別当覗きから上の大半(山頂付近以外)は積雪あり。気温が高いので軟雪で登りがやや鬱陶しい。で、ちょっとゆっくり。黒ボコ岩直下が切れているので、そこを慎重に登る。黒ボコ岩で空腹を感じたので、つい長めの休憩。

下り:

山頂12時20分、甚の助ヒュッテ14時、別当出合15時10分。

 下りの雪は快適。足が楽だし、スピード出しやすい。 氷結なしなのでアイゼン不要だけど、弥陀ヶ原から下が急坂で、落ちるとアウトなので、あったほうが気休めにはなる(なった)。

久々だったので、不本意なゆっくり登山。でもアイゼン着脱して、写真も撮って、こんなもんかなあ、というトコロ。登山意欲が急騰中なのです。

別当覗を過ぎると、こんな雪の上を踏んでいく。場所によっては、視界が悪いと迷いやすい。

雲が流れ続ける中で、いろいろな空の表情を楽しんだ。冬から夏まで

南龍の分岐を過ぎると、急斜面のトラバースが続く

弥陀が原からみた白山は神々しい

また、振り返ると別山の山嶺が美しい

室堂の光景。山頂付近は冠雪がない

雲の表情が時として夏山のよう

すぱっと切れているところを下る

冬から春の領域に下る

 

キックステップが楽かな、と思って25年前に買った革の軽登山靴(ザンバラン)

気休めの6本歯のアイゼン(カジタ)。